オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】
歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 
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ここ数日猛暑が続いていますね〜皆様、熱中症対策してますか

コロナ🦠禍になってから、毎日が淡々とすぎていくので、日にちの感覚がなくて、ブログを書くものネタがない頭が働かないというのもあります学会や講習会も参加できずに、仲間と会えずに悶々とすぎていく日々...

でも、そんな時代の中でも、少しでも前へと思う私です

たまたまですが、webセミナーで歯周病の聞きたいセミナーが2つ重なって、今日はアーカイブ見てましたwebのライブセミナーもありますが、でもwebの良さは後からでも、いつでも、途中からでも見られるという点かなでも、これってビデオ学習と同じ。。。なんですよね。そう思うと複雑。

現地のライブセミナーの良さは、講義の内容もあるけれど、現地の町を知る事ができたり、その地方の特色を感じられたり、普段自分ではいかない土地だと、一期一会の出会い(お店でも、人でも)があってそれなりに楽しいあと頑張っている仲間と会える

webのライブセミナーはそういうのがないからちょっと物足りない。講義の内容オンリーのメリット。
でも自分がいけない遠いところのセミナーでも聴講できるというのは良いところ海外のセミナーも聞けちゃったり。今年何度か聞きました

webのアーカイブになると、自分の好きな時間に適当に聞き流せるのがよい。あと何回も聞ける。深めたいポイントとかもう一度聞ける

それぞれに良さがありますね

で、話を戻すと今日は歯周病のセミナーを拝聴。

日本歯科大学准教授の関野 諭 先生の歯周組織検査(BOP)の臨床理論 と東京歯科大学 名誉教授の下野 正基 先生のぺリオ・インプラント治癒の病理 を拝聴。

久しぶりに歯周病のセミナーを拝聴しました。

組織学的な復習と臨床にまつわる論文などなど

歯面や根面のスケーリング、ルートプレーニングはどこまで行うの?どこまでエンドトキシンは侵入しているの?どうやって除去するの?

インプラントのプロービングはするの?しないの?いつからしていいの?プローブは金属?プラスチック?

とか

あ、そうそう、不良肉芽って除去するの?しないの?も興味深かったですね

歯周病はもう私も臨床経験が26年になりましたから、ほぼ自分なりの解釈とは技術は身につけているつもりです。でもエビデンスは変わりますからね。臨床の疑問の解消とか。

結論としては、自分の臨床的感が合っていて、もうすでに実践している事でしたけど、臨床家としてというのもありましたね〜

ルートプレーニングをしていると不良肉芽を除去すると言われます。でも、私個人の臨床的所見をいうと、ポケット内面て、炎症があるとブツブツとぶどうの房のようなトゲトゲしているような...気持ち悪い形状になっているんです、でも、歯石つまり原因物質を確実に取り除くと平な綺麗な接合上皮に戻るんです。そして、接合上皮の内面て上皮なんですよね。皮なんです。

だから通常のスケーリングにおいてポケット内の不良肉芽を除去するって、どこが肉芽で除去しなければならない組織なのか私にはわからないのです組織の炎症が起きる、または治癒する過程一時的組織変化であり、何か特別に肉芽という組織ができているとは思えないのです。なぜ不良肉芽と呼ばれる組織ができるのか?そもそもどうやって現れているのかとか知りたいです肉芽組織の組織発生論。

歯周外科処置でフラップ開けた時に不良肉芽を除去するって言うんですけど(私も散々外科でやらせて頂きました)でもね、それって根面に付着している組織の残りを除去しているだけであって、それが不良肉芽かっていうのが私にはわからないんですよね。

不良肉芽って一体何なのですかね炎症を呈しているポケット内面または接合上皮表面って事でしょうか

いや、本当に組織って不思議ですよ。原因を除去すればきれ綺麗〜な内面に戻りますからね。それはどんなにポケットが深くてもです。ただし、ポケットが深くなればなるほど、根面が歯石と一体化して毒毒しくなっていますから、原因を除去するのが難しくなりますので、ポケット内面を元に戻す(美しく平な付着上皮)のが難しくなります。でもそれは組織側の問題ではなく原因が除去できないからです。

あまりにも根面が毒毒しくなると、生体のスイッチが入って、歯を排除しようとするんです。異物と認識するのだと思うのですが、そのスイッチが分子生物学的にどういう仕組みになっているのか知りたいですどこ時点がスイッチングなのか...

しかも、同じ根面でも、その場所場所によって、付着が喪失されないところと、付着が喪失されるところがあるんです。トンネルみたいに付着している事もあるんですよ...

ああ、きっと誰にも理解されない発言伝えきれない世界...

というオタクな観察をしているおかげで、歯周病のセミナーもほとんど聞かなくなりました,,,
でも今回のお二人の先生は電子顕微用レベルで観察されていますので、とても参考になりました

最近は審美のためにインプラントの補綴の豊隆が大きいから曲がるプラスチックプローブを使う(金属と違って曲がるかららしい)と言われますが臨床的には無いです。なぜならその豊隆にピッタリ沿って曲がるプローブなんてないからです。余計な内面を刺して傷がつくだけです。

プラスチックスケーラーを使ってメインテナンスするのも良くわれますけど、はっきり言って、無理です。なぜならスケーラーの幅が太すぎるからです。そんなのが入るぐらいポケットがゆるいとすれば炎症起きてるよ

インプラント周囲は線維の方向が天然歯と違ってプローブが入りやすいといいますが、でも意外に輪状に走行する線維の力が強くて器具が入らない事の方が多いです。でもその分ご飯粒のようなプラークが入ってしまうと入ったままになり、それが原因で炎症が起きます。

ましてやブリッジのポンティックのように審美的に歯肉に乗せる形のインプラント補綴の場合、予定に無理ですよね。

という観察もあって、歯科衛生士さんのメインテナンスセミナーも受けなくなりました...

あ、あとね、歯周病と咬合は関係ないっておっしゃる方がいるんですけど、まあ解釈の問題ですけど、もともと口腔って咬合する器官ですよね。それを咬合圧がかかる事と歯周病は関係ないと解釈する事自体がナンセンスと思ってます。歯は飾り物じゃないんだから。関係あるに決まっってるでしょ

顕微用での観察はエビデンスにはない現実を教えてくれます。
ただニッチな世界なので、その現象を研究する方も少ないのでしょうね...私の疑問がなかなか解決されません。

ああ、オタクな文章がしかも長くなってしまいましたぁ

最近の私の悩みは、患者さんに歯肉縁下歯石が付着している人がほとんどいなくなってしまい、歯石除去大好きなわたくしとしては毎日退屈しておりますまあ本来メインテナンスとはそういうものであり、患者さんにとってはそれは口腔衛生状態が良いという事なので、GOODな事なんですけどね。。。

あーーーー誰か私に歯石を除去させてーーーーーーーーー

というわけで。皆様、猛暑が続きそうですから熱中症には気をつけましょう

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最後にお知らせです

来る2021年11月23日(火)〜29日(月)まで行われる 第33回 日本舌側矯正歯科学会 学術大会・総会ONLINEのコ・デンタルセッションに登壇させて頂きます

今日、拝聴していた関野 諭 先生もご登壇されます。

第33回 日本舌側矯正歯科学会


タイトル私、歯科衛生士辞めます!〜新興感染症を経験して〜ととてもキャッチーになっております私の得意分野...まあ得意と言えるかは謎ですが、感染制御を大学の講義で学ぶ機会を頂いた事をきっかけに、歯科での感染制御についてのお話で、呼ばれる事が多くなりました...

もうコロナ2年目で感染対策についてはコロナ振り返りの勢いですが、ぜひご参加頂けると嬉しいです

8月31日まで早割となっております。ぜひ奮ってご参加下さい