顕微鏡歯科 Advanced Care Dental Office リップデザイナー☆naomi

はじめまして。Advenced Care dentai Office マイクロスコープ顕微鏡歯科☆歯科衛生士naomiこと戸田奈緒美です。歯を綺麗にする事が私の「仕事」です。良い「仕事」をするために歯科衛生士道まっしぐら。日々精進。

タグ:歯石除去

☆☆☆オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証☆☆☆

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちはmicro scalingR歯科衛生士naomiです 

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先日の台風は凄かったですね。皆さまご無事でお過ごしでしょうか?
浸水や家屋の倒壊で大変な思いの方もいらっしゃるかと思います...

震災の時もそうでしたが、こんな時に私には何ができるのか?と考えます。

震災の時はボランティア活動も考えました。でも...

結局私の結論は

1.いち個人として毎日と変わらない生活を行う
2.歯科衛生士として、もし私の担当する患者さまが被災された時にお口の事では困らないようなお口作りをする
という事を決めました。

ボランティアに出向いて被災地の方の力仕事をお手伝いする事だってともて立派な事だと思います。
でももしも日本中の人全員がボランティアに行ってしまったら?

日本の経済活動はストップしてしまいます。
つまり誰かが働いていてくれるから、ボランティアに行ける人がいる...だとすれば、私が日々と変わらない経済活動をすることだって立派に役に立つ事なのではないかと思うのです。

何も特別な事をしなくたって、一生懸命働く事が回り回って誰かの助けになっている...そう思うのです。

そして私は歯科衛生士です。私にできる事は何か?と考えると予約を頂いている患者様を誰かに任せてボランティアに出かけるというのも、何か偽善行為のような気がしてならなくて...
つまりは「私にしかできない事」ってこれしかないのです(笑)
というわけで、今日もせっせとメインテナンスしてます。お陰様で私の年内のメインテナンス枠は全てご予約を頂いております。
私にしかできない仕事。それは歯科用顕微鏡を用いた歯石の除去。

こうやって今日もお仕事ができる事に感謝し来院して下さる患者様に感謝しつつ...

メインテナンスの患者様。もう初回のクリーニングから数年経過するかと思います。現在御年74歳。初診当初は全顎に歯肉縁上・縁下歯石が付着しており歯肉炎で多量の出血...よく数回のクリーニングに耐えて下さったと思います。
今日拝見すると右上の一番の口蓋側の歯頸部から膿が出ているのが確認できます。

右上1番排膿

ここです↓

右上1番排膿2

ある文献によると90日に1回、歯周ポケットの中をお掃除すると重篤な歯周病にならなくて済むと言われています。もちろん個人差はありますが私の患者さんは3ヶ月から6ヶ月の間で来院されます。

排膿、つまり膿が出ているという事は、歯周ポケット内部で何から起こっている、何が起こっているのか?膿という事は炎症か?炎症だとすれば何が原因だろうか?

歯周病治療のスタンダードに従えば歯周ポケットからの出血と深さを確認する必要があります。

 
右上1番プロービング

歯周ポケット5mm。ポケット測定後にポケット内部からドクドクと出血してきました。
右上1番 歯肉縁下歯石

歯周ポケット内部を覗くと歯肉縁下歯石があります。上と下の写真を見比べて見て下さい。白丸の中の部分を上の写真で確認して頂くと少しはわかるかな...^^;深度が深いので光が入らずやや暗いので良く良く観察して見て下さい。

右上1番 歯肉縁下歯石2


 ポケット5mm...歯周ポケットが4mmを超えると歯石の除去は失敗する可能性が高いと文献にはあります。しかも皆様見えると申しましても歯面から歯周ポケットの内面までの距離は1.5mm程度^^;歯石の厚みは0.3mm程度。歯周ポケットの内面に器具を当てずに...粘膜に器具が当たれば当然内面が傷つき出血します。それでなくても炎症が起きていますから。器具の風圧や水圧だけでも出血の可能性があります。
しかも患者様は74歳。咽頭機能が低下していて長時間咽頭に水を貯めて置くのが難しい...とは言え、通常の手用スケーラーはブレード幅(刃部の幅)が2mmはあり、器具を入れる事すら難しい...
そして歯科用顕微鏡で覗いていますから、ポケット幅1.5mm、深さ5mmを覗ける角度が限られ、更に使用できる器具が制限され、器具の使用範囲が制限されて、不必要なむせ防ぎために使用する水の量が制限される...

制限だらけの条件で、そして私の手はマクロの手でありません。女性にしてはやや大きめのこの手で繊細な動きをしなければなりません...

 
右上1番 歯肉縁下歯石除去後

そして除去できるわけですが...いえ除去するわけですが^^;

私、失敗しないので(笑)言って見た〜い。いえいえ、元々私が初診時から取り残してきたであろう歯石です。

なかなかここを理解して頂くのは難しいのですが、本来歯周ポケットの入り口はキュッと閉まっていて、中に細菌が侵入しないようになっているのが本来です。ですから、中に歯石があっても外からのお手入れが良ければ中に歯石が着いたままキュッと閉まっている事もあります。

その歯肉を切ってまで歯石を除去した方が良いか?と言えば、答えはNO!と私は思いますが、そもそもキュッと閉まって入ればプローブと呼ばれる深さを測る器具も入りませんし、歯石を見つける事も出来ません。歯周ポケットの深さはレントゲンの骨の吸収量を見ればおおよその予測は出来ますが、 1mmもない大きさの歯石をレントゲンで確認する事は出来ません。

つまり、外から何の予兆もなくても歯肉を全て切開して確認するのか?という事になります。

そもそも1mmに満たない歯石が直ぐに悪さをする事はありません。だいたい欧米でも歯科用顕微鏡を用いての歯科衛生士による歯石の除去は行われていません。それでも80歳で20本以上の歯を残しています。

つまり、大切なのは歯石の除去ではなく、細菌のコントロールが大切という事です。歯石が悪いと言われる理由は細菌の温床となるからです。たとえ歯石が着いていても、歯周ポケット内のプラークを器具で除去したり洗い流したりすれば炎症が抑えられるという事です。

今回のケースも何度もメインテナンスしていますが、歯肉がキュッと閉まっていて、歯石が見えませんでした。

しかしながら、中に歯石があれば今回のように炎症が起きて歯肉が緩む事が必ずあります。それがいわば歯石の取りどきです。

これは1回の歯のクリーニングでは行えません。しかも歯石は一度除去してもまた付着する事だってあります。

つまり文献にもあるように定期的なクリーニングが重要という事なのです。

某データーによると、日本人の2人に1人が歯科の定期検診を受けていると言われています。

え?そんなに?実感的にはそんな感じはしませんが、このデーターには歯科医師の検診も含まれているのじゃ無いか?と私は疑っています。歯科医師の行う検診はチェックです。歯科衛生士が行うのは歯のクリーニングです。プラークを除去する事が大切です。

さて皆様、最近歯のお掃除してますか?

ぜひマイハイジ二スト、担当の歯科衛生士さんをお持ちくださいね☆

ちなみに北欧では担当の歯科衛生士さんが医院を移ると患者さんも転院するほど歯科衛生士さんて信頼されているんですよ^^

そういう信頼の元に歯の健康が守られているのですね!

 
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毎日、毎日、歯石を除去する毎日(^^)
見えるって凄い!!大変だけど結構好きです。見えない世界の歯石をとるの♡ 

右上第一大臼歯デンタル

右上第一大臼歯と第二大臼歯の間に見えた歯石。歯肉を避けて歯石を確認。

右上第一大臼歯1
 
かけらが取れたと思ったら、水平方向、頬舌側方向に巨大な歯石が現れてきましたΣ(゚д゚l

右上第一大臼歯2


歯と歯が繋がるように歯石が縁下に挟まっています(;ω;)
 
右上第一大臼歯3


そして、反対側の根面にも歯石が(T-T)顕微鏡で見えてる風に加工

右上第二大臼歯1
 

全て除去してこうなります↓

右上第二大臼歯2

なかなか写真や動画を編集できませんが、毎日処置を行っています。

そして、皆さんは、こうやって写真を拡大すると歯科用顕微鏡があれば簡単に歯石が除去できると思われるかも知れません。

が、それは間違いです。

見えといっても、歯周ポケットの幅は健康で締まっていれば1mmあるかないかです。
今日のケースでも、0.8mm程度

1mm無い歯と歯肉の間。そして見える角度は限られて、更に器具の角度、挿入方向も限られる...

歯科用顕微鏡の処置は非常に制限される処置なのです 

拡大した視野でも、その処置を行うのは私の実際の手です。私の手が0コンマ...の処置を行うのです。

シビアとしか言いようがありません

さて明日はどんな歯石との出会いがあるでしょうか明日も頑張ります 
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私の友人です( ;´Д`)
1度全顎で歯石を除去したのですが、3年経ったら咬合に問題があり、上顎7、7のポケットが深くなってしまい…

上顎も根面全てに歯石が付着し、釘抜きのような外傷性咬合。

歯石は除去でき安定しましたが、対合が…

今週はこちらを除去します(;ω;)

左下第二大臼歯1
 
↓ピンクで囲った部分が全て歯石です。

左下第二大臼歯2

下の歯の左の1番奥の下側の、しかも歯肉の中の歯石です。

肉眼では確認さえ不可能。

拡大鏡はポケット底まで光が入らないのでこちらも除去は困難。

まさしく、歯科用顕微鏡の出番と言えるでしょう…

しかしながら、見える=除去できる とは限りません。

頑張ります♡ 

見えても除去不可能な場合ももちろんあります。



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こんにちは micro sailingR歯科衛生士naomiです 

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最近、巷では人生100年時代をどう生きるか?とよく言われますね。

私は、人生100年時代を生き抜く上で、一番大切なのは、だと思っています。
健康。。。と言っても良いのですが、なんだか健康という言葉は皆んなが使っていてつまらない。

 体が資本って言いますけど、元気だったら、なんでもできる。年を取っても自立した生活を送る事ができますそして体の中でもとても大切になるのが健康です。

人生100年時代に備えて、若い時から口の環境を良くしておきましょう

さて、歯科衛生士歴も26年を迎えた私。数ヶ月に一度のメインンテナンス(定期チェック)を担当している患者さんも、長い方は15年近くになりました。現在担当している患者数はおよそ300名。

15年も継続して担当していると、なんと20代の方が40代になるんです。30代の方が50代になるんです
この20代と40代の差は大きい。体もそうですけど、20代ってほとんどの方は体に問題ないですよね
でも、40代になると、色々と変化が出てくる。血圧、血糖値、コレステロール、中性脂肪...

明らかに、体が変化してくる。

では、お口はどうなの?

体が年齢とともに変化していくのに、お口だけが変わらずに20歳のままなんてことはないわけです 

口腔って実は、体の外なんですよね。ドーナツを想像して下さい。体は実はドーナツ状で入口が口。消化管を通って、出口がお尻(肛門)となるわけです。

そう、お口は他の臓器と違って、見えるのです。口以外の臓器は、見えないからレントゲンやCT、MRIを取って内部を見える様にするのですよね。もちろん、歯の中は見えないけれど、外から歯を観察する事ができる。それが歯科の特徴です。

異常を早期に発見しやすい。被曝の問題もなく、ただ見えるだけですからね。侵襲がありません。

人生100年時代。ぜひ皆さんには、マイハイジニストを見つけていただいて、お口の変化を素早く見つけてもらいたいものです

さて私がいつも使わせて頂いている、歯科用顕微鏡。これは、今まで見えなかった世界を見える様にしてくれる、とても画期的な医療機器です。

歯科用顕微鏡を用いない場合、歯周ポケット内は見えませんから、ポケット内の歯石をとる場合、盲目的、つまり手探りの作業となります。

この手探りでの歯石除去の時代に出されたのが、以下の論文です。

歯石除去に関する論文1

歯肉縁下歯石(歯周ポケットの中の歯石)の除去は、ポケットが3mm以内ならfairly good(かなり良い)3mmから5mmの場合、成功の確率よりもfailure(失敗)の確率の方が高い5mm以上の場合はfailure dominate(失敗の可能性が高い)。 

*3mm以内はかなり良いが100パーセント確実に除去できるとは言っていない事に注意

歯石除去に関する論文2


また別の論文でも、ポケットの深さが3.73mmを越えると、歯石の取り残しが増えると言われています。

さて、今日のテーマは人生100年時代、親知らずを抜く?抜かない?でしたね
私は断然、若い時に抜くべき派です。歯石が付着する前に。そして親知らずを抜いた後は、必ず親知らず側のポケットとそして、側面に歯石や虫歯がないかどうか確認する事をお勧めします。

患者さんは40代。十数年前に親知らずを抜いたとの事。その後定期的なクリーニングは行っておらず

当院へ初診で来院された時には、ポケット4mmレントゲン上ではっきり見えるほどの大きな歯石が付着していました。

右下7番デンタル写真

 
ピンクの丸の中の歯の根の表面のボコボコしているのが歯石。

右下7番のレントゲン写真歯石あり

矢印の方向からポケットを実際に覗きます。

右下7番のポケット内 歯石あり

さて、先ほど文献でお示しした通り、ポケットが3.73mmを越えると取り残しが多くなり、3mm以上5mmまでのポケットの歯石除去は失敗する確率の方が高いのです。

でも、これは歯科用顕微鏡がない時、使わない盲目的な処置の場合の話です。

歯科用顕微鏡を用いて除去すると...

ただし、見えるからといって、簡単に除去できるわけではありません。

歯周ポケットを覗ける角度

例えば、ポケットの幅が1mmで深さ5mmのポケット底部を見る場合に、歯科用顕微鏡で覗ける範囲は11.3度しかありません。この角度に合わせた上で、器具の選択を行い、除去するのはかなり難しい処置となります。

はっきり申し上げて確実な除去は不可能に等しい。以下は実際の除去をしている動画です。

 

そして最終的にはポケット底部を確認し、確認できる範囲で除去しました。
ただし、確実な除去がされているかと言えば、いくら歯科用顕微鏡があるとは言え、歯肉を押しのけての処置となりますし、最大に拡大しても光量がやや不足していますし、確実な除去とは言い切れません。

しかしながら、おおよそ良い状態に仕上げられたのではないかと思います。 

IMG_3581

先週、新刊の歯周病の書籍を読みました。某有名な先生のものでしたけど。。。
たくさんのエビデンスが書いてありましたが、残念ながら歯周病を治す方法は書いてありませんでした。

歯科衛生士さんは、歯周病の治療がとても難しいとおっしゃいますが、私はいたってシンプルだと思っています。

私がする事は、炎症の原因となるプラークや歯石を確実に取り除く事。それだけです。

そして確実に取り除いた後は、原因となるプラークや歯石が再付着しない様に、口腔衛生指導をする事と定期的なクリーニングをする事、ただそれだけです。

歯周外科の中で、不良肉芽を掻爬するとありますが、私は大反対です。炎症部位を切り取っても、炎症の原因となるそのものを取り除かなければ、歯周病は治りません。

逆に、確実に感染源となるプラークや歯石が除去できれば、炎症は消失し、自然に組織は治癒します。

ここが、他の臓器と違って、硬組織と接する軟組織の病変で、もともとの感染源は組織の外にあり、接触部分から炎症が起こり、しかし歯周外科では軟組織の側に処置がほどこされ、硬組織の感染源が確実に除去できないというジレンマの難しいところです。

長い上皮性の付着を得るためならば、不良肉芽の除去よりも、確実に歯石を除去する事に時間をかけた方が良いです。もし、再付着を得ようと思うならば、軟組織を触る事もありかもしれませんが、現実的に歯周外科をして歯周病が治ったケースを私は見た事がありません。

それよりも確実な歯石の除去で、骨の再生をしたケースを私自身は持っています。

ですから、外科云々ではなくて、まずは確実な歯石の除去を心がけるべきである、そう思います

さて、今週も頑張りましょう。
 
 
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新年も気がつけば今年も1ヶ月が過ぎました。。。本当加速していて恐ろしい限りです。

毎日歯科用顕微鏡を使用して歯石の除去やメインテナンスを行なっているnaomi

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最近、本当に難しいなぁと思うのは、歯石除去やルートプレーニングです。

当医院には歯科用顕微鏡があり、私は有難い事に歯科用顕微鏡を使用して歯石の除去を行わせて頂いているので、以前よりもかなりストレスが軽減しました。

そして、その見える世界は本当に驚くばかりです。

歯科用顕微鏡がなければ、直接見えない歯周ポケットの中を、手探りで歯石を除去し、ポケットが残れば歯周外科のステップに進みます。

切開して歯肉を開いて歯石の付着を直接確認して歯石を除去する。。。

歯周外科に以降しない場合は、ポケットを残したまま歯科衛生士がメインテナンスする事になります。

以前、歯科用顕微鏡が世の中に出てきた頃、ある先生がおっしゃいました。
歯周病を悪くしているのは、歯科衛生士の歯石除去だと

まあ、歯石の除去は歯科医師も行うから歯科衛生士だけって事ではないのですが、つまり、取り残しと、そして歯石の表面をカンナで削るようにしてツルツルにしてしまっている事と...

この写真のケースも同じです。

最初に申し上げますが、私は歯科医師、歯科衛生士を批判したいのではなく、そして過去の治療の歴史を否定するつもりもありません。

医療は日々日進月歩。変わって行くのが当たり前で、その技術がなかった時に行われた治療を批判したって何の意味もありません。

歯石の除去も同じです。

歯周外科の技術がなかった時には、盲目で歯石を除去するしかなかった。

歯科用顕微鏡がない時にも、盲目で歯石を除去することしかできなかった。

仕方なかった事であり、それはその当時のできる限りの最善の治療です。

そこを否定してしまっては、医療は何の進歩もありません。それはその時代の治療があったからこそ、もっと見たい!見られれば治療の精度が上がるのに...という先人達の研究の末、今、歯科用顕微鏡が開発されてその恩恵を私たちは受けているのですから。

そこを間違ってはいけません。

私が歯科用顕微鏡を使用していて思う事は、歯石の除去は、歯石の量ではなく、その古さや硬さによって除去の難易度が変わってくると思っています。

そして、何でもそうですが、一発目、最初の歯石の除去が非常に重要です

歯石は除去を間違うと、歯面表面に新たな歯石の壁を残す事になります。特に盲目的に行われるルートプレーニング時においては、その歯石の触知の能力を高く問われます。歯面と思っても、もしかするとそれは歯石を除去する者が作りあげた、滑沢にした歯石の壁であるかもしれない。

一度ルートプレーニングされた根面は非常に歯石が付着しやすいような気がします。
まあ、はっきり言えば見えないで行うのですから仕方ないのです。それは上手いとか下手とかそういう問題ではなくて、見えないのだから誰がやってもそういう事が起こるという事です。

一度ルートプレーニングされた歯石というのは、歯と一体化していて、非常に除去しにくい

このケースも、歯面と嵌合していて痛みや知覚過敏が起こるので、麻酔して次回除去する方向性で現在考えています。

歯石を除去するものの心構えとして、十分に手技を磨く事、常に手技を磨く事、そして常に勉強する事。
そして、何よりも、歯石を付着させない事。何も異常がない患者の患者教育が何よりも大切です。

いつも言いますが、歯石を除去できる歯科衛生士が凄いのではありません。

健康で何も問題がない患者さんが来院した時に、モチベーションを上げて、何もない状態でメインテナンスを受け続ける。

人は生きていますから、必ず今は異常がなくても生体は変化してゆきます。

その時に支えとなれる歯科衛生士がスター衛生士なのです。

さてー時間がありません...

ブログ書いてて、休みが終わるみたいなね

今週も頑張ります


 
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新年も気がつけば10日も経ってしまいました。。。

毎日歯科用顕微鏡を使用して歯石の除去やメインテナンスを行なっているnaomi

今日はインプラントの症例です。
右上4番。歯肉辺縁から3mmぐらいのところに、瘻孔があり排膿を認めます。



歯肉を避けてポケット内を見ると、補綴の金属のマージン(被せ物の縁 幅2〜3mm程度)にインプラントを合着(接着)したセメントが見えます。

implant

非常にシビアなケースです
レントゲン上でも上部構造とアバットメントが合っていないのがわかりますこれではセメントも残るわけです。今後もプラークや歯石の付着は免れないでしょうね。。。歯科衛生士泣かせです。

通常、インプラント周囲はプロービングをしない方が良いとも言われます
インプラント周囲はプラスティックスケーラーでプラークを除去するのが良いと言われます 
補綴のマージンには傷をつけるなと言われます

・・・どれもごもっともですが

ではこの症例はどう処置しましょう?

頬側なのでポケット内部の状態は、レントゲンやCTなど、外からではわかりません。排膿あり。どうやって内部を確かめましょう?

あまり気は乗りませんが、実際に触知しなければ内部の炎症具合が全くわからない。つまりプローブで探索したい。

え?せめてプラスチックプローブにしろって?なぜ?

歯石をどうやって除去しますか?

プラスチックスケーラーですか!?
はっきり言ってあんなのゴミです。なぜ誰も言わないのでしょう。
そもそも幅が太すぎてマージンに当たりもしない。ポケットに入らない。探索もできない。
本気で使えとおっしゃる講師を見ると、この人机上の理論屋で、臨床できないor器具の宣伝のため、お金稼ぎに必死なんだなって思います

論文は患者を治してくれません。論文はこの歯石を除去してくれません。

私だって、インプラントのクラウン、もしかしたらアバットメントの上についているかもしれない歯石を鋭利な器具を使って除去するのはやりたくありません

しかしながら、排膿していて、明らかにセメントらしきものが見えて…歯科衛生士としてどう処置すれば良いのでしょうか?

フラップ開いてエアーフローします?当医院でやったインプラントではないから、そちらで見てもらえまたは、放置しますか?

マージンに傷をつけたらいけないって、良く言いますけど、はっきり言って、最初から技工の精度によって荒くなっている時だってあります。傷つけずにプラークを除去しろって言いますけど、石灰化したプラークは鋭利な器具で除去しないと除去できません

インプラントに関してはすごく机上の理論が多い。

マージン部分には、ご飯粒みたいなプラークと呼んで良いのかわからないけど、そういうのが入っている事が多いし、ポケットにプローブ入れない方が良いとか言いますけど。キュッと締まったポケット内部に閉じ込められたプラークや歯石を除去するには器具を入れないと除去できないし、論文通りにやろうとすると何1つ利にかなわない。

インプラントの合着にしても、セメントはダメって言うけど、ネジ止めは緩んで来る事がある。だったらセメントをきちんと除去すればいいんじゃないのだし、マージンラインの高さを埋入位置時に考慮すれば良いし、マージンラインの形態も考慮すれば良い。

もちろんネジ止めっていう選択もあるけど、どちらが良いとか悪いとか。。。ではなく、どちらもアリで、どうチョイスしていくかの方が私は大事だと思う

本当に恐ろしいケースでした。
インプラントの合着のセメントが残っておりそこにプラークが付着して石灰化しマージン全体に歯石が付着したケースです

補綴のマージンに器具を絶対に当てないように、歯石の表面だけにスケーラーを当てています。表面に力を加える事で歯石を分割し除去しました。

ポケットは排膿がありますが、内面も思ったほど炎症の広がりはなく、出血がないのが幸いでした。これはひとえに患者さんのプラークコントロールが良いからで、排膿しているのに矛盾のような気がしますが、原因がセメントや歯石に限局したものであるという事になるでしょう。

この患者さんは数本インプラントを他の医院で入れていらっしゃいましたが、1本は5年程度で脱落。

インプラントはもたない。。。とおっしゃっていましたが、それは誰がどのようにやったインプラントかで変わって来る事だと思います。

インプラントはきちんと行えば、歯を喪失した方にとっては自分の歯を同じように噛める夢のような治療ですしかしながら、その精度は口腔内の状況や術者によって変わって来る。。。

何でもそうですが、誰がやっても同じなんてことはありません。

さて本当は月曜日にUPしようと思った動画が今日になってしまいました残り2日。。。明日1日という方もいらっしゃいますね残り数日今週も頑張りましょう

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今日からまた1週間が始まりますね
1週間があっという間すぎて。。。加速してます

さて、先日からやっと本業にエンジンがかかった私。
ここ数年、口腔リハや感染制御と幅広い分野を学んで来ましたが、それは全て本業と私が思っている、歯科用顕微鏡を用いた歯科衛生士業務の延長線でしかありません。

皆さんには、マイハイジニストがいますか?

私が歯科衛生士学校を卒業した20数年前には 歯科衛生士とは?なんてパンフレットがあったほど。まだまだ歯科衛生士という職業に対して認知度が低く、歯医者さんの看護婦さん?なんて言われてました。

歯科衛生士にも様々な業務があるのですが、私は歯科疾患の予防をメインにお仕事しています。

チェア(歯科医院の診療する椅子)1台を歯科衛生士専用に使わせて頂いて、歯石の除去に始まる歯周病の初期治療や、虫歯についてのレクチャー、口腔衛生士指導、食生活指導、その他健康にまつわる情報提供、ピアカウンセリングや人生相談まで

長い患者さんは15年ぐらい拝見させて頂いています。

そういうお付き合いができる、貴方のお口のパートナーであるマイハイジ二ストを皆さんはお持ちでしょうか?

歯科用顕微鏡を使い始めて、もうすぐ10年ほど経ちますが、歯科用顕微鏡を使うと、本当に初期治療の精度が格段に上がります。そしてこの業界で言われている、世界的に言われている歯周病の治療方法が本当に正しいのかどうかずっと疑問に思っています。

歯周治療の標準的な進め方は、特定非営利活動法人 日本歯周病学会の指針によれば、以下の図のように、医療面接、歯周病検査、歯周病診断、治療計画立案、歯周基本治療、再評価検査、歯周外科治療、再評価検査→治療→メインテナンス、もしくは、再評価検査→病状安定→サポーティブペリオドンタルセラピーの順に進められます

歯周治療の指針2015) 

歯周治療の流れ2015

私たち歯科衛生士は、 歯周基本治療の一部、プラークコントロールやスケーリング(歯石除去)やルートプレーニングなどの担います

この処置の精度によって、歯周外科処置に移行するかどうかが決まります

歯周外科処置は組織付着療法,切除療法、歯周組織再生療法、歯周形成手術の 4 種類に分類されます

どの歯周外科手術を行うのかは骨欠損形態、口腔衛生状態、歯周ポケッ ト深さ、プロービング時の出血、エックス線所見などから総合的に判断します。 歯周外科手術は,一般的に再評価検査の歯周ポケット深さがおおむね 4 mm 以上、プロービング 時の出血(+)が適応となります

この外科処置内容によくに含まれているのが歯周ポケット内壁の炎症病巣(歯周ポケット上皮、炎症性肉芽組織)の掻爬というやつです。

細菌によって汚染された歯周ポケット内面を掻爬する(簡単に言えば切り取る、切除する)。。。

ずっと私の頭の中では、不良肉芽って一体なんで除去するの除去するとどうなるのか
グルグル、グルグルと問いが回っているのです。

左上第一大臼歯の口蓋側近心の歯周ポケットの中をのぞいた動画です。
歯肉の内面に赤いイボのような、葡萄の房のような膨らみ。見えますでしょうか?

属に言う、不良肉芽ってこれの事でしょうか
歯周ポケットの内面を掻爬するってこの赤い膨らみを削ぎとるって事でしょうか

多分。。。

やらない方が良いのではないかと思うのです

この膨らみが持つ意味とは

私の経験上の話をしますが、このブツブツ、歯石が綺麗に取れて、相対する歯面が綺麗になると、歯周ポケット内面も自然と平坦になり、美しい、それこそ鏡のように輝く組織に変化するのです

何故赤いのか何故膨らんでいるのかそれは、相対する歯面が異物であり(細菌で汚染された根面だったり、歯の解剖学的な凹凸だったり。。。でも多分細菌によって汚染された何かなのだと思います)炎症が起こっているだけなのです。

炎症は細菌や細菌の毒素、外傷や異物などに体が反応して、それをやっつけようと、免疫細胞がドンドコ血液に乗って運ばれてくる。つまり血液が集まる→腫れる、赤く見える、ちょっとした刺激で出血する。

その血液の集まった膨らみを鋭利な刃物で削いで本当に良いのか一時的にも菌血が起こり、感染が広がる。そもそもそこには細菌がうじゃうじゃいて腫れているのに、体のバリアである皮を削ぎ取って良いのかたぶん、ダメです。いえ、絶対ダメです

不良肉芽を除去して一時的に歯周病の病状が落ち着いたように見えるのは、組織を切除したことにより組織が新生するからです。治癒の過程によるもので、原因が除去されなければ数年経てば元に戻ります。つまりまた炎症が起こる。

つまり。外科云々の前に確実に根面の歯石を除去する方法を考える事が重要だと私は考えています。

歯科用顕微鏡はいいです。とにかく見えます。

歯科用顕微鏡を使う歯科衛生士さんには、こう言う話を議論して頂きたいです。
本気で根面を綺麗にする事に命をかけるそれが顕微鏡を扱う歯科衛生士の使命。

もうすぐ顕微鏡を使い始めて10年経ちます。
ほとんどの患者さんは歯石がなくなって、皆さんを驚かせるような症例もかなり減りました

さてー今週もがんばるぞー

ぜひ皆さん、マイハイジ二ストを見つけてくださいね☆
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今日からまた1週間が始まりますね

最近は歯科の感染制御についての事ばかり書いていますが、実は私の本業。。。

本業と言うとおかしいですね歯科衛生士だから、その範囲内の仕事は全て本業なのですけれど、ここ最近は、naomiさんの専門は感染制御学ですか?と言われてしまうほど、歯科機材の滅菌、消毒も含めた感染のイメージが強くなっている様です

いやいや、私はたまたま首都圏滅菌管理研究会に入れて頂いただけでして、専門というほどでは。。。

歯科衛生士業務の中で何が専門かというご質問にお答えするならば私の専門は歯科用顕微鏡で歯石の除去やメインテナンスを行う事ですとお答えするでしょうかね。。。

当医院では全ての治療を歯科用顕微鏡を使って行なっております。

歯科衛生士が行う歯石の除去や、メンテナンスの処置ももちろん歯科用顕微鏡を使っています。

歯科用顕微鏡の処置は大変に難しく。。。私たちは歯科医師と違って、お口の中の歯を見れば良いというのではなく、もっと小さな、もっと狭い歯の周りの歯周ポケットというわずか1mm程度の幅の中を覗かなくてはなりませんそしてその中に付着している厚さおよそ0.数ミリから数ミリ(大きくても3mm程度でしょうか)の歯石を除去しなければならない。しかも、歯根面や歯肉を損傷させる事なく。。。

歯肉を損傷させれば当然、軟組織なので、出血してきますし、処置がますます難しくなります。また歯肉が退縮(下がる)する事もあります歯根面を損傷すれば術後に知覚過敏がおきて歯が沁みる事もありますし、再付着の可能性が低くなりますものすごく神経を使う処置です。

よく歯科衛生士の皆さんが、歯科用顕微鏡は老眼鏡の代わりだとか 、患者さんのモチベーションUPのためのツールだとかおっしゃいます。。もちろん、そういうった側面もありますが肉眼よりも数百万倍精度の高い処置ができる 事が歯科用顕微鏡の最大のメリッットです。

皆さんはたかが歯のクリーニングだとかただの歯石取りとおっしゃいますが、私とうちのスタッフはそうは思っていません。はっきり言って外科手術と同じです。まあ手術ほどの緊張感はありませんが、もしこれで緊張感があったら、処置できませんねしんどすぎて

かなり処置の範囲が狭いですし、根気のいる作業です。集中力が半端ありません

本日の症例は下顎右下第一小臼歯の近心です。
右下第一小臼歯
ちなみに、CT画像はこちら
IMG_2316
そして、今回はなんと動画付きでどうぞ

ポケットデプス3mm 
ブリーディングオンプロービング(+)
最初はポケット底部に見えた歯石が、歯石かどうかわからず、セメント質剥離もしくは歯牙破折のようにも見えて、超音波で削り取ってよいか迷いました歯石が硬すぎて歯石がセメント質が区別がつかなかったというのもあります。

こういったときに、臨床の感が大切になります

毎回感激するのが人体の素晴らしさです。歯肉は本来はポケットに細菌を入れないための防御機構を担っています。キュッと締まっていて異物を入れない。

歯石が付着していてもその機能に違いはありません、むしろ更に頑張って異物をいれないぞと意気込みを感じさせる歯肉内面もあります歯石の除去をしていると、歯石を除去した側から歯肉内面が狭まってくるのを感じます。

すご〜い♡体ちゃん

この症例もまさに。ポケットの根面から離れた歯石が歯肉に挟まれてなかなかでてこない。
歯石表面と歯肉内面が物理的に嵌合している。歯石表面の凸凹に歯肉内面上皮がその形を変えて包み込むように、巻き付くように覆いかぶさっているのです。その内面には毛細血管が

ポケットが深くなればなるほど、歯石の除去が難しくなるというのは皆さんご存知の事とと思いますが、しかしながら、浅いポケットであっても、歯肉の中にめり込んでいる歯石を確実に見つけて除去するのは非常に困難です。

そんな時に役に立つのが歯科用顕微鏡であり、周りの組織にダメージを与えずに、確実に歯石が除去できるのが最大のメリットです。

ただし、かなりな技術を要しますが

たかが歯石、されど歯石。

この小さな歯石が核となり、細菌の温床となり、炎症を引き起こし、免疫応答が起き、免疫応答に関連する様々な物質を体中に放出し、様々な臓器に影響する。。。そして歯槽骨は破壊され、歯の喪失が起きる。

小さなうちにその芽を積む事が、歯科用顕微鏡を扱う歯科衛生士の役割だと、私は考えています

皆さま、今週は寒くなりそうですね年度末に向けて。今年の締めくくりをしていきましょう
 
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オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 

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久しぶりに症例を出します。

本当、ここ数年は忙しすぎて、ゆっくりブログ。。。いえ文章を書いている時間が取れないのです 
ブログを書いている時間があるなら、スライド作成の資料探しをしないと。。。みたいな

たまには、症例も書かないと。講習会参加の行きました〜♪のブログじゃつまらないですもんね

今日は初診から3年。驚きの症例を今日はご紹介します

左上7番。排膿あり。出血あり。動揺あり。P急発で歯科医師が抜歯と診断。他の歯の治療をしながら、全顎的なクリーニングを並行して行う。

抜歯が決まっている歯なので、歯石の除去を行っても時間と費用の無駄になります。

最初は、6番を守るために、7番の6番寄りの歯石だけを取ることを提案。思いの外、歯肉の治りが良かったので、とりあえず取れるだけ歯石を取りませんか?と提案。

で。。。

最初は、排膿と動揺があり、物が噛めない。。。だったのですが。今となってはお肉が噛める

術前。

XYZView1
術前のCT画像です。近心には骨がなく、遠心にも骨がない。しかも根尖まで。
18.08.08.SRP1
6番、7番を口蓋側から見たところです。エアーでポケットが開きます。中に歯石も見え隠れ。
18.08.08.SRP2
6番近心。大きな歯石が見えます。
18.08.08.SRP3
除去後。
18.08.08.SRP4
7番の近心。こちらにも大きな歯石が。
18.08.08.SRP5
除去中。ポケット内に歯面から浮いた大きな歯石があります。
18.08.08SRP6
7番の遠心。中央に黒い大きな歯石。
18.08.08.SRP7
7番の遠心ですが、ダイレクトに超音波スケーラーを当てて除去します。

これは何度かに分けて歯石を除去を行っています。写真はその中の抜粋。

初回は先ほども申し上げましたように、6番温存のための7番近心のみの歯石除去。

当然、1度縁上だけでも除去すれば、歯肉の炎症が引きますから、必然的に縁下の歯石が見えてきます。さらに炎症の軽減により出血量も減り、術野の確保がさらにしやすくなります。

で。。。

術後、患者さんの訴えは6番と7番の間に物が詰まるんです 

当初噛めなかったのに、噛めるようになると噛めなかった時の記憶は薄れて、新たな欲求が現れてくるでもそれも歯が助かったからですから。良いのですけどね 

処置は無麻酔です。

XYZView2
7番の近心も、遠心にも、歯槽硬線がはっきりと見えています。上顎洞底部の膨隆もなくなっています。

ただ一つ言えること。きちんとした歯石の除去無くして治癒はありません。いくらフラップを開けようが、歯石の除去がきちんとなされなければ、それは全く意味がありません。

とにかくキレイにすること。そして綺麗にすること。ただそれだけの事なのだと思います

歯科衛生士の私がこのような症例を提示できるのは、歯科用顕微鏡のおかげです。

ある歯科衛生士さんたちは、歯科用顕微鏡を患者モチベーションのためのツールと言います。

本当ですか歯科用顕微鏡はビジュアル効果のためのおもちゃじゃありません。
列記とした治療器具です。この処置を歯科衛生士がするためにあるものです。

勘違いしないで頂きたい、そして、それを吹聴するのはやめて頂きたい。
歯科衛生士の仕事の可能性を大きく広げる治療器具なのに、歯科衛生士が使うのは、テレビモニターだなんて。

どうかと思いますよ。歯科衛生士の地位あげたいんでしょ?

これは特別な処置じゃなくて、毎日、毎日、ポケットが深くても、浅くても、いつも同じ処置をしています。

明日も淡々と。頑張ります
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オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】
初めまして。歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 
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今日から世の中は3連休皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は貧乏暇なし。歯科医院で土曜日にお休みしているところも少なく、せっせと働いております

さて、先日も書きましたが、学生生活が終了したので。。。と言っても、もうすぐ1年立っちゃう
時の立つのは早いですね〜

今日も歯周病の事を書きます。いつも↓こんな感じで診療しています。私は歯科衛生士ですが、顕微鏡を使うので必ずアシスタントがついています偉そうでしょ

P6110357


今日もまた、私が毎日見ているミクロの世界をご紹介しちゃいます

私、実は歯石を除去するのがとても下手です
メンテナンス歴、何年だろうなぁ。10年近い患者様の症例です。

SRP1

さて皆さん、↑の写真で、どこか気になるところはありますか?
これは右上4番を中心にミラーで口蓋側から見ている画像です。 4番の近心がやや出血していて、画像では気になりますかね。。。と言っても、今この歯肉はプラークを除去したので、やや出血しているのです。

他に気になるところありますか?

SRP1-2

ココ、ココ↑一見、炎症もなさそうなピンク色の歯肉。

SRP2

どうですか?何の問題もなさそうな歯肉でも、歯科衛生士の感がここ掘れワンワン!と教えてくれます。

SRP3

歯周ポケットからの出血を抑制しながら、根面を確実に明視化して確認します。

ごま塩のごまよりも小さい歯石です。

私が十数年にわたって取り残した歯石。。。かな

いつも思うのですが、歯石は大き方が取りやすい。

こんな小さな歯石なんて、取らなくても、すぐには何も問題が起きない。でも、歯周病の初発は目に見えない細菌から始まる。

歯石の除去は見えた時が取りどき。

とわけで、本日がこの歯石は取りだったのでございます。

さて、世の中は連休ですが、私は今日は診療、明日は講習会でございます

それではまた明日。
 
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