☆☆☆オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証☆☆☆


【東京歯科医療安全・感染制御研究会】

医療の質は安全に比例いたします。





【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】



こんにちはmicro scalingR歯科衛生士naomiです

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今日は12月27日。皆様いかがお過ごしですか〜
イリタニオフィスは一足早く、昨日で年内の診療を終了いたしました。

本年は新型コロナウイルスの感染拡大で大変な年でしたが、そのような中でも、来院くださった患者様に心より感謝申し上げます。
でもピンチはチャンス

もともとイリタニオフィスでは感染対策に力を注いで参りましたが、益々パワーアップする事となりました

今年は新型コロナの感染拡大でマスクやガウンなどの医療物資が不足しました。当院も例外ではなく、サージカルマスクは欠品して在庫が減り、N95マスクの継続購入は困難、ガウンも欠品のため購入できず、アルコールも医療現場には入ってこない状況が続きました。

呼吸器感染症の感染予防対策として、呼吸器を守るためのマスクの欠品は大変なる脅威、恐怖です。
これからご紹介する電動ファン付き呼吸保護具は頻回使用が可能なため物資の供給が不安定なこの時期にはもってこいな商品です。

PAPR は電動ファン付きの呼吸用保護具です。
電動ファン付呼吸用保護具(Powered Air-Purifying Respirator:PAPR)装着時


PAPR電動ファン付き呼吸保護具


私が装着しているCleanSpace HALOは装着者の呼吸に追随するブレス・レスポンス方式の機能を有しているので、呼吸を助けてくれてとても楽に呼吸ができます

Mask

前回、サージカルマスクとN95マスクの違いについて書きました

おさらいするとN95マスクはサージカルマスクよりもフィルターが高性能であり、装着のポイントとしては空気が漏れないフィットが大切という事になります。

ではN95とPAPRの違い

N95マスクは装着者の呼吸によりフィルターでろ過した清浄な空気を吸気します。吸気時にはマスク内が常に陰圧になるため、顔とN95マスクが十分にフィットしていないとフィルターを通っていない空気が漏れて入ってくる可能性があり感染リスクを高めます

PAPR は電動ファンの送風量により面体内が陽圧となり、空気が漏れて入ってくることがなくなり安全が確保される呼吸用防護具です。

どのマスク(PAPRをマスクと呼んで良いのかはわからないけど)もそれぞれに特徴があり用途が違いますので、ただ装着すれば良いというわけではなく、場面に応じた選択が必要となります。

もちろんコロナの感染対策にはN95は必要だと思いますが、N95は何度も言いますがフィットが大切となりますが、顔の大きさやマスクの形によって、個々によって同じマスクでもフィット感に差が出ます。一番大切なのは事前に自分の顔に合ったマスクを選択しておくという事です。

特に顎や顔が小さいスタッフの場合には、空気の漏れが生じやすいので注意が必要です。経験的には顔の肉付きがよい人の方がフィットしやすい傾向があります。

またフィットに重要なのがマスク紐の長さや伸縮性です。
マスク面のフィットが良くてもそれを密着させる圧はマスク紐によって決まります。マスク紐の素材、伸縮性、かけ紐の位置によってフィットがかなり変わってきます。

本来単回使用なので、ゴムが伸びやすくなっているものもあります。装着時に伸びてしまうものもあり、注意が必要なものがあります。

つまり、何度も言いますが、常時自分に合ったマスクを選択しておき、実際に使えるような訓練が必要ということです。 

私の体験談から言えば、更に女性で髪をアップにする場合には、髪を結ぶ位置も重要なポイントになります。アップの位置によって頭部にかけたマスク紐がずれたり、顔面に回る紐の位置が耳を圧迫したりする事があります。 

N95もPAPRもそれぞれに良い面があります。作りの原理からすればエアロゾルを浴びやすい歯科医療従事者としては、PAPRの方が安心で呼吸も断然楽です。

ですが、術後にPAPRをした状態で患者説明をするとなると工夫が必要です。思ったよりも会話はできますが、聞き取りにくい場合も正直あります。また患者さんからみた視覚の問題もあります(リラックス感は出ませんよね)。 

様々な側面があります。(気が向いたら順次書いてみたいと思います

いずれにしても使い勝手に慣れている事が重要で、どれも使えるようにしておくのが良いと思います。
それは使えるだけでなく、使う場面も想定して準備が必要という事になります。

ざっくりですが 。

呼吸を守る感染対策も奥が深いです。

ただ何かを使うというのではなく、その場面に応じた選択が重要となり、物資の供給状態や、感染者数や、医院の診療スタイルなどによっても使用するものは変わってくると思います。

つまり感染対策もベースは同じでも、診療スタイルによって考えなければならない、工夫しなければならない問題はたくさんあります。

しばらく感染の拡大は続きそうですから、きちんと学んで自分たちそして患者さんの安全を守りたいですね