皆さまこんばんは、リップデザイナーのNaomiです

先日、HIVについて書いた記事
HIVってどんな病気?」を公開しました



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今日はその続き

歯科診療の現場で起こっているリアル
をお話ししたいと思います

先日の環境感染学会のシンポジウム19を拝聴しました

開業医がHIV診療する上での問題点・課題について 
クリニックでHIV診療するメリット・デメリット〜クリニック・患者それぞれの視点から〜 
小規模クリニックにおけるHIV診療の実際
歯科診療所におけるHIV陽性者診療の現状

エイズ診療協力病院の詳細

拝聴した際に、
開業医や小さいクリニックでHIVの診療をする際の課題として
スタッフが上がっていました

HIVの協力病院として稼働しようとする時...
スタッフが感染を怖がって診療するのを拒否する

協力医院になるなら退職します...
私たちには無理です...


これは実際にHIV診療に協力したいと考え
協力医療機関に登録しようとした際に起きた問題だそうです。


医療従事者であっても「HIV」という言葉に対しては、
まだまだ漠然とした“怖さ”や“感染しそう”という不安が根強く残っています。

HIVは、空気感染ではありませんし、
きちんとコントロールされていれば容易には感染しません。


通常歯科医院で行う
スタンダードプリコーション標準予防策)ができていれば、
特別な感染対策は必要ないのです

スタンダードプリコーションとは
すべての患者さんに対して行う基本的な感染予防のルールです。

1. 全ての人が感染源の可能性があると考えます

症状の有無に関係なく
すべての方を対象に感染予防を行います

2. 血液や唾液などの体液にはすべて注意を払います

感染の原因となる体液は、
手袋や防護具でしっかり対応します

3. エアロゾルの発生時は、飛沫防止を徹底します

治療中に飛び散る微細な粒子(エアロゾル)を防ぐため、
マスクやフェイスシールドを使用します

4. 手洗い・手指消毒は毎回必ず行います

患者さんごとに、しっかりと手を洗い、消毒を徹底します

5. 器具はすべて使い捨てまたは滅菌します

治療に使用する器具は、使い捨てまたは
高圧蒸気などで完全に滅菌処理を行います

6. 使用したリネン類は毎回交換・洗濯しています

制服、顔にかけるタオル、ひざ掛けなどは、
患者さんごとに交換し、清潔を保ちます

7. よく触れる場所は毎回ふき取り清掃しています

診療ユニットやライトのつまみなどは、
患者さんごとにスリーブ(カバー)を交換したり
ワイプで清拭します

HIVの患者さんにだけ特別な対応をするわけではなく、
誰に対しても「感染のリスクがある」という前提で対策を講じる

それが、スタンダードプリコーションであり、
歯科医院で行われなければならない感染対策です。

私たちは毎日その“安心のルール”を実行していなければなりません。
拒否するということは実は本質を理解していない

見えないウイルスよりも、
見えない偏見や、知らないことによる不安の方が、
よほど診療を妨げているということになります

感染症と向き合うためには、
正しく知って、正しく怖がる”という姿勢が
大切だと改めて感じています

HIVだから特別、ではなく、
どんな患者さんにも「差別なく「尊厳」を持って接する。
それが専門の教育を受けた歯科医療従事者です。

ちなみに

被曝露者が抗体を持たず感染成立リスク(感受性)がある場合、
針刺しや切創による HBV 、HCV 、HIV の感染成立頻度
30% 程度、3% 程度、0.3% 程度と言われています。

HIVの感染力は非常に弱いのです
参考
職業感染制御研究会ホームページ
http://jrgoicp.umin.ac.jp/index_infection_3.html


当院ではもちろん、いつでも、誰にでも、
スタンダードプリコーション

安心してご来院いただけます


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