顕微鏡歯科 Advanced Care Dental Office リップデザイナー☆naomi

はじめまして。Advenced Care dentai Office マイクロスコープ顕微鏡歯科☆歯科衛生士naomiこと戸田奈緒美です。歯を綺麗にする事が私の「仕事」です。良い「仕事」をするために歯科衛生士道まっしぐら。日々精進。

タグ:滅菌


オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】
歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 
初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´)

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このスライドは、平成29年12月2日の第13回 首都圏滅菌管理研究会で発表したものです。

首都圏滅菌管理研究会発表

ウォッシャーディスインフェクターだけでは洗浄が難しい、歯科用ハンドピースとリーマー・ファイル類の洗浄・滅菌について考察しました。

2 ハンドピース


私たちは何を基準にハンドピースの洗浄・滅菌を行えばよいのでしょうか?

3 施作

歯科における院内感染対策については年表の通りです。平成25年の一般歯科診療時の院内感染にかかる指針においてハンドピースの取り扱いについて記載があります。

4 指針1

平成26年に歯科用ハンドピースの 滅菌処理が 不十分である旨の報道があったため、ハンドピースの滅菌等の院内感染対策の啓発に努めるようにという通達が出されました。 

5 指針1

当該指針を参考に、所管の歯科医療機関に対し、
「ハンドピースの滅菌等の院内感染対策の啓発に勤めるようお願いしたい。」

6 指針2

また平成29年5月の厚生労働 科研の東北大学による調査において、以前としてハンドピースの滅菌処理等の院内感染対策が不十分であることが明らかとなり、再度指針に基づき、ハンドピースの交換、及び滅菌をするようにとの通達がありました。

7 指針2

一般歯科診療時の院内感染対策に係る指針において、
「使用したハンドピースは患者ごとに交換し、オートクレーブ滅菌することが強く勧められていることが示されている。」 

まとめますと、厚労省の通達では、平成25年度の歯科保険医療情報蒐集等事業においてまとめられた、「一般歯科診療時の院内感染対策にか係る指針」を参考にハンドピースの滅菌等の院内感染対策の啓発に努めるようにと言っています。

では次回は、この指針を詳しく見ていきたいと思います。


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さて、歯科器材の洗浄・滅菌を考える時に、考えなければいけない事があります。

それは、洗浄・滅菌は何のためにするのか?です。
概念

第13回首都圏滅菌管理研究会発表 スライドより)

器具の洗浄・滅菌は感染制御分野の一部であり、患者さんに安全で安心な医療を提供する事が目的です。
私たちの目的は、器具を微生物が0になるまで完璧に洗浄・滅菌する事ではありません。

医療現場では、滅菌後に生育可能な1個の微生物が製品上に存在する確率が10のマイナス6乗(無菌性保証水準)以下と決まっています。何度滅菌しても、微生物を0にする事はできません。

私たちの医療費における財源には限りがあります。もし、お金が限りなく使えるなら、洗浄・滅菌せずに全てをディスポーザブルにすれば良いのです。

ディスポが難しいから洗浄・滅菌して器具を再使用するようになったのです。
その事を忘れてはいけません。

これはどこまで洗浄・滅菌するかという基準を考える上で非常に大切です。

感染しないレベルに器具を洗浄・滅菌する。

この事を念頭に置いて歯科の洗浄・滅菌を論じなくてはならないと思うのです。

続きはまた明日
 

 


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皆様今晩は。日々時が過ぎるのが早く、最近は今日が何曜日かわからなくなります

リハ科を卒業してからまだ2ヶ月なのですが、もう遠い昔見たい...なのですが、日々やる事に追われて気が焦るばかりです。

さて、先日9月のリハ科の研修会のお知らせをしましたが、その前に。もう1つ皆様にお知らせがあります

17
こちらですこれは私が幹事をさせて頂いている、滅菌管理研究会の、第12回滅菌管理研究会のお知らせです

医科では中材さんが、病院全ての器具機材を消毒したり滅菌して下さるので、滅菌業務部門が確立しているし、その流れや業務もきちんとエビデンスを持って行っています。

しかしながら、歯科は少ない場合には1人や2人で受付業務から、診療補助、歯科衛生士業務、会計、院内清掃、全てを行わなければならずなかなか中材さんのように部門として確立出来ません。

そして、歯科ではアウトブレイク(集団感染)は起きにくく、患者の命を奪う事もないし、医療費がかかる事もない...だから感染制御に対するモチベーションも上がりません。

さて、そこで数年前から研究会でも歯科の事を取り上げて下さってまして、開業医の私がなぜか幹事という形で参加させて頂いているのですが、所詮開業医という事もあり、なかなか歯科業界に浸透するまでにはなりません。

全く研究会のお役に立っていないのですが、この度、業界でも有名な歯科衛生士さんをお招きして、お話し頂く事になりました

歯科衛生士の柏井伸子さんです。今回は洗浄についてお話しして下さいます。
私が座長を務めます 

診療も大切ですけど、歯科でも感染制御学を学ぶ事はとても大切です。
洗浄、消毒、滅菌は感染制御学の極一部ですけど、医院を切り盛りする歯科衛生士さんにはぜひ知っておいて頂きたい分野です。

また、先日のリハ科に通っていた私から。

今回は軟性内視鏡の洗浄の話もあります。摂食嚥下の診査、診断のツールとして内視鏡はとても役立ちます。その洗浄や滅菌、皆様はどうしてますか?

そんな疑問を解決できるかな。私も今回の研究会を楽しみにしています。

ぜひ、お時間ある方はぜひ足をお運び下さい


☆オフィスの特化した顕微鏡診療のお約束と証☆
【滅菌バリデーション】
清潔でキレイな歯科医療

患者毎に管理された滅菌システム

物理的インジケータ
化学的インジケータ / CI   Bowie & Dick test  Helix test
生物学的インジケータ  / BI 
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皆様、こんばんは。気がつけば10月も今日で29日目。すでに今年の予約も残り少なくなりました...

さて、当院では、現在感染制御に力を入れており(と言っても開業当初からやっている事は同じで、滅菌できるものは全て滅菌、できないものはディスポーザブルです。)以前から全て滅菌はしているものの、更に滅菌バリデーション(滅菌の証明)まで進化させている段階です。


患者様の診療を行う前には、患者様事にパッキングした器具を目の前で開封し、中に入っているインジケータ(滅菌を確認する試験紙)の色の変化を見て頂いてから診療を行っております。

table

診療前のテーブルの上。向かって右が歯を削るハンドピースと呼ばれている、つまり簡単に言えば歯を削るドリル。患者様事にパッキングしており、中にヘリックステストと呼ばれるPCDの一種である化学的インジケータを同封。向かって左ミラーやピンセットなど基本セットと呼ばれる器具も患者様ごとにパッキング。包装内部にケミカルインジケータClass6を同封。もう少し台の上を拡大します。
 
miseru

それぞれの試験紙の滅菌前、滅菌後のサンプルが一番上に置いてあります。これを開封前に患者様に説明し、実際に入っている試験紙の色の変化を見て頂きます。中央には滅菌器のプリンターの印字があり、滅菌日時、時間、温度、圧力が全て記載されています。これを物理的インジケータと言います。ヨーロッパではこの記録を必ずし、数年間保管するように義務付けられています。

 この結果は、毎日ブログ上に公開されており、当院の患者様は患者IDにより自分に使用された器具が、いつ、どの滅菌器で滅菌されたか、また滅菌に要した時間、温度、圧力、そして滅菌工程がきちんと終了したのか、滅菌が保証されたものなのかをネット上でいつでもどこからでも確認する事ができます。

滅菌状況はこちらです☆イリタニオフィス滅菌管理研究会
滅菌バリデーションに関して詳しいことが知りたいという方はこちらのブログをご覧下さい。各タイトルで滅菌バリデーションの基本をちょこちょこトピックスとして書いています 

さて、今日はプリオンは滅菌できるのか?というお話でしたね
そう、これ実は患者様に上記の器具の説明をした時に言われたのです。

プリオンは滅菌できないんですよ。

プリオンは滅菌できない本当でしょうか?今日はエビデンスベースで検証していきたいと思います。

まずはプリオン病が何かわからないと話が始まりませんね。

皆様はプリオン病ってご存知ですか?皆様には狂牛病の方が馴染みが深いでしょうか?狂牛病はプリオン病の一種です。プリオン病は、正常なプリオン蛋白が“感染性”を有する異常プリオン蛋白に変化し主に中枢神経系に蓄積して神経機能を障害する疾患です。
 
狂牛病が話題になった時には、牛が足元がふらついてヨロヨロする映像や、よだれを垂らして倒れる姿など衝撃的な映像が流れましたね

さてプリオンは滅菌できるのでしょうか?

答えは「できます」(ス◯◯細胞はあります風に読んで下さい^^*) です。でもプリオンは細菌やウイルスではなく蛋白なので、死滅と言うよりは不活化するというのが正しいですかね。

日本では2008年にプリオン病の感染予防ガイドラインが出ています。
私がこの夏週末女子大生でお世話になった、東京医療保健大学の小林寛伊先生と大久保憲先生が第4章、「CJDか否か不明の患者のハイリスク手技に用いられた手術器械などに対する処理方法」を執筆されていますこんなすごい先生の講義を受けられて私ってばとっても幸せものー

01
*表は小林寛伊先生が監修されています吉田製薬さんのものを拝借いたしました

でもよく読んで頂きたいのですが、その前に十二分に洗浄する事を小林先生らは推奨しています。この辺りは何を使えばという物の話ではなく、滅菌とは何か?に始まり、無菌性保証水準や、それを得るための原理原則が全て理解していないと、本当の意味で理解できない所であります。

つまり、滅菌前に、器具に付着しているバイオバーデンをいかに少なくするかが重要で、汚染が少なければ滅菌の効果が高まるという事です。

奥深しです

さて、当院の滅菌の話になりますが、当医院の高圧蒸気滅菌器は滅菌剤の蒸気を吹き込む前に内部の空気を脱気する真空脱気式プリバキューム方式です。日本の多くの歯科医院で使用されている滅菌器は空気を残したまま滅菌剤である蒸気を注入する重力置換型です。

プリオンの滅菌にはプリバキュームと書いてあります。

そして当医院の高圧蒸気滅菌器(あ、しつこい?(笑))にはプリオンモードがあります。これはWHO(世界保健機関)の伝播性海綿状脳症に関する汚染除去法(WHO Infection control Guideline for transmissible Spongiform Encephalopathies Peport of a WHO consultaion Geneva,Switzerland,
23-26 March 1999
)
に基づいたプログラムです。

43
 6に134℃18分とあります

イリタニオフィスでは、全ての器具をこのプリオンモードで滅菌しています。滅菌時間が18分でも、実際には乾燥時間もありますので平均60分かかります。お昼休みを入れて10時間診療室に滞在する時間があっても、多くて9回しかかけられないという事になります。

しかも、当院では毎朝滅菌器がきちんと稼働するか試運転のモードで検査していますので、その時間に30分。つまり1日8回がMAXという事になります。

1日数人の患者様しか拝見しないのに...滅菌消毒には時間もマンパワーもめいいっぱいかかりますね1日数十人も来院する歯科院はどうしてるんだろう。

ある業者さんの話によると、当医院と同じ滅菌器を持っていても、プリオンモードは時間がかかるとか、器具が痛むという事で、通常のモードで(係留時間4分)で滅菌している所が多いそうです

結局何事も何を使うかが大切なのではなく、それを扱う人の心意気が大切ですね

というわけで、プリオンは滅菌できます。ただし滅菌というよりは、不活化するという意味でね☆

当院ではきちんとガイドラインに準じて滅菌操作を行っております。

最後に懐かしいので週末女子大生卒業式の修了証書授与式の写真をひっそりと。
尊敬申し上げる小林寛伊先生や大久保憲先生と一緒の写真です
 
2014-09-05-07-52-59


さて、長くなりました。明日もガンバッペ 


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久しぶりのブログになりました

なんだか毎日がすごく忙しなく、毎日が一瞬にして過ぎていきます

今日は診療を早く切り上げて、院内のプレゼンテーションが行われました。

初回の発表は私
2014-05-29-15-28-12

現在イリタニオフィスは滅菌、消毒に力を入れています。力を入れているというよりは、もともと全ての器具を滅菌しておりましたし、滅菌できないものはディスポーザブル、スリーブ類も全てかけていましたから、やっている事は変わりませんが、更にそれを検証して、皆様にその検証を文書をしてお見せするようにシステムを構築しているところです

P1040818


今日作製、発表したスライドは、院内のアシスタント向けに作製しました。現在のスタッフは皆勉強しているのである程度の知識があるので復習に、また新しくスタッフが入ってきたらその教育用にと思って基礎の基礎をちりばめました

キーワードは、バイオバーデン、消毒、滅菌、滅菌バリデーション、無菌性保証水準、SAL...

これは使えるっ!次回、私の所属している歯科衛生士の勉強会で発表しようと思っています。

消毒、滅菌に関する書籍はとても専門用語が多くて、実際に現場でこの業務を担うアシスタントには難し過ぎる。覚えられないわけではないけれど、その言葉の難しさに、最初から拒否反応が起こります。

だから、私はそこを打破しようと

2014-06-02-09-21-18

笑いをとるとこんな感じ(笑)

絵も使って、イメージに残るように。言葉だけだとなかなか記憶に残らないですしね。

プレゼンって、本当にイメージが大切ですよね。イメージって、スライドが良いとか悪いとかそういうイメージじゃなくて、何を目的にプレゼンを作るかっていう根本のイメージ

私が今回プレゼンを作製する時、何を考えたかと言うと、どうしたら、難しい言葉を簡単に理解してもらえて、更にプレゼンが終わった時には、説明した言葉を覚えてもらえる。

そう思って作製しました。だから、絵を入れたり、絵に動きを入れたり、一見子供っぽいけど、でも、誰でも初めての人でも理解できる。そうイメージしましたから、結果としては大成功

皆、本の言葉が難しいと言っていたのに、プレゼンが終了した時には全ての単語を覚えていました。

覚えた単語は、バイオバーデン、消毒、滅菌、芽胞、無菌性保証水準、SAL、10のマイナス6乗、滅菌バリデーション、滅菌バリデーション3つ、据付時適格性確認、運転時適格性確認、稼働性能適格性確認、
稼働性能適格性確認2つ、物理的稼働性能適格性確認、生物学的稼働性能適格性確認、バイオロジカルインジケータ、ケミカルインジケータ、滅菌保証、以上。

たった30分程度のプレゼンですが、全員がこの単語を全て覚えました 

私の目的も大成功だって皆に覚えてもらえるプレゼンが目的だったから

さて。実際にプレゼンしてみたら、修正した方がよいところがあったので、今から早速修正したいと思いまーす

さて、明日はもう木曜日か...

次は土曜日の学校の授業に向けて、復習と予習です

ガンバッペ〜 


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今日は花金だというのに、今日もせっせと本を読むためにご帰宅...

さて。今日は「洗浄」の続きから。

 Sinner circle
 この図は「シナー・サークル」と言って洗浄に必要な要素を円で示したもの。

機械的作用(MechanicalWork)拭き取り、ブラッシング、高圧水噴射、超音波など

化学的作用
(Chemical)洗浄剤の水溶液を使い、汚れや細菌を浮き上がらせる。石灰などの残存物のもとになる汚れの中の化合物も分解。殺菌作用やタンパク質分解効果、器材の保護効果のある添加物が配合されているものもある。

温度(Temperature)熱は水、石鹸、洗浄剤の分解力を高める。

時間
(Time)洗浄効果を得る為には一定の時間が必要となります。

それぞれにエリアが洗浄作用に相対的な影響を与えている。

次は「洗浄の化学」を理解していきたいと思います

洗浄は汚れを分解し、分解できなければ汚れを落とし水に溶かし込ませ(これを懸濁と言う)水に溶かす事ですすぎにより汚れを洗い流します

脂肪水溶性ではないので水に懸濁するようにしなければなりませんまたタンパク質は脂肪よりも粒子が大きく、また水に溶けないため細かく分解して除去しやすくする必要があります。

洗浄を理解するためには、洗浄物汚れ洗浄剤の間の非常に複雑な相互作用を深く理解しなければなりません

次回は水の特性からお話したいと思います(*・ω・)ノ


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じ、じ、じ、時間がないーーーーーっ いつも本を読もうと思うと睡魔が...

今日は「洗浄」について書いてみたいと思います

まず忘れてはならない事。

どんな器材でも滅菌するものはまず洗浄しなければならない。

「洗浄」は前回お話したバイオバーデン」を大幅に減らします消毒や滅菌で殺滅する菌数をあらかじめ減らす事ができるのです。

また血液などの眼に見えるすべての汚れを除去する事で細菌の培地を奪い、繁殖を防ぐ事ができます

皆さんは細菌の残骸が血液に混入した場合、発熱の原因になる事があるという事をご存知でしょうか?

この死骸はパイロジェン発熱物質)と呼ばれます。細菌によっては死滅時に有毒物質を出します。この毒素はエンドトキシン内毒素)と呼ばれ重篤な病気の原因になる事があります。

ですから消毒、滅菌の前に洗浄してバイオバーデンを減らす事は大きな意味のある事なのです

また医療器具は非常に精密な構造をしています。わずかに残留した血液でも重大な腐食)の原因となり、滅菌中の湿度や温度によって更に悪化します腐食は医療機器を損傷するだけでなく、その機能や患者様の安全も損なう事があります

例えば歯周病の手術やインプラントの手術を行う時に、歯肉を切る鋏のてこの部分が錆びていたら、歯肉を綺麗に切る事はできません。綺麗に切れないと綺麗に縫合できませんし、たかが錆ですけど器具がきちんと使えないというのは患者様にとってとても不利益な事です

洗浄の目的をまとめますと

1.目に見える汚れを除去する
2.バイオバーデンを減少させる
3.細菌が繁殖する培地をなくす
4.器材の腐食、孔食を防止する
5.再処理のサイクルで器具のより安全な取り扱い、移動ができるようになる

さて洗浄の際に気をつけないといけないのが「タンパク質」です。手術に使った器材には血液や組織が付着しています。これらは全てタンパク質。

タンパク質は50℃以上になると固まります。(凝固)*凝固の事は前回ゆで卵を例にお話しましたね
つまり、使用した器材にタンパク質を残したまま熱水消毒や蒸気滅菌してしまうとタンパク質が全て器材に固着してしまうのです

つまりいくら消毒や滅菌をしても、事前の洗浄がしっかり行われていなければ意味がないという事になります。ましてや歯科の場合には血液や唾液だけれなく、セメントと呼ばれる接着剤が器具先に残る事がありますので、細心の注意を払わなければなりません

血液や組織などが乾いて残留すると器材に固着し時間の経過とともに除去が困難になりますので使用後できるだけ早く洗浄しなければなりません

うむ。洗浄って簡単に一言で言ってしまえばすごく簡単に思えるけど、医療現場で行われる「洗浄」は奥が深いですね

綺麗に器具を洗うのも実は職人技なのですね☆

さて、次回は洗浄に使われる「水」について書いてみたいと思います。

ふうっ...なかなか進まないよぉ

とにかくガンバッペ
 


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本日2回目のブログです

さて今回は「バイオバーデンを減らす」について綴っていきます。

バイオバーデンとは「最初にそのものに付着している生存している菌の数」と説明しました。この数を減らし、感染を予防するのが消毒、滅菌です。

まずバイオバーデンを減らすには2つの方法があります。

1つは機械的方法により微生物を除去する方法。
初期洗浄(フラッシング)やブラッシング、ブローイングによりほこりやゴミと一緒に減らします。

2つ目は不活化する(死滅させる)事。

いつも言うけど、相手を闘うためには相手を知る事が大切。微生物を不活化するためには微生物の特徴を知らなければなりません。

不活化つまり死滅させるのですから、まずは微生物が「生きるための絶対条件」を考える...

ふむふむ、この発想がすごいですね死の条件じゃなくて生きるための絶対条件を考えるとは

生きるための最低限必要な物は人間と同じように

栄養
水分
温度
空気

だって。ただ微生物の場合には空気に関しては例外もある。空気を必要とする好気性微生物や空気との接触を好まない嫌気性微生物もいる。さらに空気の有無に関わらず生存する種もいるそうな

この4つの生きるために必要な条件のうち1つでも取り除けば生物は死に至る。

微生物に栄養を与えずに餓死させる事は現実的ではないし、水分を与えない事も現実的ではありません。現実的には、熱を加えて「酸化」「凝固」させる、「毒物処理」する、放射線照射で破壊するの組み合わせになる。

やっぱり言葉が難しくなりがちだなぁ...

つまり、酸化というのは高温(乾熱を加えて)で焼く事で、ついには黒こげにしちゃう事
凝固はゆで卵と同じ。タンパク質は52℃で固まる(凝固する)性質があるので熱を加えて(湿熱を加えて)これを利用して硬く固めちゃう事

乾熱とか湿熱とか...ちょっと難しいですよね

実はすごく簡単
皆さんよくご存知の「サウナ」温度がすごく高くても湿気がなければ意外に我慢できませんか?でもスウェーデン式みたいに、中で熱くなった石に水をかけて蒸気が立つと、同じ温度なのにすっごく息苦しくなりませんか?

これが乾熱と湿熱の違いです。夏でも湿度が高い方が不快感が強いですよね?湿度は私達生物にすごく影響を与えます。

ただし、私達の一番の敵「芽胞」。芽胞というのは簡単に言えば、植物の球根とか種と同じで、冬眠とか休眠とかしている種みたいなものなんだけど、湿度が高いと発芽してしまうので、例えば皮膚を切って体の中の手術をする器具についていたら大変発芽してどんど増殖しちゃうっ!だから高リスク部位に触れる器具にはいちゃいけないのです。

しかもこやつらは熱に非常に強い
なぜ芽胞が熱に強いかというと、それは乾燥していて水分がほとんどないから
だから滅菌が困難なんですよね。

更に、どんなに今までに説明した方法で微生物を減らしても、限りなくゼロに近くはなっても、全くのゼロにはならない。それは実験研究で証明されています。

そこで、世界の多くの機関が協議した結果、NASA(アメリカ航空宇宙局)とWHO(世界保健機関)の研究結果をもとに、「滅菌できたとは、滅菌した100万個の滅菌物の中で、菌が1つのみ確認できるレベル」と定義しました。これが無菌性保証水準SAL)の基準です。

つまり滅菌がされているとは、生きた微生物が付着している可能性が100万分の1以下の時なのです。

ですから私達が日々行う滅菌工程は、バイオバーデンを無菌性保証水準10の-6乗まで減少させるものでなければいけないわけです。

バイオバーデン中にいかなる種類の微生物がいる場合でも滅菌を達成するには、最も耐性の高い微生物が死滅していることを確認しなければなりません。

熱耐性がもっとも高い芽胞を持つのは、「バチルス・アトロファエウス」または「ジオバチルス・ステアロサーモフィラス」の芽胞です。これらの微生物が死滅すれば他の微生物も死滅していると確証できます。

滅菌工程が安全であったかをチェックする方法として、あらかじめ「バチルス・アトロファエウス」や「ジオバチルス・ステアロサーモフィラス」の芽胞規定数滅菌工程にかけ、生存菌がいるかを確認する方法があります。

これを生物学的インジケーターBI:バイオロジカルインジケーター)と言います。

ちなみに、滅菌工程の性能を試験するための器具をPCDProcess Challenge Device)と呼びます。

ふうっやっとここまできたか。

当医院では無菌性保証水準SAL)を得るための滅菌工程をバイオロジカルインジケーターを始め、加熱滅菌工程の試験用具であるボウィー・ディックテスト空気除去試験)やヘリックステストホロー〈管腔〉型チューブ内に蒸気が浸透する工程の性能を確認する試験)などの化学的インジケーターCI:ケミカルインジケーター)を毎日使用して毎日の滅菌工程を保証しています。(滅菌保証

毎日の滅菌保証は「イリタニオフィス医療安全滅菌管理研究会のブログ」で報告しています

皆様に安心して診療して頂くためにイリタニオフィスのスタッフは日々精しています


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さて。今週も始まりました。毎週1週間がとっても早くてびっくりする勢いです

さてあと1週間で某書籍を読破しなければならないのですが、なかなか...真面目な本を読んでいるつい居眠りしちゃう私です

さて先日は微生物の話をしましたね。 

昨日当たりからニュースになっていますが、鳥インフルエンザの感染が日本で確認されましたね

さてよく耳にする「感染」感染って一体何でしょう

感染とは病原菌が私達の体に入ったときを「感染した」と言います。つまり体が病原菌で「汚染」されたわけですものであれ人であれ、生きた病原菌が付いていれば汚染されたと言います

「感染」って言うとなんだか難しそうだけど、「汚染された」っていうとイメージが湧きません?

「汚染された患者さんに使った器具」を手で触ると「その手」が汚染されてその手で何かを触れば「その何か」が汚染されるわけです。こうして汚染、つまり感染が広がっていくのです。

だから感染症とは「うつる病気」です。

さて私達は医療従事者ですから、この汚染を食い止めなければなりません。

さて突然ですが皆さんはお掃除好きですか?

私はプライベートでは掃除が苦手ですが、仕事ではすごく気になります。ある意味神経質な性格です

さてこれからお掃除と感染予防の話をします。

例えば屋外にあるものはだいたい汚れています。どんなものでも塵や埃で汚れていでば、そこには無数の微生物を含むたくさんの生物が住み着いています。

子供の頃言われませんでしたか?「外から帰ったら手を洗いなさい」って。

外で遊んだ手はばい菌だからけ。だから手を洗うのです。

お家の中でも健康的な生活をするためにはコップ、湯のみ、タオル、シーツなどの日用品を清潔に保つ必要がありますね。何日もコップの中の水を放置してカビが生えたコップでまた水を飲んだらお腹を壊してしまいます。

シーツも汗をかいたり、頭皮の油汚れをそのままにしていたら、ダニが湧いたり、臭くなりますねこれでは健康を害してしまいます。

床や窓も同様です。食べ物だってそうです。お野菜も使う前に洗うでしょう?それは汚れを落とすためです。この最初にそのものに付いている(生存している)菌を医療用語で「バイオバーデン」「初発菌数」と呼びます。

そう、これが感染管理の始まります。なかなかこういった理解がないと、「たかが掃除」という理解となり、掃除なんかしたくないと掃除をしないスタッフがいます。

これは医療従事者として致命的です。感染管理を全く理解していません。感染予防とはただ「手袋を取り替える」「器具をパッキングする」事では、決してないのです。だからお掃除好きなスタッフは感染予防が上手という事になります

感染予防のためには、このバイオバーデンを許容水準まで減少させる事が大切です。

感染予防の基本は「清浄洗浄)」「消毒」「滅菌」です。

清浄とは見える汚れ、塵、その他あらゆる異物を除去することを言います。

正しく洗浄すれば、眼に見える全ての汚れを落としつつ、バイオバーデンを大幅に減らす事ができるので、洗浄は消毒は非常に重要な作業です
充分に洗浄した後に生存しうる残りの微生物を殺滅するために行う処理が「滅菌」なのです

ふうっ。いつもの事ながら専門的な事を普通に説明するのは大変です。知識をインプッットして自分の中で消化してわかりやすくアウトプットするのですから...

さて次。だんだん話が専門的になってきます。まずは自分の中で消化しなくちゃね☆

今日もガンバッペ


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歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´)

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桜満開、春ですね今日は院長が研修会に参加のため医院はお休みです。

さて。昨年は歯科医師向けの矯正(歯を動かす治療)の勉強を1年間かけてしましたが、今年もまた別のテーマが与えられそうです最近のオフィスのトピックスは「滅菌バリデーション」です。

そもそも滅菌の目的とは、何でしょうか?

滅菌の目的は「医療機器を患者に対して安全に使用できるようし、患者と作業者の双方にとって不用意に危険が降り掛からないよう処理する事。」とあります。

私達滅菌に関わる医療従事者の責務は「確実な安全性の保証」を行う事です。

機器や器材から病気が広がる危険性を最小限に抑える、つまり絶えず存在する病気の脅威と闘うためにかかせない方法が「洗浄」「消毒」「滅菌」です。

医療機器や医療材料が間違いなく安全に滅菌されるためには、滅菌器を操作する者が熟練しており、滅菌器が完全な状態にある事が不可欠とあります。

これはつまり「物」だけでなく、「人」の「教育」の問題であるという事です。

私達作業者に要求される最低限の知識は

・感染の原因となる生物の性質
・病気の拡大を予防するための手段
・病気を惹き起こす生物を滅殺する方法
・洗浄器、滅菌器の安全で正しい利用法
・洗浄器、滅菌器の構造と操作の手順
・あらゆる種類の被滅菌物とその包装法、また被滅菌物が滅菌剤(蒸気)に暴露した際に起きる現象
・洗浄器、滅菌器の性能の確認方法

あかん...答えられん

滅菌は奥が深い。今読んでるテキストにすごい事が書いてあるよ...

「滅菌とは細菌学、医学、物理学、機械・電子工学、処理技術といった多くの科学が技術が出会う分野である。つまり滅菌とは「生」そのものと真っ向から取り組む分野であり、私達自身を護るために、生と死とが邂逅(思いがけなく出会う)する世界なのです。」

だってすばらしいね。本当その通り。そして最後にこう結んである。

「滅菌とは私達人間を含む生命、そのあらゆる活力や神秘に満ちた仕事なのです。」

滅菌、消毒って一見するといつも器具を洗っている「洗い物のおばさん」のイメージがあるけれど、本当は全く違うんだよね。その人がどんな思いでその仕事をしているかによってその価値は全く違う。でもなかなか素人のアシスタントにはこの事が理解できない。

私は歯科衛生士だけど、「たかが歯磨きお姉さん」になるか「先生と呼ばれるプロ」になるかは私の意識による所が大きい。自分でその職業の価値を高める事ができるかできないか、それは私次第である。

世の中にはそういうのがたくさんある。たかがコーヒーと呼ばせない職人コーヒー屋のカフェドランブルさんや、たかがサーカスを芸術の域に高めたシルクドソレイユさん、たかが遊園地を魔法の国に変えたディズニーランドさん。

人はそういう価値が高まった見てくれに注目してカッコいいと呼んで憧れるけど、本質はそんな所にはない。どれだけ自分のする事の価値を高められるである。見た目を真似してもちっとも格好良くはなれない。だから何の職業でも本当は関係ないのだ。

カッコよくなれるかなれないかは自分との闘いなのである。ヒーローは見た目じゃなくて心意気なのだ。

ちょっとした余談

さて話を戻そうか。

今年はこの分野を勉強する事になりそうだ。

歯科は立ち後れているので、私が学ぶ事でまたこの業界に還元できればよいなと思う。そしてその還元は最終的には患者様への還元となるわけで。

日々精進。結局のところ人って生きている限り自分のために生きているようで人のために生きてるんだよね。そして人がまた自分のために生きていてくれて回り回っているって事だ。

日々感謝。

さてちょっくら洗濯干してきます 

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