顕微鏡歯科 Advanced Care Dental Office リップデザイナー☆naomi

はじめまして。Advenced Care dentai Office マイクロスコープ顕微鏡歯科☆歯科衛生士naomiこと戸田奈緒美です。歯を綺麗にする事が私の「仕事」です。良い「仕事」をするために歯科衛生士道まっしぐら。日々精進。

タグ:歯科

オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは micro sailingR歯科衛生士naomiです 

****************************************

先週の土曜日、Dr. Ulrich Kaiser (ウルリッヒ・カイザー )博士による
スキルアップ・洗浄滅菌技術特講に参加してきました。

Dr. Ulrich Kaiser (ウルリッヒ・カイザー )博士はDIN、EN、およびISOのワーキンググループ(バリデーション、滅菌、滅菌モニタリングのための生物学的・化学的インジケータ)のメンバーです。

 Dr. Yorichika Kaiser

なんと今回お昼にDr. Ulrich Kaiser 博士と一緒にLunchを頂くという企画がありまして、恐れ多かったのですがせっかくなのでご一緒させて頂く事にしました。そして意を決して1番のりで質問させて頂きました
 Dr. Yorichika Kaiser meeting

質問は
歯科用ハンドピースは(潤滑剤は)綺麗に洗浄できるのかという質問です。
Dr. Ulrich Kaiser 博士の答えはWDにコネクターが、中に水が通るようになっているのがある、フィルターがついていて、それと洗浄剤を使えば洗えるという事でした。ただし洗浄した後に潤滑剤はしなければならない。注油しないと機械が故障するからとのこと。

そこでダックって知ってますかと言われました。

ダック...最初は知りませんって答えたのですがお話してるうちに思い出してきました
第13回首都圏滅菌管理研究会で発表したのですが、デンツプライシロナ社のDACユニバーサルのことではなかろうか
洗浄・滅菌の質問1

唯一質問したメーカーの中で洗浄、滅菌の検証がなされていたのがデンツプライシロナのDACユニバーサル。
DAC1

DAC2

Dr. Ulrich Kaiser 博士曰くDACなら洗浄して潤滑剤も注油できて滅菌もできるとの事。
ただし、DACユニバーサルは、滅菌バックに入っていないので無菌性は保たれない。
でも、歯科用ハンドピースは歯科医師が手で持つし(通常歯科診療には未滅菌の検査用グローブを使う)無菌性を保っていても...(意味がない)

との事で、

歯科用ハンドピースは洗浄滅菌だけの問題ではなく、ユニットからの水や空気の問題がある、ヘパフィルターをつける、水や空気は滅菌できない、トータルで(感染制御を)考えなければならない。サックバックの問題もある。

ある研究をした事がある。綺麗に洗浄・滅菌した歯科用ハンドピースを赤い洗浄液の中で回し、きちんと洗浄・滅菌したハンドピースと取り替えて噴射すると赤い水が出る。

いくら歯科用ハンドピースを綺麗に洗浄・滅菌しても、歯科ではデンタルチェアの問題がある。歯科医療従事者向けには洗浄滅菌だけでなくて特別なコースで教育を行っている。1人1つ歯科用ハンドピースを分解する。とのこと。

それから、ワクチンの話もしていました。歯科の感染では飛沫感染、エアロゾルがあるから。歯科医療従事者はB型肝炎のワクチンを必ずしている。

ワクチンをしていなかった時は歯科医師の7割が肝炎だった( ;´Д`)とか。

つまり、私たちがいつも思っている事と同じをDr. Ulrich Kaiser 博士はお答え下さいました洗浄・滅菌を確実にする事が大切だけれどその目的は感染制御。大きな視点で考える事が必要です。

感染制御の全体像

ちなみに、サックバックの問題については、以前にもご紹介したと思いますが(詳しくは歯科用ハンドピースシリーズをご覧下さい 第1回)、現在はユニット(デンタルチェア)にも歯科用ハンドピースにもサックバック防止機構がつけられていて対策が取られています。

サックバックが問題だと今頃行っている方々は情報をアップデートする必要があります。不必要に不安を仰ぐのは誰のためにもなりません。

そしてたとえサックバック防止機構の働きが不十分でサックバックしたとしても、歯科用ハンドピースの使い回しが原因で感染したという事例は確認できていません(こちらも先ほどの歯科用ハンドピースシリーズをご覧下さい 第8回

サックバック防止機構の有無で洗浄・滅菌方法に違いはあるか?という質問に対して、デンツプライシロナ社の回答では、サックバック防止機構があっても多少の汚染物の吸引の可能性があります。DACユニバーサルによる洗浄・注油・滅菌を推奨します。としています。

洗浄・滅菌 質問2


医療器具の再生処理の話になると、どうしても完全な洗浄、完全な滅菌の話となります。
それはもちろん、洗浄・滅菌を追求するならば当然の事です。

しかしながら、医療技術の進歩は医療機器の進歩でもあります。そしてその複雑さゆえに洗浄が困難なものも増えてきました。しかしその一方で複雑な医療機器が開発されたからこそ治療法が新しくなり患者が救われてきたというのも歴史的事実であります

歯科用ハンドピースがない時代においては、ダイヤモンドよりも硬い歯を削る事は出来ず、虫歯になった歯は抜くしかなかった...しかし、歯科用ハンドピースが開発された事で、虫歯の部分だけを削って詰める事ができるようになり、歯は抜かなくて済むようになった。。。

そして、その行為が感染するという事なら問題がありますが、歯科においては歯科機材の使い回しによって感染した事例は確認できていません。

感染した事例がないのに、洗浄滅菌が確実にできないから器具は使わずに虫歯になったら抜歯する。。。これはどう考えれば良いのでしょうか?患者さんの利益になるのはどちらなのでしょうか?

感染制御の観点から大きな視野を持って歯科医療機器の再生処理を論じて頂きたいものです。

さてもうすこし書きたい事があるのですが、長くなりましたので今日はこのへんで

おやすみなさい
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************
 
今日からまた1週間が始まりますね
1週間があっという間すぎて。。。加速してます

さて、先日からやっと本業にエンジンがかかった私。
ここ数年、口腔リハや感染制御と幅広い分野を学んで来ましたが、それは全て本業と私が思っている、歯科用顕微鏡を用いた歯科衛生士業務の延長線でしかありません。

皆さんには、マイハイジニストがいますか?

私が歯科衛生士学校を卒業した20数年前には 歯科衛生士とは?なんてパンフレットがあったほど。まだまだ歯科衛生士という職業に対して認知度が低く、歯医者さんの看護婦さん?なんて言われてました。

歯科衛生士にも様々な業務があるのですが、私は歯科疾患の予防をメインにお仕事しています。

チェア(歯科医院の診療する椅子)1台を歯科衛生士専用に使わせて頂いて、歯石の除去に始まる歯周病の初期治療や、虫歯についてのレクチャー、口腔衛生士指導、食生活指導、その他健康にまつわる情報提供、ピアカウンセリングや人生相談まで

長い患者さんは15年ぐらい拝見させて頂いています。

そういうお付き合いができる、貴方のお口のパートナーであるマイハイジ二ストを皆さんはお持ちでしょうか?

歯科用顕微鏡を使い始めて、もうすぐ10年ほど経ちますが、歯科用顕微鏡を使うと、本当に初期治療の精度が格段に上がります。そしてこの業界で言われている、世界的に言われている歯周病の治療方法が本当に正しいのかどうかずっと疑問に思っています。

歯周治療の標準的な進め方は、特定非営利活動法人 日本歯周病学会の指針によれば、以下の図のように、医療面接、歯周病検査、歯周病診断、治療計画立案、歯周基本治療、再評価検査、歯周外科治療、再評価検査→治療→メインテナンス、もしくは、再評価検査→病状安定→サポーティブペリオドンタルセラピーの順に進められます

歯周治療の指針2015) 

歯周治療の流れ2015

私たち歯科衛生士は、 歯周基本治療の一部、プラークコントロールやスケーリング(歯石除去)やルートプレーニングなどの担います

この処置の精度によって、歯周外科処置に移行するかどうかが決まります

歯周外科処置は組織付着療法,切除療法、歯周組織再生療法、歯周形成手術の 4 種類に分類されます

どの歯周外科手術を行うのかは骨欠損形態、口腔衛生状態、歯周ポケッ ト深さ、プロービング時の出血、エックス線所見などから総合的に判断します。 歯周外科手術は,一般的に再評価検査の歯周ポケット深さがおおむね 4 mm 以上、プロービング 時の出血(+)が適応となります

この外科処置内容によくに含まれているのが歯周ポケット内壁の炎症病巣(歯周ポケット上皮、炎症性肉芽組織)の掻爬というやつです。

細菌によって汚染された歯周ポケット内面を掻爬する(簡単に言えば切り取る、切除する)。。。

ずっと私の頭の中では、不良肉芽って一体なんで除去するの除去するとどうなるのか
グルグル、グルグルと問いが回っているのです。

左上第一大臼歯の口蓋側近心の歯周ポケットの中をのぞいた動画です。
歯肉の内面に赤いイボのような、葡萄の房のような膨らみ。見えますでしょうか?

属に言う、不良肉芽ってこれの事でしょうか
歯周ポケットの内面を掻爬するってこの赤い膨らみを削ぎとるって事でしょうか

多分。。。

やらない方が良いのではないかと思うのです

この膨らみが持つ意味とは

私の経験上の話をしますが、このブツブツ、歯石が綺麗に取れて、相対する歯面が綺麗になると、歯周ポケット内面も自然と平坦になり、美しい、それこそ鏡のように輝く組織に変化するのです

何故赤いのか何故膨らんでいるのかそれは、相対する歯面が異物であり(細菌で汚染された根面だったり、歯の解剖学的な凹凸だったり。。。でも多分細菌によって汚染された何かなのだと思います)炎症が起こっているだけなのです。

炎症は細菌や細菌の毒素、外傷や異物などに体が反応して、それをやっつけようと、免疫細胞がドンドコ血液に乗って運ばれてくる。つまり血液が集まる→腫れる、赤く見える、ちょっとした刺激で出血する。

その血液の集まった膨らみを鋭利な刃物で削いで本当に良いのか一時的にも菌血が起こり、感染が広がる。そもそもそこには細菌がうじゃうじゃいて腫れているのに、体のバリアである皮を削ぎ取って良いのかたぶん、ダメです。いえ、絶対ダメです

不良肉芽を除去して一時的に歯周病の病状が落ち着いたように見えるのは、組織を切除したことにより組織が新生するからです。治癒の過程によるもので、原因が除去されなければ数年経てば元に戻ります。つまりまた炎症が起こる。

つまり。外科云々の前に確実に根面の歯石を除去する方法を考える事が重要だと私は考えています。

歯科用顕微鏡はいいです。とにかく見えます。

歯科用顕微鏡を使う歯科衛生士さんには、こう言う話を議論して頂きたいです。
本気で根面を綺麗にする事に命をかけるそれが顕微鏡を扱う歯科衛生士の使命。

もうすぐ顕微鏡を使い始めて10年経ちます。
ほとんどの患者さんは歯石がなくなって、皆さんを驚かせるような症例もかなり減りました

さてー今週もがんばるぞー

ぜひ皆さん、マイハイジ二ストを見つけてくださいね☆
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************
 
今日からまた1週間が始まりますね

最近は歯科の感染制御についての事ばかり書いていますが、実は私の本業。。。

本業と言うとおかしいですね歯科衛生士だから、その範囲内の仕事は全て本業なのですけれど、ここ最近は、naomiさんの専門は感染制御学ですか?と言われてしまうほど、歯科機材の滅菌、消毒も含めた感染のイメージが強くなっている様です

いやいや、私はたまたま首都圏滅菌管理研究会に入れて頂いただけでして、専門というほどでは。。。

歯科衛生士業務の中で何が専門かというご質問にお答えするならば私の専門は歯科用顕微鏡で歯石の除去やメインテナンスを行う事ですとお答えするでしょうかね。。。

当医院では全ての治療を歯科用顕微鏡を使って行なっております。

歯科衛生士が行う歯石の除去や、メンテナンスの処置ももちろん歯科用顕微鏡を使っています。

歯科用顕微鏡の処置は大変に難しく。。。私たちは歯科医師と違って、お口の中の歯を見れば良いというのではなく、もっと小さな、もっと狭い歯の周りの歯周ポケットというわずか1mm程度の幅の中を覗かなくてはなりませんそしてその中に付着している厚さおよそ0.数ミリから数ミリ(大きくても3mm程度でしょうか)の歯石を除去しなければならない。しかも、歯根面や歯肉を損傷させる事なく。。。

歯肉を損傷させれば当然、軟組織なので、出血してきますし、処置がますます難しくなります。また歯肉が退縮(下がる)する事もあります歯根面を損傷すれば術後に知覚過敏がおきて歯が沁みる事もありますし、再付着の可能性が低くなりますものすごく神経を使う処置です。

よく歯科衛生士の皆さんが、歯科用顕微鏡は老眼鏡の代わりだとか 、患者さんのモチベーションUPのためのツールだとかおっしゃいます。。もちろん、そういうった側面もありますが肉眼よりも数百万倍精度の高い処置ができる 事が歯科用顕微鏡の最大のメリッットです。

皆さんはたかが歯のクリーニングだとかただの歯石取りとおっしゃいますが、私とうちのスタッフはそうは思っていません。はっきり言って外科手術と同じです。まあ手術ほどの緊張感はありませんが、もしこれで緊張感があったら、処置できませんねしんどすぎて

かなり処置の範囲が狭いですし、根気のいる作業です。集中力が半端ありません

本日の症例は下顎右下第一小臼歯の近心です。
右下第一小臼歯
ちなみに、CT画像はこちら
IMG_2316
そして、今回はなんと動画付きでどうぞ

ポケットデプス3mm 
ブリーディングオンプロービング(+)
最初はポケット底部に見えた歯石が、歯石かどうかわからず、セメント質剥離もしくは歯牙破折のようにも見えて、超音波で削り取ってよいか迷いました歯石が硬すぎて歯石がセメント質が区別がつかなかったというのもあります。

こういったときに、臨床の感が大切になります

毎回感激するのが人体の素晴らしさです。歯肉は本来はポケットに細菌を入れないための防御機構を担っています。キュッと締まっていて異物を入れない。

歯石が付着していてもその機能に違いはありません、むしろ更に頑張って異物をいれないぞと意気込みを感じさせる歯肉内面もあります歯石の除去をしていると、歯石を除去した側から歯肉内面が狭まってくるのを感じます。

すご〜い♡体ちゃん

この症例もまさに。ポケットの根面から離れた歯石が歯肉に挟まれてなかなかでてこない。
歯石表面と歯肉内面が物理的に嵌合している。歯石表面の凸凹に歯肉内面上皮がその形を変えて包み込むように、巻き付くように覆いかぶさっているのです。その内面には毛細血管が

ポケットが深くなればなるほど、歯石の除去が難しくなるというのは皆さんご存知の事とと思いますが、しかしながら、浅いポケットであっても、歯肉の中にめり込んでいる歯石を確実に見つけて除去するのは非常に困難です。

そんな時に役に立つのが歯科用顕微鏡であり、周りの組織にダメージを与えずに、確実に歯石が除去できるのが最大のメリットです。

ただし、かなりな技術を要しますが

たかが歯石、されど歯石。

この小さな歯石が核となり、細菌の温床となり、炎症を引き起こし、免疫応答が起き、免疫応答に関連する様々な物質を体中に放出し、様々な臓器に影響する。。。そして歯槽骨は破壊され、歯の喪失が起きる。

小さなうちにその芽を積む事が、歯科用顕微鏡を扱う歯科衛生士の役割だと、私は考えています

皆さま、今週は寒くなりそうですね年度末に向けて。今年の締めくくりをしていきましょう
 
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************
 
今日からまた1週間が始まります

前回も書きましたが、今の私のテーマは、歯科用ハンドピースの洗浄、滅菌。

ご縁あって、首都圏滅菌管理研究会の幹事にさせて頂いた事で、私には役割ができました。

ただの開業医の歯科衛生士で何の影響力もないけれど...
研究会は東京大学の先生方が主催しておられて、研究会の影響は大きい...

当初の研究会での歯科へのバッシングは、世論と同じで厳しいものでした。

私たちは、その頃、情報が入ってこない歯科の中で、理想の歯科治療を求めて、洗浄や滅菌の事を知りたくて、医科の研究会に参加していたのです。

志高く、勉強したいと思って参加したのに、講師先生の歯科への批判は悲しさを通り越して、憤りを感じるものでした。

今でも少なからずそうですが、同じ同業者でも、同業をバッシングしてきます。

私は歯科職だから歯科を贔屓しているわけではなく、客観的に大きな視野で論じてもらいたいと願っているだけです。

いつも言いますが、現場の私たちが一生懸命理想の歯科治療を行おうとしても、日本には国民皆保険制度があります。その費用は診療報酬で決められていて、点数のないものは身銭を切る。。。いえ、過剰診療として逆に罰せられる事もあります

先ほど大きな視野でと申し上げましたが、日本の歯科医療費は欧米に比べたら数十分の1ですが、お陰で誰でもいつでもどこでも皆さんは歯の治療が受けられます

欧米では、公費で行うのは痛みを取る処置、つまり抜歯だけの国もあります。皆さんが日本で気軽に受けている虫歯の治療は数万円から数十万払わなければ行ってもらえないというのが欧米です。(国によります)

しかしながら、診療報酬が安いために、国民の歯が良くならないというデメリットもありますし、十分な感染対策に診療報酬がつかない等の問題もあります。

そういう内情を理解していない、歯科を聞きかじっただけの講師や、歯科職でも現場ではなく研究だけしている講師など、とにかく現場感覚のない講師が、歯科をバッシングし、歯科の感染リスクが高いと吹聴するので困ります。現場もそうですが最終的には患者さんが一番被害を被ります。

ご縁あって外に向かって発言する機会を頂いたので、講演の度に、歯科での感染のリスクは低い事、歯科だからと言って特別に感染するわけではな事、歯科の診療報酬の問題等をお話ししてきました。

そのせいか、ここ最近のバッシングは落ち着いてきた気がします。というよるも法律で3点で感染対策をするように決まったからひと段落としたというのが事実かもしれません。

お陰様でというのも何ですが。やっと何の根拠もないバッシングから、現場を踏まえた議論が出来るようになってきました。
これは良いことです

まだまだ歯科と特別扱いされるのですが、感染の分野から「歯科」という言葉が世の中から出なくなった時、初めて
学術的な議論になるのかもしれません。

さて、段階を得て課題が浮き彫りにされるわけですが、前回の研究会で複数の質問を頂いたのが、歯科用ハンドピースの洗浄評価です。

でも。。。

そもそもメーカーに聞いても、まず
洗浄ができるように製造された製品であるのか?という事が分からなければ始まりません。

勝手に個人が洗浄評価したところでそれはあまり意味を無しません。

それは、なぜ洗浄評価が必要なのか?と言えば世界中の誰が見ても洗浄されていると言う証明が必要だからです。個人の評価は真の洗浄評価ではありません。

ですから、まずはメーカーが製造の段階で洗浄できるように製造し、洗浄が困難なものなら、それをきちんと示すべきで、製品の取り扱いには責任を持つべきです。

ま、それが日本では難しいから世の中良くならないんですけど

国もメーカーも、こうやれ、ああやれと指導はするけど、何かあったら責任は現場に取らせると言うのが日本の風潮。これは医療に関わらず日本人の国民性のようにも思いますが。

歯科の場合、メーカーが黙りなので、全く話が進まない。

ここが今現在の問題点です。

日本の歯科のメーカーってすごくずるいなぁと思うのです。だって海外製品にはその国のガイドラインに従って製品を作り、その事を公表しているんですよ。すごい、日本のユーザーを馬鹿にしてますよね

例えば、日本ではサックバックと言って、歯科用ハンドピースが回転する時に、その陰圧で歯科用ハンドピース内部に唾液や細菌が吸引されて、次の患者に使用するとその汚染物が次の患者の口腔内に放出されると言って、すごく問題視されます。

歯科用ハンドピースの滅菌しないと感染するぞ!煽りの後は、いえ、同時に、サックバック防止機構がないと感染するぞ!煽りと言っても過言ではありません。

(細かい話になりますが、話がややこしくなるのでユニットの給水ラインの話は今は論じません)

ところが、私が質問をお願いしてお答えいただけなかった某歯科用ハンドピースメーカーは、海外の取説に以下のように掲載しています。

うちの歯科用ハンドピースは内部に汚染物質が入らないような特別にデザインしてありますと言ってます。しかも特許取得。

IMG_2273

これは、接続する歯科用ハンドピースにサックバック防止機構。。。抗吸引装置がついているものです。

そして以下は、うっかり以前の問い合わせで漏れてしまったメーカーのものです。
こちらは、接続する歯科用ハンドピース側ではなく、接続する側の歯科用チェアーの説明です。BlogPaint

そう、これはユニット側に抗吸引装置(サックバック防止機構)がついていると記載してあるのです。

つまり、歯科用ハンドピース内部の汚染の度合いは、まず
1.使用しているチェアー(ユニット)に抗吸引装置 がついているかどうか
2.使用している歯科用ハンドピースに抗吸引装置がついているかどうか

によってかなり異なって来ると言う事です。

そして、この問題 は1990年代から問題になっているのです
今、何年でしたっけ?2018年です。いくら歯科医療後進国の日本だって、さすがに対応していると思うのですが。。。

だから未だにサックバックという事を言っている皆さんは浦島太郎ではなかろうかと、個人的には思います。もうそんな議論欧米ではとっくにされて解決に向かってますけど。日本は後出しなのだから真似すれば良いだけだと思うのですが。

旧製品は安いですからね安いものには安い意味があるかもしれません。
ま、次にお話しようと思っている洗浄、滅菌が出来れば、そんなのどっちでも良いのかもしれませんが、今日は触れない、給水ラインの汚染の話になると関係してきますので、いずれにしてもこの辺りの情報は押さえていた方が良さそうです。

さて、長くなって書ききれませんが、まだ歯科用ハンドピースについては書きたい事があります。

また来週にでも気が向いたら書きます。

以上。途中経過でしたご参考までにどうぞ。
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************
 
今日からまた1週間が始まりますね


先週末はせっかく、久しぶりの何もないオフのはずだったのに。。。

なんと熱発2日間に渡り熱が下がらず、連休中ダウン
土曜日は診療だったので、患者さん、そして同僚に迷惑をかけることに申し訳ありません。

2日間寝込んだら、熱も下がって。インフルエンザは陰性だったので、また今週から仕事復帰できます。

個人的には気が抜けて魔が差したんだなってます。

慣れない講演がここ2年の間に数回続き、発表をまとめたり、文献を調べたり。
人から見たら、大した事のない事かもしれないけれど、私の中では一杯一杯だったのかなって。

本当に器が小さいんですよね。

でも・・・

お話を頂けるからには頑張ろうって冷静になると思う。有難い事だもの。
 
IMG_2194

ああ、本当に毎日の診療は楽です

私を今成長させてくれているのは、先日も発表させて頂いた首都圏滅菌管理研究会です。
(首都圏滅菌管理研究会 facebook ←いいね!して頂くと今後の研究会の予定などがわかります)

この研究会には、医院で第1回目から参加させて頂いているのですが、当初は研究会でも歯科の感染対策についてあまり知られておらず、歯科は滅菌してない汚いやばい感染するという根拠のない誤解がありました。

また同時期のマスコミの歯科用ハンドピースの使い回しの記事が感染の恐怖を煽りました。

発表の機会を運良く頂いた私は、この「歯科(歯科用ハンドピースの取り扱い)で感染するという根拠のない恐怖」を払拭する事が私の役割となりました。

歯科用ハンドピースの使い回しによる感染の事例はなく歯科での血液媒介感染が極稀である事を皆様にご報告しました。

残念ながら、今まで日本では歯科用ハンドピースがきちんと滅菌されていなかったにも関わらず感染の事例が見当たらない、にも関わらず厚生労働省の通達で歯科用ハンドピースの滅菌が課せられる事になってしまいました。。。(私はいつも申し上げますが、歯科用ハンドピースを滅菌しなくて良いとは言ってません)

通達が出された事もあり、この歯科用ハンドピースの感染煽り祭りは下火になりました。

またまた発表の機会を有難く頂いた私の役割は「歯科の洗浄、滅菌できない本当に理由が、診療報酬の低さである事を歯科以外の多くの人に知ってもらうこと。」でした。

もちろん私が所属している滅菌管理研究会は、名前の通り滅菌管理を研究している研究会ですから、滅菌に焦点が当てられるのは当然です。

歯科用ハンドピースの滅菌から端を発した歯科の感染対策へのバッシングですが、歯科用機材の滅菌は感染制御の1つの側面でしかありません。

スクリーンショット 2018-11-25 19.10.13


例えば、東北大学のデーターでは診療時の「全症例に使用患者毎に交換は52%」です。
歯科用ハンドピースを滅菌していても、汚染されたブローグで触ってるんじゃ意味がないでしょ
スクリーンショット 2018-11-25 19.12.36

こういうデーターが出ると、あたかも歯科医療従事者が悪いかのように思われがちですが、先ほども申し上げたように、私たちがいくら感染予防対策をしたいと思っても、診療報酬で補填されなければ身銭を切ることになります。

この10月の診療報酬の改定で、歯科の感染対策についた加算は3点=30円です。 

スクリーンショット 2018-11-25 19.21.22

歯科で感染対策をやっていないとバッシングする人たちは、この事には触れません。
ただただ感染対策を行っていない事だけをバッシングしてきます。

それでは全くこの業界は良くなりません。
つまりこの歯科の感染対策は診療報酬によって決められた事、つまり国策なのです。 
しかしすでに決まってしまった事ですから、歯科医療従事者はこれに従うしかありません。届出を出して3点で感染対策をするか、届出を出さずに減点されるかです。

3点30円では手袋さえも変えられませんけど。。。

もしかするとこの3点を補填するために、過剰診療。。。なんて事もありえるかもしれませんね
歯を意味もなく削るとか、やたらにインプラントを勧められるとか。。。患者さんには思い当たる方もいるかもしれませんね。

でも、もっと大きな側面で見たら、日本の医療費は年々増加していて、感染しない歯科の感染対策に診療報酬を加算するべきなのか?という疑問ももしかしたらあるかもしれません。

医療費全体に占める歯科医療費の割合は決まっていますから。
歯科で感染対策費用がないから安い治療を受けられているという事も事実です。

だからこの問題はとてもデリケートな問題で、一筋縄ではいかないのです。

だから洗浄とか、滅菌とか、1つの側面だけで議論する人たちが暴走して現場を煽るのを阻止しなければならない。

だって、私は患者さんにとって、1番利益になるようにしたいのだもの。
表立って滅菌してます、でもその費用はあなたの歯を抜いて入れたインプラントで賄ってますなんて、本当に良いんですかそんな表裏な業界になってしまって。

私は口腔というのは、とても大切な器官でもっと大切にされる分野だと思っています。
欧米ではとても価値の高い職業です。日本ではゴミ扱いですけど。

そもそもそんなインチキな事やってたら、このご時世信頼全くなくなってしまいます。

そう、すでに歯科への信頼は全くありませんけど
私、嫌なんです。本気でこの仕事してるのに。バカにされるは本当に腹が立ちます。

だから。私がやらねば私に何かできる環境が与えられるのであれば、やらねばならない。

次にやるべき事。

それが前回の発表で見えてきました。

さてーこの2日間寝込んじゃったけど、また明日から頑張ろうと思います 
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************
 
高齢者の口腔機能をどう診る
〜オーラルフレイルにおける口腔機能低下症の位置付け〜
平野浩彦先生

IMG_2187

今日は診療が終了した後に、研修会に参加して来ました明日から世間さまは3連休ですが、私は。。。いえ、歯科はほとんどが暦通りだと思う。

FullSizeRender
↑は老年医学会からの出典です。

第1段階が口腔リテラシーの低下 の時期
第2段階がオーラルフレイル の時期
第3段階が口腔機能低下症 の時期
第4段階が摂食嚥下障害 の時期

FullSizeRender
↑こちらも老年歯科学会からの出典

平野先生のお話を聞いているうちに、なんだかワクワクしちゃって
先生いわく、オーラルフレイルの予防は、「口の些細なトラブルの気づき」が大切との事。

いや〜だ〜私の出番じゃんだって、3ヶ月や6ヶ月に一度の口腔メインテナンスの時の些細な変化を見つけるのは得意中の得意

歯科衛生士って本当に良い仕事

だって、歯科衛生士って、患者さんが子供の頃から、健康なうちから出会う事が出来て、一生涯に渡ってお付き合い出来て、患者さんの健康をずっと、ずっと守る事ができて、一生健康に導ける。オーラルフレイルって、口腔の虚弱。些細な変化って、健康と虚弱の境目の変化って事でしょ得意、得意。

高齢者の患者さんで先日、こう言う事もありだーと思ったのは、

高齢者の寝たきりの原因の1つに転倒、骨折があります。

転倒、骨折って言うと、単なる老化によるの足のもつれ、とか、足が段差ほど上がらないとか、段差を見誤るとか。そんな風に思いません?

ところが、この患者さんの、歩き方が変化していった原因は、なんと足の親指にできた血豆。血豆が爪の中にできて治らず、数ヶ月放置。そのうち痛くなってきて、外反母趾のせいもあって、おまけに魚の目が痛くて、足が床につけなくなってきた。足に体重がかけられなくなってきた

そのせいで、姿勢が悪くなって、最近姿勢がおかしいなーと思っていたけど、それが姿勢が悪くなってきた原因だと気がつかなったと、ご本人。

すごく健康には気を使って入る方で、もちろんメインテナンスに15年も通われている方ですし、先日は体の事が気になって、内臓は全部調べたとの事。

次は足だわねーと言う事で、整形外科で魚の目の相談をして頂くようにアドバイスしました

でも、この患者さんの足が痛いんじゃないかって思った理由は、実は歩き方じゃなくて、ユニットに寝てもらって、処置を始めてからの顔の向き。

なぜかその日に限って、必ず右を向くのです。ユニットって、全身が見えるでしょう顔から上半身、下半身、体幹の寝ている時の曲がり方や腰の浮き具合とか、膝の位置、向き、足先の向き。足を組んでいるかとか、、、手もそう。爪の長さ、爪の色、形、バチ爪とか、、、手を組んでいるとか、手を上に向けて広げているとか、手に力が入っているとか

今思いついただけでも、↑こんな感じ。

を見ていたら、寝ている姿勢が悪いから膝が悪いんじゃないかって。

で、先日もお一人、まだ若い患者さんですが、やっぱり処置中に顔が横を向く。で、お膝悪くないですか?って聞いたらビンゴもともと膝を痛めていたそうですが、ここ最近痛いとのこと。

些細な変化に気がつくのは、得意中の得意。もちろん、口腔内においても同じですけど

話は戻りますが、転倒や骨折の前段階として、本当に些細な変化だと思うのですが、魚の目が原因だなんて誰が想像したでしょうか

高齢者の転倒、骨折=筋力の低下、つまずきと頭が凝り固まっていた私にとって、私自身が患者さんに教えてもらった、気づきを頂いた症例でもあります。

こんな仕事は他にはない

語弊を恐れずに言うのならば。担当の歯科衛生士によって、患者さんのお口の中の行き先は違うし、健康にも寄与できるかもしれない。

歯科衛生士って楽しすぎるまあ今となってはですけどね

オーラルフレイルについては、私もまだまだ臨床で様々な事を考え中。実際知識を実践に移して見ても、なかなか一筋縄にはいかないし、ゴールの設定が自分の中でも定まらない。

でもだから勉強のし甲斐があって楽しいのかも

さて、明日は久しぶりの何もないオフです皆様も3連休をお楽しみくださいね

    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************

先週末、日本歯科大学生命歯学部 100周年記念館 九段ホールで開催されました、ヒューフレディ・ジャパン合同会社主催「医療現場の感染管理 過去 現在 未来」に参加してきました。 ミシガン州デンタルアドバイザー感染管理担当理事のジョン・モリナーリ先生、科学修士パシフィック大学アーサーA.ダクニー歯学部イブ・クーニー先生がご登壇されました。

IMG_2165
(ジョン・モリナーリ先生とイブ・クーニー先生)
 
お二人が話された内容は以下です。

感染管理:What and why?
臨床施設における血液飛散と血液感染症 (Bloodborne and emerging disease in the clinical setting.) 米国臨床施設における効率的な器材再生処理
感染管理と新興感染症に関する最新情報 (Update on Occupational Disease and Infection Prevention.)
米国疾病管理予防センター(CDC)による感染管理ガイドラインの概要


いくらネットで情報が収集できる社会になったとはいえ、米国の話を直接聞けるチャンスはありません。膨大なネットの情報でも、生の声に勝るものはない。どうしても直接話が聞きたくて、土曜日はお休みさせて頂いて参加しました

歯科の感染管理のガイドラインとしては、2003年に米国疾病管理予防センターCDCより
Guidelines for infection control in dental health care settings --2003が刊行されており、以前より拝読していましたが、詳細が知りたいところもあり、今回CDCに所縁のある先生方が来日されるという事でとても楽しみにしていました

そして今回とても良かったのが、ザックバランにぜひ質問をという座長先生のおかげで、直接聞きたい事が聞けました。

こういう時の、自分の行動力って我ながら感心しますいつもはすごく引っ込み思案なのですけど、知りたいとかやりたいとか本気で思うとスイッチが入ってしまうのです

そして、昨日は歯科衛生士でありながら滅菌技士の皆様とご挨拶をさせて頂きました。
歯科衛生士の皆さんの熱意。私もまだまだ勉強不足なので見習って頑張らなけれればと思いました。

そして、いつもセミナーに行くと緊張してしまうのですが、昨日は東京医療保健大学の同期がいたのでホッとしちゃいました

なんとブラックペアンで二宮くんが着用していたゴーグル(と同じ)だというので、着用させてもらって記念にお写真パシャり。欲しい〜と言ったら、さすが感染のプロ。「それだと歯科の飛沫の対策にはちょっと。。。」と言われてガクッ

歯科では飛沫感染のリスクが高いので、レンズの上や横もカバーされて入るものが望ましい

BlogPaint

あら。写真見たらしっかりグローブの宣伝してました箱から出す時に1枚づつ出てくる(1枚ずつしか出て来ない)ので、次に取り出すグローブが汚染されず感染対策バッチリなのだそうです。

考えて見れば当たり前の事だけど。歯科にはこういう考え方さえも入って来ないものね。。。

私も大学に行くまでは、いえいえ今でもまだまだ勉強不足なのだけど、大学の同期や同期の繋がりでご縁を頂いた様々な方にご教授頂いて。。。本当に有難い。

そして同期で、同じ時代を生きてる皆んなが頑張っていると私も頑張ろうと思いました

さて、今週も頑張ります♡
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************

今年の夏の思い出に…

季刊誌にご縁を頂き、掲載して頂きました

歯科の感染対策と言うと、歯科用ハンドピースの事だけがとりあげられて、歯科医院があたかも悪者のように報道されます

しかしながら実際は、感染対策は国の指針に基づいており、また予算も国が決めています。
現場はそれに従っているにすぎません。

ですが現場の私たちだって現在の歯科の感染対策に問題がある事ぐらい重々承知しています。
少しでも患者さんのために現場を良くしたい。それは多くの歯科衛生士の願いです。

歯科衛生士は皆、現実と理想の狭間で苦しんでいるのです

だから限られた中で、できる事を考えなければ。
私は正しい歯科の感染について、まずは多くの人に知ってもらう事が大切だと思っています 

小さな事からコツコツと

ご縁を頂きましたサクラ精機(株)の皆様に心より感謝いたします


FullSizeRender
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************

先週の土曜日に、私が感染について学ばせて頂き、様々なご縁を頂くことになった東京医療保健大学の公開講座に参加させて頂きました

今年のテーマはこれからの在宅医療・介護一地域の元気をつくる一

昨年は高齢化社会と医療保健で、誤嚥性肺炎が取り上げられ、感染制御(東京医療保健大学企業人支援講座修了)、摂食嚥下(日本歯科大学東京短期大学リハビリテーション学専攻 専攻科卒業)、地域医療と、私達が学んでいる道と同じトピックスが並びます。

時代についていけてるのか、院長に先見の目があるのか

IMG_1604

講演1 生涯を通じて住民に伴走する地域看護を目指して:ビュートゾルフ柏の実践
    一般社団法人 Neiborhood Care 代表理事 古江 悟 先生

講演2 地域高齢者の体力測定を通じた介護予防と健康支援の取り組み
    医療保健学部医療情報学科 教授 今泉 一哉 先生

研究発表 発表1 外来がん化学療法の現状と副作用としての味覚障害の研究
         大学院医療栄養学領域 修士課程 修了生 中濱 孝志・大木 直子 先生
     発表2 在宅での看取りのための地域連携:
         病院から訪問看護ステーションへ出向いて行う事例検討会
         医療保健学部看護学科 在宅看護学領域 准教授 大金 ひろみ先生
     発表3 在宅における感染制御の実情
         大学院感染制御学領域 博士課程 西川 美由紀 先生
     発表4 産後ケア研究センター開設にあたって
         医療保健学部看護学科 母性看護学領域 講師 島田 翔子 先生

特別講演 AIで介護革命?
     人工知能とケアマネージャーによるハイブリッド型ケアマネジメントの発明
     株式会社シーディーアイ CEO 岡本 茂雄 先生

それぞれに大変興味深い内容だったのですが、一番興味深かった内容は発表3の在宅における感染制御の実情です。

実際の訪問看護に同行させてもらって、現場での感染の問題を考えるという内容でした。

問題点として、手指衛生の回数やタイミング、PPE(手袋の使用枚数)、手技の順序があげられていました。

手指衛生は、処置前に1回。
尿カテ交換→摘便→陰洗の際に手袋を1枚、片手のみ使用。
終了後に居宅の流しで流水と石けんで手洗い1回。

この処置で手袋1枚はありえない。通常は1処置毎に1枚手袋を使用するとのが当たり前との事。。。
なぜ手袋の交換をしないかというところで、コストが問題だとおっしゃっていました。

具体的な点数の項目はメモできませんでしたが、処置を含めて数千円(7千円ぐらいだったと記憶)だったと思います。

歯科の私からすれば、はいって感じです。

歯科は、今年4月の診療報酬の改定で感染に点数がつきましたけど、たったの3点、30円ですから

在宅は病院と違って感染のリスクは低いが、在宅における針刺し事故はあるとし、スタンダードプリコーションの遵守は必須とまとめておられました。

全国の訪問看護師の血液・体液曝露の実態と今後の課題 2012:渋谷 智恵
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsei/27/6/27_12-024/_pdf

ふむ。一つ叫びたいことが声を大にして言いたい事があります

私がいつも感染分野で、歯科だという事で感じる嫌な気持ち。

だから歯科は。。。という見下されるあの嫌な気持ち。

手袋1枚なのも、この手順なのも、ありえないという私から見れば上から目線のコメント...

私、いつも思うのですが、歯科は感染制御やってないだから歯科は...って、歯科を責めれば現場がよくなるのでしょうか?何かを卑下する事が、誰かを非難する事が、私たちの論文が素晴らしいって自慢するのが研究なのでしょうか?

書いていて思いましたけど、そうなのでしょうね。。。自分が凄いって自慢するのが論文。私の思っている事は正しいけど世の中そんな甘くない。理想でしかないのかもしれません。

残念。

そう残念なのです。

私が歯科の現場で思っていること。
やりたくたってやれない理由があるんじゃいっやれるんならとくにやっとるわっ

歯科衛生士は皆ジレンマを抱えています。誰だって理想の感染制御をしたいのです。
でも、様々に問題があって、理想通りにはできない。

個人で解決できるものならいざ知らず診療報酬3点30円の中でやれというお国のお達し、どうにもならないのが現実です。政治的働きかけた必要だけれど、歯科が政治力がないし、ましてや、日本の政治家は口腔の健康に興味がない。

歴代日本の総理大臣の口を見れば、一目瞭然。

もっと客観的に、問題点を提起し、卑下するのではなく、問題解決のための議論をしてもらいたかったな。。。非常に残念でした。

さて。

なかなか歯科へのバッシングも払拭するのはかなりのエネルギーを要します。
歯科にも訪問診療がありますし、今後、きっと歯科の訪問の感染対策も問題にされる事でしょうね。。。

もう3回も講演させて頂いてますが、やっと私に面と向かってはバッシングしなくなってきたという所で、客観的な問題提起と問題解決に向けての働きかけはまだまだこれからです。

11月に有難い事に、また講演の機会を頂けそうなので、私も負けずに頑張りたいと思います

長くなりましたが。ではでは。今日はこの辺りで。

ペコリ
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】
歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

****************************************
歯科では、ハンドピースの滅菌が幾度も取り上げられます。

歯科は滅菌していないと目の敵のようにマスコミに騒がれますが、その結果、ハンドピースさえ滅菌していれば良いという風潮が蔓延し、メーカーやディーラーが儲かるだけで、歯科医療の感染管理の推進は全く進んでいません。それどころか、その分の経費を私たちが負担しなければならず過剰診療が危惧されます。(歯科では感染管理に見合った保険点数はついていません。今回点数の改定がありましたがそれでも十分とは言えません。)

私は、一人の科学者、歯科衛生士として、きちんとした歯科における感染制御を考えたい。
そういう思いで、今このシリーズを書いています。
(ちなみに当医院では患者さんに使用する全ての器具、器材を滅菌し、滅菌保証しています。滅菌できないものはディスポ。使用した器具の滅菌保証は全てブログで公開しています。)

****************************************

このスライドは、平成29年12月2日の第13回 首都圏滅菌管理研究会で発表したものです。

首都圏滅菌管理研究会発表


ここからご覧になられた方は、過去の記事もご覧ください。
第1回 歯科器材の洗浄・滅菌 その1
第2回 歯科用ハンドピースの洗浄・滅菌は何に従って行うか?
第3回 歯科用ハンドピースを洗浄・滅菌するためのガイドライン 
第4回 歯科用ハンドピースの洗浄・滅菌に関する通達(後半)
第5回 歯科用ハンドピースの洗浄・滅菌に関して問い合わせ結果
第6回 歯科用ハンドピースの洗浄・滅菌のメーカー検証について
第7回 歯科用ハンドピースのサックバックによる感染

今回からご覧になった方は、上記の第1回から7回までをご覧下さい

*************************************

第7回では歯科用ハンドピースのサックバックについて、各メーカーの回答を載せました。

結論。サックバック防止機構とはハンドピースが回転を停止した時に陰圧が生じ、口腔内の唾液や血液など、汚染物がハンドピース内部に吸引されるの(サックバック)を防ぐ機構。

【目的】
1. ハンドピース内部の汚染を防ぐ
2. ハンドピースの故障を防ぐ
3. 感染予防、感染事故防止、感染のリスクを減らす

*************************************

各メーカーの回答で、サックバック機構の目的1と2は理解できましたが、3については疑問が残ります。そこで、最後の質問としてサックバックによる感染について質問しました。
 
ハンドピースによる感染について質問
ハンドピースによる感染について、滅菌が適切に行われていないハンドピース(タービン、5倍速、エンジン、ストレート、超音波スケーラー、エアスケーラーなど)が原因で患者に感染をさせたという事例はご存知でしょうか。もしそのような事例があれば教えて下さい。

G社の回答です。
G社
G社からは、2015年の、オーストラリアのニュースを御回答頂きました。
 
歯科を受診した1万1000人にHIV感染の恐れ。
歯科を受診した最大1万1000人にHIVや肝炎ウイルスに接触した恐れがあると、当局が発表した。

日本語訳では、器具の消毒が不適切だったとなっていますが、 実際のサマリーでは Poorなinfection controlと書いてあります。

手指衛生が不十分だっかもしれませんし、手袋を使いまわしていたかもしれません。器具の消毒、滅菌が不十分だったかもしれませんし、これら全てがPoorなinfection controlではありませんか?

器具の消毒と限定されてはいません。

G社

結論として、侵襲的処置の後に血液媒介感染症であると判明した26名のうちの8名は、歯科治療以外に説明がつかないとされたが、 患者が治療中に感染したかどうかについては決定的では無いと結論づけています。

M社の回答です。
M社


M社の回答では国内での患者へ感染させたという事例は把握していないという事で、海外の事例として、 アメリカのキンバリー事件をご提示頂きました。

1991年キンバリー・バーガリスさん(当時20代前半のアメリカ人女性)が通院していた歯科医院でHIVに感染したことが明らかに なったというものです。

よく歯科の感染の話になるとこの事例が 取り上げられるのですが、

M社

これは、HIVに感染していた歯科医師からキンバリーさんへHIVが感染した可能性があるという結論がCDCから出ており、患者に使用した器具を別の患者に使用して起きた交差感染ではなく意図的に複数の患者に感染させたのではないかと考えられています。遺伝子検査によって、歯科医師と同じ型のHIVウイルスが検出されています。 

D・S社の回答です。

D・S社

日本における資料はなく、海外での事例をご提示頂きました。

G社と同じ2015年のオーストラリアの事例。これは先ほど結論を申し上げました。
その他に2014年の英国の事例、2013年の米国の事例をご提示頂きました。

まず英国の事例。2014年、ナショナルヘルスサービス(イギリスの国営の医療サービス事業)は ノッティンガムシャーの歯科患者が明らかな感染管理の違反に基づいてリコールされたと 報告書をまとめています。

このプレスリリースには、歯科治療を受けた4526人のうち5名に C型肝炎の感染が見つかったことと、 そして主に救済についての事が書かれています。

D・S社

具体的な感染経路についての記載はありませんが、感染がいつ、どのように、伝染するか特定することは必ずしも
可能ではないとあります。

D・S社

プレスリリースには詳しい事はありませんでしたが、当時の記事やニュースのインタビューなどでは、患者間でマスクを取り替えない、手を洗わない 、手袋を取り替えない、歯科機器を滅菌しないや、従業員の証言として使った手袋を箱に詰めて新しいものと見せかけて使用するなどがありました。

そして2013年の米国の事例。
米国オクラホマで、歯科治療においてC型肝炎が交差感染した事例です。  
D・S社

結論。
これは口腔外科の事例で、汚染されたバイアルの取り扱いが原因ではないかと結論づけています。

ハンドピースによる感染について回答まとめ1
つまり、厚労省やメーカー、マスコミは、歯科用ハンドピースの滅菌をしない事があたかも歯科の感染管理の問題のように煽り立てますが、今までご覧いただいたように、歯科用ハンドピースで患者が感染した事例の報告はありません。ハンドピースを滅菌する事を推奨しているメーカーでも感染の事例を把握していない。

歯科での感染はありますが、外科処置中の針や器具の扱いの感染であれば、それは歯科特有の感染ではありません。

冒頭にも書きましたが、ある一部の皆さんが、

歯科の感染管理イコール、歯科用ハンドピースの滅菌だと騒ぎ立てるので、歯科用ハンドピースさえ滅菌していれば良いという風潮となり、真の歯科における感染管理は全く進んでいません。

さらに一部の皆さんは、歯科用ハンドピースのサックバック防止機構の有無が問題だと騒ぎ立て、あたかもサックバックがついていないと感染するかのように、また歯科用ハンドピースの使い回しで感染するかのように吹聴しています。

どこへいっても、講師がハンドピースを滅菌しない事が問題だと言います
皆さんに問います。歯科の感染管理はハンドピースの滅菌が問題なのですか?

歯科用ハンドピースが原因その感染は確認されていない。つまり皆さんの大好きなエビデンス(科学的根拠)がない

エビデンスがない歯科用ハンドピースを問題にするよりも、医科と同じように、手指衛生を確実に行う事、手袋やマスクを患者ごとに取り替える事、PPEをきちんと着用する事、飛沫感染対策をきちんと行う事、そういう事の方が大切だと思いませんか

感染の事例がない1本10万円もする高価なハンドピースを何本も買うのなら、手袋を買って欲しい。毎回手袋を取り替えた方がいい。滅菌したハンドピースを前の患者さんに使った手袋で触った瞬間に滅菌は無駄になります...つまり今現在の歯科の感染管理のレベルでハンドピースを滅菌したところでまったっくの無駄です。
 
以前にも申し上げましたが、私は歯科用ハンドピースを滅菌しなくて良いとは言っていません。

歯科医療費には限りがあります。

日本の歯科医療費は欧米の10分の1以下です。
しかしながら、そのおかげで、国民の皆さんは、安く歯科治療を受けられているのです。

これは国策です。歯科医療従事者が悪いわけでもなく、予算は国が決める事で、私たち歯科医療従事者はその中で賄うしかない。自腹を切って患者さんを守る、それは美しい話かもしれません。

では問います。

あなたは自分の身を切って、人を助け続ける事が出来ますか?毎日、毎日、365日...
どうですか?1回ぐらいならできるかもしれませんね。いや、2回、いや3回...そうやって、今まで歯科医師の先生達は頑張ってきたのですよ。

でもどんどん歯科医療費は下げられて。歯科医師が歯科技工士の面倒を見る事はできなくなりました。さて次は私たち歯科衛生士でしょうね

これは国と国民、歯科医療従事者全ての人が日本の歯科医療をどういう方向性にしたいのかを考え、予算をつけなければ解決しない問題です。

私は歯科衛生士の仕事は向いてないと思っていたけど、25歳の時にこの仕事で食べて行こうと決めました。今となっては、患者さんに一生寄り添える他にはない職業が大好きです
だからこの業界のために頑張ろうと思っています。

人前に出るのは苦手で、組織に属するのも苦手だけど、ご縁があって歯科の話を依頼頂き、頑張ってこうやって話しをしています。

部外者が何もわからずにわかったようにこの業界の事を誹謗中傷するのはやめて下さい。誹謗中傷する前に、歯科業界の事、正しい歯科の感染制御の事をきちんと知って下さい。

歯科用ハンドピースが問題だと言っている方々に問いたいのです。この歯科医療費が押されられて、余裕がない現場で、今現在歯科が取り組むべき感染管理はハンドピースの滅菌なのか?と。
ほとんどハンドピースが問題だと言っている人は現場の人ではありません。

部外者、メーカー所属の歯科医療従事者、病院勤務の医療従事者または歯科医療従事者で病院で感染費用を賄ってもらえる、そんな人たちが講師となって歯科の感染の事を論じます
つまり利益相反のある方々や忖度です。
 
開業医の現場も理解して下さい。業界全体を見て下さい。自分の利益のためだけに吹聴するのはやめて下さい。

歯科はほとんどが開業医です。
そして、このブログを読んでいる皆さんも患者として開業医にかかるのですよ。。。

え?自分はかからない?年をとればわかります。今は大学病院に電車に乗って行っていても、いつか自分で歩けなくなった時、自分で歯医者を選べない時がきます。今、開業医の感染管理を考える事は現在もしくは未来の自分が受ける歯科医療の質を担保するという事です。

叫びすぎました開業医の私なんかが叫んでも相手にもされないけど。
でも相手にされないので、叫べるのですけどね。

5月の首都圏滅菌管理研究会で、また歯科の感染についてお話しさせて頂く機会を頂きました。

歯科用ハンドピースだけじゃない感染管理を是非一緒に考えにきて下さい
    このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

このページのトップヘ