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January 31, 2018

歯周ポケット内面の掻爬はする必要があるのか?


オフィスの清潔さと安全に特化した顕微鏡診療のお約束と証

【東京歯科医療安全・感染制御研究会】
医療の質は安全に比例いたします。

【東京歯科脳神経内分泌栄養咬合摂食嚥下口腔リハビリテーション研究会】
初めまして。歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 
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昨年は学生だったこともあり、最近はすっかり、セミナー行きましたブログになってるなと思いながら、なかなかブログを書けずにいます

さて久しぶりに、今日は真の歯科衛生士らしく、歯周病の事を書きたいと思います。

時々書いていますが、歯科用顕微鏡の出現は私の臨床を大きく変えました。
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しかしながら、残念ながら世の中では、顕微鏡の登場で臨床が変わった。。。というほどの認識はなく、非常に残念に思っている私です

顕微鏡を真剣を使用すれば、歯周病の治療は大きく変わるはず。

この小さな世界の事を、誰とも共有できないのがとても残念です。

今日は、私が見ている世界のほんの一部をお見せします。

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右上4番。5番欠損の4ー6のブリッジです。遠心のポケットが深い。エアーをかけます。

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遠心の根面にプラークの付着を認めます。明らかにゆるいポケット。これは咬合性外傷とプラークの付着による複合型の歯周炎です。

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プラークを除去すると根面は綺麗。ポケット底部がキラキラとしています...さてこのポケットの底部、どうなっていると思います?この見えているキラキラは、ポケット底部、つまり上皮性の付着の底部なのか、それとも結合組織性付着の底部なのか?このキラキラより上の歯肉表面は何性の付着と呼ぶのでしょうね...

私は、現代の歯周外科の術式について、とても疑問に思う事があります。

それは、不良肉芽の除去です。

日本歯周病学会の歯周治療の指針2015
http://www.perio.jp/publication/upload_file/guideline_perio_plan2015.pdf

この中の歯周外科処置の1)歯周ポケット掻爬術の2行目に

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歯周ポケットの内壁の炎症性病巣歯周ポケット上皮炎症性肉芽組織)の掻爬を同時に行う」とあります。

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2)新付着術の同じく2行目に
「切開を加えて歯周ポケット内壁を除去、歯根表面をスケーリング、ルートプレーニングした後、歯根面に歯肉を圧接して縫合する」とあります。

私は思うのです。
歯周ポケット内壁は安易に掻爬してはいけないのではないか⁉️

よく考えれば、なぜ、不良肉芽と呼ばれる組織ができるのか?そもそも不良肉芽とは何なのか?ポケット内面はどうなっているのか?こういった疑問は、歯科用顕微鏡がない時には解明されなかった 

でも、今は見えるのです。。。そして、これは、

歯石を確実に取ると、除去しなくても、自然に消失する組織

なのだと臨床経験を重ねるうちに思うようになりました。違うかな。

人間の体はよくできていて、歯肉が支持組織と呼ばれるのも本当に的をえた表現だなと思いますし、炎症が起こるのにも理由があるし、1つとして人間の体の反応に無駄なものはないのです。

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キラキラの底部は、上皮性付着の途中でした。歯肉をよけると、歯石が見えます。歯石のすぐ右隣を見て下さい。イボのように丸い膨らみがあります。

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これがいわゆる不良肉芽?でしょうか?ポケット内面の掻爬するべきと言われる組織?

ではなぜいぼのように丸いのでしょうか?

それは異物である歯石を包み込みたいからではないかと思うのです。
 そもそも、歯肉は歯にぴったり付着して、細菌の侵入を防ぎたいのですから。

つまり、この歯肉内面の形態は、相対する根面の表面形状に由来するという事です。

つまり、根面の歯石が除去されて、滑沢になれば、自然に治癒して平面に戻るという事です。 
 
そもそもにおいて、顕微鏡のメリットは見える事です。結合上皮性付着のポケット底部まで確認する事、それがとても大切。ですが、それは至難の技。

ポケット底部を見ようと思う術者、見る事ができる技術を持つ術者は限られます。

奥深し、歯周病の処置。しかしながら、なんとシンプルな事か。

綺麗にすれば治る。ただそれだけ。
人間の体の治癒能力、組織の治癒能力を生かし、組織を破壊せずに異物だけを取り除く。それが歯周病治療の真髄です。

でも、誰も言わない…

あ、私がアウトローで間違っているのかな

さて、明日もがんばっぺ 


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mantachannel at 20:56│歯周病 
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