顕微鏡歯科 Advanced Care Dental Office リップデザイナー☆naomi

はじめまして。Advenced Care dentai Office マイクロスコープ顕微鏡歯科☆歯科衛生士naomiこと戸田奈緒美です。歯を綺麗にする事が私の「仕事」です。良い「仕事」をするために歯科衛生士道まっしぐら。日々精進。

タグ:縁下歯石

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歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´)

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皆様、こんばんは。今週もまた始まりますね!さて今週もせっせとメインテナンスいたします
今日ご紹介する患者様は、初回のクリーニング時に、歯肉の炎症が強く、痛みと沁みるのとで縁下どころか歯肉縁上の歯石すら触れなかった患者様です。

何度かチャレンジしましたが、痛みが強かったので、歯石を全て取りきらずにメインテナンスに移行。最初は縁上を除去して、縁下をちょと除去して、今回やっと深いところまで見られるようになりました。

ほら。きちんとクリーニングやメインテナンスをしていると炎症がなくなってくる。歯石がついていても。皆、歯石が悪いものと思っているけれど、歯石が悪いのではなくそこに住み着く細菌が悪いのです。
だから歯石が残っていてもきちんとplaqueを除去しておけば炎症がなくなる。

SRP

歯肉をよけて歯石を除去する。ところが、炎症がなく歯肉が締まっているからこそ歯石が取れない場合もある。それこそメインテナンスで年数を見ていれば見ているほどシビアなケースになってくる。

SRP2

歯石はポケット内を追えば追うほど深く、ポケット底部まで続いていることが多い。歯肉が締まっている場合、歯石を追うかどうか迷う。それは歯肉を傷つけずに除去することが無理になるから。

その程度も計算して除去する。一番優先されるのは損傷なく除去すること。次には多少の損傷をしても見えたら歯石を取りきること。多少の損傷というのは、切れるのはNG。挫滅程度の損傷まで。もし切れるようならそれは経過観察しながらポケットが開いて見える時、または炎症が引いて出血しない時など、「取りどき」に除去する。

それから、それはまた歯肉上皮の厚みにもよる。薄くてすぐに皮が向けそうな歯肉だったら、傷の治りが悪いことを予想して触らない。歯肉の皮が厚くて治りが早そうなら多少損傷しても歯石の除去を優先する。

傷つけるとは何事だと言われる方らいるのなら、では最初から除去は無理です。ということで私には請け負えない。私を信じてお任せしてくれる患者様だからこそ心血を注いで歯石を除去する。


SRP3

このケースもすごくシビアなケース。隣接面直下のポケット底部にうっすらと付着を認めるんだもの...まず器具が入らない。そして根面の表面形態もお凹凸...凹凸というほどじゃないな。岩の表面って感じかなぁ。

よく教科書的には、根面を滑沢にって言うけれど、滑沢にして良い、滑沢になる表面と、してはいけない表縁があるように思う。硬度が高く硬ければ滑沢にしてもよいし、滑沢になる。でも、柔らかい場合は、滑沢にはならない。なぜなら表面がわからないから、触れば触るほどカンナで木を削るように、剥けてくる。やり過ぎれば知覚過敏のもととなる。

もともと歯なんて、人工物じゃないんだから、全てがツルツル滑沢であるわけがなく、だからこそ歯石の付着が起きるのだが、でもそれをもともとの表面以上にツルツルにすることはできない。それは歯を破壊することではないかと私は思う。

さて。顕微鏡で見るから理解できることがある。顕微鏡で歯石を確実に除去するからわかる歯肉の性状がある。

以前にも言ったけど、私が今歯科衛生士さんに伝えたいことは、「痛くない歯石除去の方法」だけどそのためには、たくさん知ってもらわないといけないことがある。

先日ある衛生士の学生さんとプロービングの話から、歯石を除去した後のポケットがどう治癒するのかという話になった。治癒ってなんだ?教科書的には生物学的幅系の獲得だそうだ。でも、実際臨床ではそんなことありえない。ポケットが残っている場合も少なくない。じゃあポケットが残っている歯肉はどういう治癒形態なのか?

それがわかっていなければ、長期のメインテナンスはできない。知識もたくさん必要なのです。

だからセミナーをやるって話をしましたね...

さて。今週もまた自分の人生駆け抜けますっ 
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今日は左上7番の遠心の症例を書きます。

よく、肉眼も拡大鏡も、顕微鏡も変わらないっていう歯科医師の先生や歯科衛生士さんがいらっしゃいますが。これが本当に肉眼と変わらないのか、私には疑問です。

どう見ても、顕微鏡でしか見えない世界があります。でも、残念ながら、それは顕微鏡があるだけでは見えない世界であり、顕微鏡があり更に顕微鏡を使いこなせて見えてくる世界であります。

SRP1

左上の一番奥の歯の奥側ですから、まず肉眼で見るのは不可能でしょうでは拡大鏡では?拡大鏡では見えたとしても光量が足りませんライト付きじゃない拡大鏡は論外。暗すぎます。

拡大すればするほど、光量が不足します。はっきりこの一番奥の歯の奥が見えるのは、顕微鏡だけです。

SRP2

超音波スケーラーで大きな歯石を弾き飛ばし...まあこの程度なら、肉眼の処置と変わらないでしょう。肉眼でも感でこのぐらいは取れます。

BlogPaint

ではこれはどうでしょう?ポケットの中。歯肉の線に沿ってうっすらと黒い線があるのがおわかり頂けるでしょうか?これ、歯肉縁下歯石です。
SRP4
 
除去後です。フィニッシュ。左上7番、つまり一番奥の歯の、奥側の、歯肉の中の、歯と歯肉の付着部分。歯と歯肉の付着部分をどう理解するかと言うと、指の先を想像して下さい

爪の部分が歯の部分。指の肉の部分が歯肉だとします。爪と指の肉の間、つまり深爪すると痛くなる部分です。その爪と指のくっついているところが歯周ポケットの底、つまり底部です。

一番奥の歯のポケット底部は肉眼や、拡大鏡では絶対見えない。この倍率では。 

処置が終了した後、アシスタントのYuさんが言いました。
「なんか今日の処置、手術みたいでしたね... 」

私。「そうだよ〜私はいつもそう思ってるよぉ

正直、この歯石を除去できるのは、日本でも、いや世界でも限られています。
もしこの歯石が取れるとすれば、まず顕微鏡があること、しかも鏡筒の可動域の広い顕微鏡であること。

次にアシスタントがいること。術者はミラーと器具を持つので水を吸ったり、曇った鏡に空気をかけたりできません。視野がはっきりしなければこの処置は不可能

そして最後は術者の知識と腕...と気合

特に道具の選択がかなり重要です。なぜならこの場所は通常の器具が入らないし、超音波スケーラーだけでは除去できない。ハンドスケーリングの技術を持ち、ハンドスケーラーの形態を熟知していなければ適した器具を選択できない。

この歯石を除去には7種類の道具を使いこなして除去しています。

今時ハンドスケーラーなんて使わないなんていう衛生士さんもいますけど、ハンドスケーラーが使えない衛生士さんが超音波を使っても、確実な歯石の除去はできません。だって細かいところに超音波の器具だけでは器具先が当たらないもの。

当たっている、除去できていると思っているなら、それは歯石が見えてないと思います。

今日の処置はF難度。

話の最後にアシスタントのYuさんが言いました。

「naomiさんの処置を受けている人は幸せですね

さてどうかな。幸せかどうかは患者様が決めることです。私は私の処置を受けたいとおっしゃって来院してくださる患者様の期待に応えるべく...あ〜応えようとも思ってないかな本音を言えばまあプロとして自分との闘いです。

歯石の付着に気がついて、取れないとすれば、それは患者様の役に立てない無力感に苛まれます。それが嫌ならたとえそれがF難度の処置でもやるしかない。そしてやるからには納得いくまで、つまり治癒につながるところまでの処置を確実に行う。それしか道はない。

だからこの道は険しく、その責任とプレッシャーで心労がたたる...とてもじゃないけどたくさんの患者さんを見ることはできない。そう、1回1回がオペレーションと同じ。半端な気持ちじゃやってられません。

さて。次回はインプラントのことを書きたいと思いますインプラントの周囲は天然歯とは違います。だからこそ気をつけなければいけないことがあります。そしてその特性を理解しなければ。

インプラント周囲炎を治すことばかりに目が向いている世界ですが...
(ヨーロッパではエアフローを使用して治癒させるとか言ってますけど。私的にはいかがなものかと思っています。今のところ。一時的な炎症を起こしてその回復力を利用してよくなっているように見えるだけではないかと。骨の再生はどうなのでしょうね?)

インプラント周囲炎は起こるべくして起こっているのです。そのメカニズムを理解していないと。

では次回もお楽しみに明日もがんばっぺ。
 
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