顕微鏡歯科 Advanced Care Dental Office リップデザイナー☆naomi

はじめまして。Advenced Care dentai Office マイクロスコープ顕微鏡歯科☆歯科衛生士naomiこと戸田奈緒美です。歯を綺麗にする事が私の「仕事」です。良い「仕事」をするために歯科衛生士道まっしぐら。日々精進。

歯周ポケット

オタクな歯周病の話



オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】
歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 
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ここ数日猛暑が続いていますね〜皆様、熱中症対策してますか

コロナ🦠禍になってから、毎日が淡々とすぎていくので、日にちの感覚がなくて、ブログを書くものネタがない頭が働かないというのもあります学会や講習会も参加できずに、仲間と会えずに悶々とすぎていく日々...

でも、そんな時代の中でも、少しでも前へと思う私です

たまたまですが、webセミナーで歯周病の聞きたいセミナーが2つ重なって、今日はアーカイブ見てましたwebのライブセミナーもありますが、でもwebの良さは後からでも、いつでも、途中からでも見られるという点かなでも、これってビデオ学習と同じ。。。なんですよね。そう思うと複雑。

現地のライブセミナーの良さは、講義の内容もあるけれど、現地の町を知る事ができたり、その地方の特色を感じられたり、普段自分ではいかない土地だと、一期一会の出会い(お店でも、人でも)があってそれなりに楽しいあと頑張っている仲間と会える

webのライブセミナーはそういうのがないからちょっと物足りない。講義の内容オンリーのメリット。
でも自分がいけない遠いところのセミナーでも聴講できるというのは良いところ海外のセミナーも聞けちゃったり。今年何度か聞きました

webのアーカイブになると、自分の好きな時間に適当に聞き流せるのがよい。あと何回も聞ける。深めたいポイントとかもう一度聞ける

それぞれに良さがありますね

で、話を戻すと今日は歯周病のセミナーを拝聴。

日本歯科大学准教授の関野 諭 先生の歯周組織検査(BOP)の臨床理論 と東京歯科大学 名誉教授の下野 正基 先生のぺリオ・インプラント治癒の病理 を拝聴。

久しぶりに歯周病のセミナーを拝聴しました。

組織学的な復習と臨床にまつわる論文などなど

歯面や根面のスケーリング、ルートプレーニングはどこまで行うの?どこまでエンドトキシンは侵入しているの?どうやって除去するの?

インプラントのプロービングはするの?しないの?いつからしていいの?プローブは金属?プラスチック?

とか

あ、そうそう、不良肉芽って除去するの?しないの?も興味深かったですね

歯周病はもう私も臨床経験が26年になりましたから、ほぼ自分なりの解釈とは技術は身につけているつもりです。でもエビデンスは変わりますからね。臨床の疑問の解消とか。

結論としては、自分の臨床的感が合っていて、もうすでに実践している事でしたけど、臨床家としてというのもありましたね〜

ルートプレーニングをしていると不良肉芽を除去すると言われます。でも、私個人の臨床的所見をいうと、ポケット内面て、炎症があるとブツブツとぶどうの房のようなトゲトゲしているような...気持ち悪い形状になっているんです、でも、歯石つまり原因物質を確実に取り除くと平な綺麗な接合上皮に戻るんです。そして、接合上皮の内面て上皮なんですよね。皮なんです。

だから通常のスケーリングにおいてポケット内の不良肉芽を除去するって、どこが肉芽で除去しなければならない組織なのか私にはわからないのです組織の炎症が起きる、または治癒する過程一時的組織変化であり、何か特別に肉芽という組織ができているとは思えないのです。なぜ不良肉芽と呼ばれる組織ができるのか?そもそもどうやって現れているのかとか知りたいです肉芽組織の組織発生論。

歯周外科処置でフラップ開けた時に不良肉芽を除去するって言うんですけど(私も散々外科でやらせて頂きました)でもね、それって根面に付着している組織の残りを除去しているだけであって、それが不良肉芽かっていうのが私にはわからないんですよね。

不良肉芽って一体何なのですかね炎症を呈しているポケット内面または接合上皮表面って事でしょうか

いや、本当に組織って不思議ですよ。原因を除去すればきれ綺麗〜な内面に戻りますからね。それはどんなにポケットが深くてもです。ただし、ポケットが深くなればなるほど、根面が歯石と一体化して毒毒しくなっていますから、原因を除去するのが難しくなりますので、ポケット内面を元に戻す(美しく平な付着上皮)のが難しくなります。でもそれは組織側の問題ではなく原因が除去できないからです。

あまりにも根面が毒毒しくなると、生体のスイッチが入って、歯を排除しようとするんです。異物と認識するのだと思うのですが、そのスイッチが分子生物学的にどういう仕組みになっているのか知りたいですどこ時点がスイッチングなのか...

しかも、同じ根面でも、その場所場所によって、付着が喪失されないところと、付着が喪失されるところがあるんです。トンネルみたいに付着している事もあるんですよ...

ああ、きっと誰にも理解されない発言伝えきれない世界...

というオタクな観察をしているおかげで、歯周病のセミナーもほとんど聞かなくなりました,,,
でも今回のお二人の先生は電子顕微用レベルで観察されていますので、とても参考になりました

最近は審美のためにインプラントの補綴の豊隆が大きいから曲がるプラスチックプローブを使う(金属と違って曲がるかららしい)と言われますが臨床的には無いです。なぜならその豊隆にピッタリ沿って曲がるプローブなんてないからです。余計な内面を刺して傷がつくだけです。

プラスチックスケーラーを使ってメインテナンスするのも良くわれますけど、はっきり言って、無理です。なぜならスケーラーの幅が太すぎるからです。そんなのが入るぐらいポケットがゆるいとすれば炎症起きてるよ

インプラント周囲は線維の方向が天然歯と違ってプローブが入りやすいといいますが、でも意外に輪状に走行する線維の力が強くて器具が入らない事の方が多いです。でもその分ご飯粒のようなプラークが入ってしまうと入ったままになり、それが原因で炎症が起きます。

ましてやブリッジのポンティックのように審美的に歯肉に乗せる形のインプラント補綴の場合、予定に無理ですよね。

という観察もあって、歯科衛生士さんのメインテナンスセミナーも受けなくなりました...

あ、あとね、歯周病と咬合は関係ないっておっしゃる方がいるんですけど、まあ解釈の問題ですけど、もともと口腔って咬合する器官ですよね。それを咬合圧がかかる事と歯周病は関係ないと解釈する事自体がナンセンスと思ってます。歯は飾り物じゃないんだから。関係あるに決まっってるでしょ

顕微用での観察はエビデンスにはない現実を教えてくれます。
ただニッチな世界なので、その現象を研究する方も少ないのでしょうね...私の疑問がなかなか解決されません。

ああ、オタクな文章がしかも長くなってしまいましたぁ

最近の私の悩みは、患者さんに歯肉縁下歯石が付着している人がほとんどいなくなってしまい、歯石除去大好きなわたくしとしては毎日退屈しておりますまあ本来メインテナンスとはそういうものであり、患者さんにとってはそれは口腔衛生状態が良いという事なので、GOODな事なんですけどね。。。

あーーーー誰か私に歯石を除去させてーーーーーーーーー

というわけで。皆様、猛暑が続きそうですから熱中症には気をつけましょう

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最後にお知らせです

来る2021年11月23日(火)〜29日(月)まで行われる 第33回 日本舌側矯正歯科学会 学術大会・総会ONLINEのコ・デンタルセッションに登壇させて頂きます

今日、拝聴していた関野 諭 先生もご登壇されます。

第33回 日本舌側矯正歯科学会


タイトル私、歯科衛生士辞めます!〜新興感染症を経験して〜ととてもキャッチーになっております私の得意分野...まあ得意と言えるかは謎ですが、感染制御を大学の講義で学ぶ機会を頂いた事をきっかけに、歯科での感染制御についてのお話で、呼ばれる事が多くなりました...

もうコロナ2年目で感染対策についてはコロナ振り返りの勢いですが、ぜひご参加頂けると嬉しいです

8月31日まで早割となっております。ぜひ奮ってご参加下さい

歯科用顕微鏡を用いた定期的な歯科メインテナンス(クリーニング)の必要性

☆☆☆オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証☆☆☆

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】

こんにちはmicro scalingR歯科衛生士naomiです 

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先日の台風は凄かったですね。皆さまご無事でお過ごしでしょうか?
浸水や家屋の倒壊で大変な思いの方もいらっしゃるかと思います...

震災の時もそうでしたが、こんな時に私には何ができるのか?と考えます。

震災の時はボランティア活動も考えました。でも...

結局私の結論は

1.いち個人として毎日と変わらない生活を行う
2.歯科衛生士として、もし私の担当する患者さまが被災された時にお口の事では困らないようなお口作りをする
という事を決めました。

ボランティアに出向いて被災地の方の力仕事をお手伝いする事だってともて立派な事だと思います。
でももしも日本中の人全員がボランティアに行ってしまったら?

日本の経済活動はストップしてしまいます。
つまり誰かが働いていてくれるから、ボランティアに行ける人がいる...だとすれば、私が日々と変わらない経済活動をすることだって立派に役に立つ事なのではないかと思うのです。

何も特別な事をしなくたって、一生懸命働く事が回り回って誰かの助けになっている...そう思うのです。

そして私は歯科衛生士です。私にできる事は何か?と考えると予約を頂いている患者様を誰かに任せてボランティアに出かけるというのも、何か偽善行為のような気がしてならなくて...
つまりは「私にしかできない事」ってこれしかないのです(笑)
というわけで、今日もせっせとメインテナンスしてます。お陰様で私の年内のメインテナンス枠は全てご予約を頂いております。
私にしかできない仕事。それは歯科用顕微鏡を用いた歯石の除去。

こうやって今日もお仕事ができる事に感謝し来院して下さる患者様に感謝しつつ...

メインテナンスの患者様。もう初回のクリーニングから数年経過するかと思います。現在御年74歳。初診当初は全顎に歯肉縁上・縁下歯石が付着しており歯肉炎で多量の出血...よく数回のクリーニングに耐えて下さったと思います。
今日拝見すると右上の一番の口蓋側の歯頸部から膿が出ているのが確認できます。

右上1番排膿

ここです↓

右上1番排膿2

ある文献によると90日に1回、歯周ポケットの中をお掃除すると重篤な歯周病にならなくて済むと言われています。もちろん個人差はありますが私の患者さんは3ヶ月から6ヶ月の間で来院されます。

排膿、つまり膿が出ているという事は、歯周ポケット内部で何かが起こっている、何が起こっているのか?膿という事は炎症か?炎症だとすれば何が原因だろうか?

歯周病治療のスタンダードに従えば歯周ポケットからの出血と深さを確認する必要があります。

 
右上1番プロービング

歯周ポケット5mm。ポケット測定後にポケット内部からドクドクと出血してきました。
右上1番 歯肉縁下歯石

歯周ポケット内部を覗くと歯肉縁下歯石があります。上と下の写真を見比べて見て下さい。白丸の中の部分を上の写真で確認して頂くと少しはわかるかな...^^;深度が深いので光が入らずやや暗いので良く良く観察して見て下さい。

右上1番 歯肉縁下歯石2


 ポケット5mm...歯周ポケットが4mmを超えると歯石の除去は失敗する可能性が高いと文献にはあります。しかも皆様見えると申しましても歯面から歯周ポケットの内面までの距離は1.5mm程度^^;歯石の厚みは0.3mm程度。歯周ポケットの内面に器具を当てずに...粘膜に器具が当たれば当然内面が傷つき出血します。それでなくても炎症が起きていますから。器具の風圧や水圧だけでも出血の可能性があります。
しかも患者様は74歳。咽頭機能が低下していて長時間咽頭に水を貯めて置くのが難しい...とは言え、通常の手用スケーラーはブレード幅(刃部の幅)が2mmはあり、器具を入れる事すら難しい...
そして歯科用顕微鏡で覗いていますから、ポケット幅1.5mm、深さ5mmを覗ける角度が限られ、更に使用できる器具が制限され、器具の使用範囲が制限されて、不必要なむせ防ぎために使用する水の量が制限される...

制限だらけの条件で、そして私の手はマクロの手でありません。女性にしてはやや大きめのこの手で繊細な動きをしなければなりません...

 
右上1番 歯肉縁下歯石除去後

そして除去できるわけですが...いえ除去するわけですが^^;

私、失敗しないので(笑)言って見た〜い。いえいえ、元々私が初診時から取り残してきたであろう歯石です。

なかなかここを理解して頂くのは難しいのですが、本来歯周ポケットの入り口はキュッと閉まっていて、中に細菌が侵入しないようになっているのが本来です。ですから、中に歯石があっても外からのお手入れが良ければ中に歯石が着いたままキュッと閉まっている事もあります。

その歯肉を切ってまで歯石を除去した方が良いか?と言えば、答えはNO!と私は思いますが、そもそもキュッと閉まって入ればプローブと呼ばれる深さを測る器具も入りませんし、歯石を見つける事も出来ません。歯周ポケットの深さはレントゲンの骨の吸収量を見ればおおよその予測は出来ますが、 1mmもない大きさの歯石をレントゲンで確認する事は出来ません。

つまり、外から何の予兆もなくても歯肉を全て切開して確認するのか?という事になります。

そもそも1mmに満たない歯石が直ぐに悪さをする事はありません。だいたい欧米でも歯科用顕微鏡を用いての歯科衛生士による歯石の除去は行われていません。それでも80歳で20本以上の歯を残しています。

つまり、大切なのは歯石の除去ではなく、細菌のコントロールが大切という事です。歯石が悪いと言われる理由は細菌の温床となるからです。たとえ歯石が着いていても、歯周ポケット内のプラークを器具で除去したり洗い流したりすれば炎症が抑えられるという事です。

今回のケースも何度もメインテナンスしていますが、歯肉がキュッと閉まっていて、歯石が見えませんでした。

しかしながら、中に歯石があれば今回のように炎症が起きて歯肉が緩む事が必ずあります。それがいわば歯石の取りどきです。

これは1回の歯のクリーニングでは行えません。しかも歯石は一度除去してもまた付着する事だってあります。

つまり文献にもあるように定期的なクリーニングが重要という事なのです。

某データーによると、日本人の2人に1人が歯科の定期検診を受けていると言われています。

え?そんなに?実感的にはそんな感じはしませんが、このデーターには歯科医師の検診も含まれているのじゃ無いか?と私は疑っています。歯科医師の行う検診はチェックです。歯科衛生士が行うのは歯のクリーニングです。プラークを除去する事が大切です。

さて皆様、最近歯のお掃除してますか?

ぜひマイハイジ二スト、担当の歯科衛生士さんをお持ちくださいね☆

ちなみに北欧では担当の歯科衛生士さんが医院を移ると患者さんも転院するほど歯科衛生士さんて信頼されているんですよ^^

そういう信頼の元に歯の健康が守られているのですね!

 

歯石は見えた時が取り時



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今日から世の中は3連休皆様いかがお過ごしでしょうか?
私は貧乏暇なし。歯科医院で土曜日にお休みしているところも少なく、せっせと働いております

さて、先日も書きましたが、学生生活が終了したので。。。と言っても、もうすぐ1年立っちゃう
時の立つのは早いですね〜

今日も歯周病の事を書きます。いつも↓こんな感じで診療しています。私は歯科衛生士ですが、顕微鏡を使うので必ずアシスタントがついています偉そうでしょ

P6110357


今日もまた、私が毎日見ているミクロの世界をご紹介しちゃいます

私、実は歯石を除去するのがとても下手です
メンテナンス歴、何年だろうなぁ。10年近い患者様の症例です。

SRP1

さて皆さん、↑の写真で、どこか気になるところはありますか?
これは右上4番を中心にミラーで口蓋側から見ている画像です。 4番の近心がやや出血していて、画像では気になりますかね。。。と言っても、今この歯肉はプラークを除去したので、やや出血しているのです。

他に気になるところありますか?

SRP1-2

ココ、ココ↑一見、炎症もなさそうなピンク色の歯肉。

SRP2

どうですか?何の問題もなさそうな歯肉でも、歯科衛生士の感がここ掘れワンワン!と教えてくれます。

SRP3

歯周ポケットからの出血を抑制しながら、根面を確実に明視化して確認します。

ごま塩のごまよりも小さい歯石です。

私が十数年にわたって取り残した歯石。。。かな

いつも思うのですが、歯石は大き方が取りやすい。

こんな小さな歯石なんて、取らなくても、すぐには何も問題が起きない。でも、歯周病の初発は目に見えない細菌から始まる。

歯石の除去は見えた時が取りどき。

とわけで、本日がこの歯石は取りだったのでございます。

さて、世の中は連休ですが、私は今日は診療、明日は講習会でございます

それではまた明日。
 

歯周ポケット内面の掻爬はする必要があるのか?


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昨年は学生だったこともあり、最近はすっかり、セミナー行きましたブログになってるなと思いながら、なかなかブログを書けずにいます

さて久しぶりに、今日は真の歯科衛生士らしく、歯周病の事を書きたいと思います。

時々書いていますが、歯科用顕微鏡の出現は私の臨床を大きく変えました。
P6110357


しかしながら、残念ながら世の中では、顕微鏡の登場で臨床が変わった。。。というほどの認識はなく、非常に残念に思っている私です

顕微鏡を真剣を使用すれば、歯周病の治療は大きく変わるはず。

この小さな世界の事を、誰とも共有できないのがとても残念です。

今日は、私が見ている世界のほんの一部をお見せします。

20180127_3


右上4番。5番欠損の4ー6のブリッジです。遠心のポケットが深い。エアーをかけます。

20180127_4


遠心の根面にプラークの付着を認めます。明らかにゆるいポケット。これは咬合性外傷とプラークの付着による複合型の歯周炎です。

20180127_2


プラークを除去すると根面は綺麗。ポケット底部がキラキラとしています...さてこのポケットの底部、どうなっていると思います?この見えているキラキラは、ポケット底部、つまり上皮性の付着の底部なのか、それとも結合組織性付着の底部なのか?このキラキラより上の歯肉表面は何性の付着と呼ぶのでしょうね...

私は、現代の歯周外科の術式について、とても疑問に思う事があります。

それは、不良肉芽の除去です。

日本歯周病学会の歯周治療の指針2015
http://www.perio.jp/publication/upload_file/guideline_perio_plan2015.pdf

この中の歯周外科処置の1)歯周ポケット掻爬術の2行目に

06

歯周ポケットの内壁の炎症性病巣歯周ポケット上皮炎症性肉芽組織)の掻爬を同時に行う」とあります。

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2)新付着術の同じく2行目に
「切開を加えて歯周ポケット内壁を除去、歯根表面をスケーリング、ルートプレーニングした後、歯根面に歯肉を圧接して縫合する」とあります。

私は思うのです。
歯周ポケット内壁は安易に掻爬してはいけないのではないか⁉️

よく考えれば、なぜ、不良肉芽と呼ばれる組織ができるのか?そもそも不良肉芽とは何なのか?ポケット内面はどうなっているのか?こういった疑問は、歯科用顕微鏡がない時には解明されなかった 

でも、今は見えるのです。。。そして、これは、

歯石を確実に取ると、除去しなくても、自然に消失する組織

なのだと臨床経験を重ねるうちに思うようになりました。違うかな。

人間の体はよくできていて、歯肉が支持組織と呼ばれるのも本当に的をえた表現だなと思いますし、炎症が起こるのにも理由があるし、1つとして人間の体の反応に無駄なものはないのです。

20180127_1




キラキラの底部は、上皮性付着の途中でした。歯肉をよけると、歯石が見えます。歯石のすぐ右隣を見て下さい。イボのように丸い膨らみがあります。

BlogPaint


これがいわゆる不良肉芽?でしょうか?ポケット内面の掻爬するべきと言われる組織?

ではなぜいぼのように丸いのでしょうか?

それは異物である歯石を包み込みたいからではないかと思うのです。
 そもそも、歯肉は歯にぴったり付着して、細菌の侵入を防ぎたいのですから。

つまり、この歯肉内面の形態は、相対する根面の表面形状に由来するという事です。

つまり、根面の歯石が除去されて、滑沢になれば、自然に治癒して平面に戻るという事です。 
 
そもそもにおいて、顕微鏡のメリットは見える事です。結合上皮性付着のポケット底部まで確認する事、それがとても大切。ですが、それは至難の技。

ポケット底部を見ようと思う術者、見る事ができる技術を持つ術者は限られます。

奥深し、歯周病の処置。しかしながら、なんとシンプルな事か。

綺麗にすれば治る。ただそれだけ。
人間の体の治癒能力、組織の治癒能力を生かし、組織を破壊せずに異物だけを取り除く。それが歯周病治療の真髄です。

でも、誰も言わない…

あ、私がアウトローで間違っているのかな

さて、明日もがんばっぺ 

ポケット9mm術前、術後CT


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ポケット9ミリ下顎前歯部。モビリティー(動揺)あり。完全に抜歯ケース…

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歯槽骨の再生は見られないけど。炎症の消失は見て取れるのではないかと思う。
歯槽硬線がはっきりと見えるようになった。そして歯石の除去が確認できる

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現在はモビリティー(動揺)はなく、歯肉退縮のために根面が露出しプラークコントロールが難しいためプロービングでの出血はあるものの、ポケットデプスは2mmをキープ排膿なし。

私も歯科衛生士歴が長いけれど、顕微鏡がない時はメインテナンスがすごくストレスだった。

それは、深いポケット内の歯石を完全に除去するのは不可能で、残った歯石は必ず炎症の原因となる。
つまり、歯石除去が完全にできないため、ポケットは浅くならず、炎症も抑えられないため、出血や排膿が止まらない

私たちができるのはポケット内の洗浄ぐらいであり、経過観察という徐々に悪るくなる歯を騙し騙し見ていかないといけないという、メインテナンスが長くなればなるほど無力感にかられるという皮肉な仕事信頼に応えられない無力感…

しかしながら、歯科用顕微鏡を使いこなすことにより、自分の腕次第で、骨の再生までは至らないものの、出血や排膿、ポケットデプスを改善するに至るまでの処置を行えるようになった。

患者さんのために何もできない無力感から解放されたのである

全ては自分の腕次第。腕次第。。。

キツイけれど、今までのストレスに比べればはるかにマシ

さて、今月は週末全てが講習会という、つまり、休みが週に1日もないという7月に続く過酷スケジュールですが、何とかまた来週乗り切りたいと思います

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両側面の多量の歯石(ピンク矢印)と歯槽硬線の消失と骨吸収(ブルー矢印)。術前。

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歯石除去後。根面のラインがクリアに。歯槽硬線がはっきりと確認でき、ラインが一直線になりドーム型に回復。

骨頂部の回復より、感染源の除去が確実になされた事が示唆されます。術後。

もっと腕を磨かねば。

歯肉の中の宝探し。1.5mm幅2mmポケットの歯石を探せ!

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どんなに健康そうな、どんなに手入れが良さそうな口腔内でも、異変がある場合があります。それを見逃さないのが予防を担当する歯科衛生士。

その異変は極々僅かな異変で、1回のメインテナンスでは気がつかない場合もあります。でも継続して拝見していると見えてくるものもあります。

それは見落としという事ではなくて、生体が見せてくれない場合もあります。

特に歯肉は手入れが良ければ一見異常がないように装うし、手入れをサボれば覿面にその異常を教えてくれる組織でもあります。つまり、素直な組織ってことです。

メインテナンス中の患者様。右下6番の近心。ポケット幅1.5mmの中に2mm程度の縁下歯石が付着。簡単に例えれば、爪と指の肉の間の砂粒を除去する作業。器具1目盛りが1mm。
 
20151219

真に見るという事は難しい。見ているようでも盲目的に感覚で器具を動かしてしまう事もある。だから見て歯石に触れる器具先を注視する。まるでスケーラーの先端に眼があるように。そんな感覚で処置していく。

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現実には、何の症状もなく、出血も何もないこの組織に病名がつくはずもなく、歯科医師がおせっかい的にこの歯石の除去に取り組む理由は何もない。むしろ、この除去に時間を割くなら、歯科医師としてもっとするべき処置がある。 つまりいつか悪さはするけれど、そのいつかまで放置されるのがこの大きさの歯石である。

でも、初発はここだよね...これぞまさに歯科衛生士の出番。

(それにしても写真見て思うけど、健康な組織って美しい歯石を除去した後の根面にスケーラーが鏡面のように映っている。)

19-3
 

というわけで、私の担当する患者さんならば、この誰も気が付いてもらえない病気の眼を早々に摘み取ってもらえる。でも、ぶっちゃければ、これは私が取り残している歯石でもある。だってこの患者さんは3回めのメインテナンスだし。

これが生体の変化と、術者の限界である。だからいつも私は謙虚に、生体を観察しようと思う。

(やっぱり健康な組織は美しい。根面もツルツル輝くし、歯肉の煌めき。色と光のコントラスト。美しい。完全にオタク。私

生体反応はすごく素直で、歯肉の中に歯石があっても、良く磨いてコントロールしていると歯肉の入り口がピタッと締まる。つまり、外から歯石は見えない。顕微鏡を使ったところで、見えないものは見えない。

でもメインテナンスで何回も見ていると、その姿を見せてくれる時もある。

それは免疫力が低下した時とか、お手入れが不十分で炎症が起きてポケットが緩んだ時とか。 それを見逃さないのが私、歯科衛生士。

歯石除去にはやり時がある。ポケットが締まっている時に無理やり歯肉を引剥して歯石を除去するのは、組織を傷つける行為であり、それは無駄な侵襲となる。歯石を除去しても組織を損傷したせいで歯肉が下がり、将来的に様々に問題が出る事もある。

つまり見えた時が歯石の取りどき...

でもね、こんな小さな細かい処置、本当はやりたくない。精神的疲労がすごい。集中力が半端ない。見えているものは大きくても、実際に動かす手はそのミクロサイズの動きと処置だから...

だから皆さんにお願いです。たかが歯石取りと私に向かっては言わないで下さい(笑)たかが歯石の除去ですけど、されど歯石の除去で精神すり減らして仕事してますので。

日々こういう処置をしているんだけど、画像をカットするのが面倒でなかなか書けない。
でもたまにはお見せしないとね。ちゃんと仕事をしているって事を。

さて、今年もあと1週間、張り切って参りましょう 

セミナー満員御礼!今年は次世代につなぐ年

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あら気がつけば、顕微鏡アシスタントYuちゃんがとうとうカミングアウトしてる...

まるで鬼教官のわたくし自分ではわからないけど、真剣だとこんな顔しているのね〜

2014-03-14-12-16-31

人生は本当に短いですね...最近よく言いますけど歯科衛生士道まっしぐら、一心不乱に歯科衛生士やってきました。いつでもまだまだと思って。20代中にセミナーを開催したこともあったけど、当時はそれは私の目指しているものではなかった。

え?セミナーが上手くいかなかったのかって?いえいえ全く逆です。満員御礼で、2回目も開催したほどでしたもの

当時は若かったし、エネルギーもあって、ノリで突っ走っちゃった自分もいたし...でも今でも忘れないのは...きっともう誰もそんな事覚えてないと思うけど。セミナーが終了して、調子に乗っちゃった私たちはその後の打ち上げに直行するのに舞い上がっちゃってて...お化粧室に行ったりしてちょと帰り遅れた受講生をよそに、とっととエレベーターを降りた...

若かったですねぇ

受講生への感謝の気持ちも、確かに受講してくれて有難いとは思っていたけれど、でもそれにも増して自分達のセミナーの成功がうれしくて、調子に乗っちゃったんですよね。今思えば、最後の1人まで見送るような気持ちでセミナーをするべきだったなぁ...と。

もう15年も前の事なのに。

それから月日が流れて、今はなき風見健一先生のシャープニングのセミナーで講師養成コースを受講し、風見先生の前で模擬セミナー。1人でプレゼンした事もある。

その時お手伝いに行ったセミナーで...受講生からある質問を受けた。知ったかぶって答えてしまったのが運の尽き。実は全く答えが違くて...同じ質問を最後の質疑応答で他の方質問して、私の知ったかぶりが露呈した...ああ、初めて告白した。今でも忘れてない。

それももう5年以上前の話。ああ、本当に失礼な事をした。講師には本当に向いてない。

そもそも、最初に講師を辞めたのは講師はある程度知識があって、プレゼンが上手ければ誰でもできるとわかったからで、私が目指していた臨床がすごい人とはかなり違ったからだった。

それと、風見先生に「講師になるなら教える事を好きになった方がいい。」と言われたこと。教えるのが好き...かぁ...

人間的な器でしょうね...私の度量が小さくて、余裕がなかった。

それから、月日は流れて...風見先生がお亡くなりになった...そして時を同じくして、大切な人を2人同時に失った...その数年間は私の人生の中で大きな転機となったのだな。今思えば。

命の短さを知った事、そして先に逝ってしまった彼らに恥じない自分になる事。それは今まで誰かが歯科衛生士道を若い世代に教えてくれると人頼にしていた私を動かすモチベーションとなった。

私の生きている使命。私がすべき事。私にしかできない、次の世代に伝えなければいけない事。

まあそんな年になったのでしょうね。もう40歳超えたし80歳まで生きたとしても春はあと40回しかこない。無駄にできない。自分から前に進んでいかないと。

いつも書くときに迷う。書けば自画自賛になりそうで...

歯科用顕微鏡を使ってポケットの中の歯石を確実に除去している歯科衛生士はおそらく私だけである。世界でも類を見ない。歯周病の治療として歯石の除去をしている歯科医師はいるけれど、予防的に何の症状もない歯肉の中に付着している将来の病気の目の歯石を除去している歯科医療従事者はおそらく私しかいない。

それは顕微鏡があるだけではできない、歯科衛生士道を極め続けてきたからできる処置だから。

学会で発表した3年前、某学会で歴史が変わるチャンスがあった。日本はものすごいチャンスを持っていた。今までポケット4mmを超える歯石の除去は無理だと言われたきたけど、顕微鏡を使えばそんな限界簡単にクリアできる。しかも世界でも歯科用顕微鏡を使う歯科衛生士はまだいない。

日本では多くの歯科衛生士が顕微鏡を使い始めている。日本の歯科衛生士が動けば歴史は変わったが、様々な既得権益が絡んで、名誉欲やお金...そんなものに眼がくらみ、学問の道は閉ざされた。

あーあほらし。

お陰様でその技術は外に出ることなく、Yuちゃんに引き継がれる事となった。

私が教えているYuちゃんがものすごいスピードで進化。先日超音波スケーラーの練習をしたけれど、わけもわからずやらされたエキスプローリングの練習の成果が出ている。まだ歯石は除去まではできないけれど、学生だけどそんじょそこらの歯科衛生士に負けないテクニックを身につけている。

だよね〜歯石の除去の上手さは超音波スケーラーが使えることとは別。細かい動きができる手をどう作るかが重要なのだ。でも、それは誰も教えてくれない。だから痛い、下手、患者来ない

Yuちゃんは恵まれていると思う。教えてくれる先輩がいるという事は、上達が早い。でも、実はその環境を自分で掴んでいるとも言える。逃げ出す衛生士もいっぱいいるから。そこに果敢に挑んでくる彼女はある意味すごいと思う。しかも、私に挑んでくるわけだし

でも、人を扱う職業である歯科衛生士なのだから、そんな思いは当たり前だと思う。自分に負けるぐらいなら、歯科衛生士になんてならない方が患者のため。歯科衛生士道はそんなに甘く無い。

お陰様で4月のセミナーは満員御礼となりました。私のブログを見てという方も数名いて、これまたチャレンジャーな歯科衛生士がいるもんだと思うけど、でもその衛生士さん達はセミナーに申し込んだ時点ですでに一歩を踏み出している。その一歩がすでに成長なのである。まだお会いしてないけどそれは褒めてあげたい。会うのが楽しみです。

今ふと浮かんだけど、プロとは自分に負けずにその道を追究し続ける事。なのかも。

長くなりました。

とめどなくなりましたが、どうやら今年は次世代の衛生士さん達に何かを伝える年のようですね。

私は私の使命を果たすために。頑張ります

 

顕微鏡のない歯周病の治療&メインテナンスはあり得ない

☆オフィスの特化した顕微鏡診療のお約束と証☆
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生物学的インジケータ  / BI 
歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´)

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最近ふと思うこと。

「もしかしたら、私がやっている、歯科用顕微鏡を使用しての、歯石の除去やメインテナンスは、拡大鏡を含む従来の肉眼での処置とは似て非なるものではないだろうか? 

 従来、ポケットが4mm以上の深いポケットの中の歯石は、そのままでは除去が難しく。麻酔をして、歯肉を剥がして直接歯石が見えるようにし、歯石を除去して、また歯肉を縫合するという方法がとられていた。

術野が見えないから切り開き、直接見えるようにして視野を獲得し、施術を行う。 

これは、歯科に限ったことではない。医科だってその昔は開頭手術や開腹手術が行われていた。しかしながら、今やこのような侵襲の大きい手術は少なくなってきている。もちろん適応によってはまだ開腹手術も行われるが、できることなら小さい術野でというのが昨今の潮流である。

歯科は?歯周病の治療はどうだろうか?

同じではなかろうか。

今だに肉眼で歯石を除去して、再評価してポケットが残っているから麻酔してポケットを開いて歯石を除去するなんて、ナンセンス

20150311kenbikyou

ポケット6mm。上顎左側側切歯遠心。犬歯は唇側転位。第一小臼歯が近接しています。歯肉を避ければポケット内に大きな歯石が認められます。

20150311SRP

私は世代的に手用スケーラー(ハンドスケーラー)に固執したいけど、でももうそれは「昭和の女子」もう古い時代ですかね...いやいや、そう言われても、私は昭和の女。手用スケーラー派です時と場合によります。今の私があるのは、ハンドスケーラーのことを熟知していたから。超音波しかできない衛生士さんだったら今の私の処置はできない。

炎症がある歯肉は出血しやすい。それは、そこに細菌がいる証拠で、細菌をやっつけようと体の中心部から免疫細胞が血液に乗っかってどんどん運ばれてくる。血液が集まるから腫れて、赤みをおび、パンパンになった血管はちょっとした刺激で破れやすい...これほど出血しても患者さんは全く痛みがない。無麻酔なのに

20150311SRP3

使い分けができてこそプロ。学生の時、ハンドスケーラーと超音波スケーラーの利点、欠点を学んだ。その後、時代がハンドスケーリングはもう古いみたいになって、巷にはハンドスエーラーは使わないという歯科衛生士が増えた私は何度も言うように古風な女子ですからハンドスケーラーにこだわった。

20150311SRP2

こだわってきた結果がこの結果である
顕微鏡での歯石除去に限って言えば、超音波スケーラーを使用すると余計に除去に時間がかかることもある。意外にもハンドスケーラーを最初に使用する方が拍子抜けするくらい手早く歯石が除去できることもある

そして超音波で歯石の除去を行った後や、終盤に差し掛かった時に根面に残る歯石(処置2枚目の写真にうっすら残っている)を剥がしとるのはハンドスケーラーの方が向いている。いやハンドじゃないととれない

歯周ポケット内の歯石の除去は一筋縄ではいかない。手をかえ、品をかえ、自分の持っている知識や技術を最大限に発揮しなければこの症例のような難易度の高い処置にた対応できない。

いつも言うけど小手術。一般的な歯石除去とは似て非なるもの。

プロは結果が勝負。明日も一番勝負頑張ります

 

右上6番近心歯肉縁下歯石の除去


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おはようございます。世間は3連休ですが、歯科では大きな歯科大会が行われています
さて私も。。。と思うけど、毎回参加するごとにがっかりするので考え中。

商品の事を聞いても、歯科衛生士の販売員は何も答えられないし。同時開催されるセミナーも、なんだかな。。。口八丁の衛生士さんが多い。

まあ横浜に遊びに行くついでって事で散歩するか(笑)

さて。メインテナンスの患者様です。右上6番近心のポケット内に歯石があります。

R6SRP

ポケット幅は1〜1.5mm 。それでも歯石がつきてきますし、これが将来歯の喪失招く、初期の初期。この芽を摘んでこそ、予防を担う歯科衛生士。

よく歯科衛生士の教科書に歯の解剖が大切だと書いてありますが、本当にその通りだと思います。本当に理解していればの話ですけど。

近心には今回のように凹みがあり、歯石が付着している事が多い。

R6SRP2

もっとよく覗けば、歯肉辺縁だけでなく、根尖に向かって歯石が付着している。ポケットを開いて覗けるかが顕微鏡を扱う歯科衛生士の力量。ただ上から覗いて拡大しているだけでは意味がない。歯石の底部を確認するからこそ、除去できる。

R6SRP3
 
探針でポケットを開いて中を確認する。非常に狭い範囲の作業。これが顕微鏡使うという事。

R6SRP4

フィニッシュ。

さて。いそげ〜おでかけするとしますかね

 

顕微鏡を使った歯石除去 左上7番遠心


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今日は台風現在関東を通過中です...皆様お変わりありませんか?
当医院では遠方からの患者様が数多くいらっしゃいますので、昨日の段階で本日は休診と院長が判断いたしました。時には休診の決断も患者様の安全を守るためには必要なのですね。

もともと診療だった時間ですので久しぶりにブログを書きたいと思います

5月から週末女子大生で大学へ行き、感染制御学を学んでいた事もあり、最近は自分の本業。クリーニングや歯石とりの症例を書く暇がなくて更に7月末でスタッフが1名退職した事もあり時間がないない

ただ診療は毎日しておりますので、症例はたくさんございまーす画像の編集が面倒ですけど

私の自負は、歯周ポケットの中のたった1mm足らずの歯石を発見する事、そして除去する事。歯科医師と歯科衛生士の違いは、歯科医師は歯を治すために処置をする、つまり、例えば歯周病なら、すでに歯が揺れるとかしみるなどの“症状があり”、それを“治すために処置を行う。

私、歯科衛生士は、“症状がない”けれど将来的に“問題が起きそう”なところにアプローチする。

つまり、見ている視点は全く違います。よく歯科医師と歯科衛生士の行う歯石除去を比べられる事がありますが、行為は同じでも、見ている視点は全く違いますから、結果も勿論違います。

つまり、「痛くもかゆくもない所の歯石は誰も見つけてくれないし、除去してくれない。」という事です。私、顕微鏡が使える隙間産業の歯科衛生士(笑)この歯石を除去できるのが、顕微鏡を扱える、私、歯科衛生士の特異とする分野。

メインテナンスの患者様です。もうかれこれ3、4年はいらっしゃって頂いております

左上7番。(親知らずを覗けば、一番奥の歯)遠心(奥の奥側)ポケット内に縁下歯石を認めます。

2014.10.06.SRP1

超音波スケーラーをポケット内につっこんで、超音波の振動で粉砕。同時に出る水で洗い流して(イリゲーション)いきます。

SRP-3

ほとんど除去されたかな。もうちょっぴり。

SRP-4

ハンドスケーラーでポケットを探って。

SRP-5

フィニッシュ これ、左上7番の遠心のポケット内部です...

皆様にこの大変な出来事がご理解いただけますでしょうか?

さて。まずご自分の左の上の一番奥の歯を感じてみてください。その奥側、喉の方です。そこの歯ぐきの中の...ちなみに、ポケットの幅は1mm程度です...の中についている歯石を除去したって事です歯科衛生士の私でも、ありえない〜ですよ。ここを直視できてポケット内部の歯石が確認できて、ポケット底部が見えるなんて

顕微鏡ってすごいですよねそしておそるべし。見えなければごまかせますが、見えたらごまかしがきかない。しかも動画で記録し、直後に動画を見せているわけですから、言い訳はできませんね。

感のよい方はお気づきでしょうか?私、この患者様を3、4年拝見していると言いました。つまり、この歯石は私の見逃ししてきた歯石です。これがまた歯科衛生士の仕事の奥深いところ。

皆さんには意味がわからないですよね

患者様にはいつもお話します。たかが1mmの歯石がついていたところで、歯がダメになる事はありません。ただし、それはきちんとホームケアができていること、それからメインテナンスをしている事が条件。だって、80歳で20数本の歯を残しているスウェーデンでは、顕微鏡を使ってメインテナンスなんてしていません。

つまり、1mm足らずの歯石を手探りで確認する事、そして除去する事は困難。だとすれば、歯石は付着したままという事になります。それでも歯がたくさん残っているのです。

これは、たくさんの歯を長く使うためには、完璧な歯石の除去が大切なのではない事を教えてくれます。

生体には自然の防御機能があります。歯周ポケットも本来はしっかり歯にくっついていて、細菌がポケット内部に入らないように締まっています。ところが手入れが悪いと細菌の毒素で歯肉が炎症を起こして腫れてポケットがゆるくなります。しかし、逆を言えば、しっかり手入れをすると炎症がおさまってポケットがしまるという事です。

お手入れがよくポケットがしまっている時に歯石があるからと言って、歯石を無理矢理とれば歯肉を傷つけます。歯肉を傷つければ、歯肉が下がる原因となり、歯石はとれてもその後に問題が起こる可能性があります。

だから歯石は取り時があります。そしてメインテナンスにきているとその取り時を逃さずに処置する事が可能です。だから定期的な来院が大切なのです。

そして、私がいつも感じるのは、歯の複雑な形態と歯石除去の難しさです。本当に歯の解剖学的な形態は複雑で、歯石の除去は一筋縄ではいかない。見えるからなんとか取れるけど、見えなかったら絶対にこの複雑な形態は想像もできないし、器具が到達しない...残念ながら。

さて。もう台風がいっちゃうようですね思わず午後に余暇ができましたまだまだ関東も風が強いですから皆様お気をつけ下さい。

それではまた明日
 



 
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