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歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´)

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どんなに健康そうな、どんなに手入れが良さそうな口腔内でも、異変がある場合があります。それを見逃さないのが予防を担当する歯科衛生士。

その異変は極々僅かな異変で、1回のメインテナンスでは気がつかない場合もあります。でも継続して拝見していると見えてくるものもあります。

それは見落としという事ではなくて、生体が見せてくれない場合もあります。

特に歯肉は手入れが良ければ一見異常がないように装うし、手入れをサボれば覿面にその異常を教えてくれる組織でもあります。つまり、素直な組織ってことです。

メインテナンス中の患者様。右下6番の近心。ポケット幅1.5mmの中に2mm程度の縁下歯石が付着。簡単に例えれば、爪と指の肉の間の砂粒を除去する作業。器具1目盛りが1mm。
 
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真に見るという事は難しい。見ているようでも盲目的に感覚で器具を動かしてしまう事もある。だから見て歯石に触れる器具先を注視する。まるでスケーラーの先端に眼があるように。そんな感覚で処置していく。

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現実には、何の症状もなく、出血も何もないこの組織に病名がつくはずもなく、歯科医師がおせっかい的にこの歯石の除去に取り組む理由は何もない。むしろ、この除去に時間を割くなら、歯科医師としてもっとするべき処置がある。 つまりいつか悪さはするけれど、そのいつかまで放置されるのがこの大きさの歯石である。

でも、初発はここだよね...これぞまさに歯科衛生士の出番。

(それにしても写真見て思うけど、健康な組織って美しい歯石を除去した後の根面にスケーラーが鏡面のように映っている。)

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というわけで、私の担当する患者さんならば、この誰も気が付いてもらえない病気の眼を早々に摘み取ってもらえる。でも、ぶっちゃければ、これは私が取り残している歯石でもある。だってこの患者さんは3回めのメインテナンスだし。

これが生体の変化と、術者の限界である。だからいつも私は謙虚に、生体を観察しようと思う。

(やっぱり健康な組織は美しい。根面もツルツル輝くし、歯肉の煌めき。色と光のコントラスト。美しい。完全にオタク。私

生体反応はすごく素直で、歯肉の中に歯石があっても、良く磨いてコントロールしていると歯肉の入り口がピタッと締まる。つまり、外から歯石は見えない。顕微鏡を使ったところで、見えないものは見えない。

でもメインテナンスで何回も見ていると、その姿を見せてくれる時もある。

それは免疫力が低下した時とか、お手入れが不十分で炎症が起きてポケットが緩んだ時とか。 それを見逃さないのが私、歯科衛生士。

歯石除去にはやり時がある。ポケットが締まっている時に無理やり歯肉を引剥して歯石を除去するのは、組織を傷つける行為であり、それは無駄な侵襲となる。歯石を除去しても組織を損傷したせいで歯肉が下がり、将来的に様々に問題が出る事もある。

つまり見えた時が歯石の取りどき...

でもね、こんな小さな細かい処置、本当はやりたくない。精神的疲労がすごい。集中力が半端ない。見えているものは大きくても、実際に動かす手はそのミクロサイズの動きと処置だから...

だから皆さんにお願いです。たかが歯石取りと私に向かっては言わないで下さい(笑)たかが歯石の除去ですけど、されど歯石の除去で精神すり減らして仕事してますので。

日々こういう処置をしているんだけど、画像をカットするのが面倒でなかなか書けない。
でもたまにはお見せしないとね。ちゃんと仕事をしているって事を。

さて、今年もあと1週間、張り切って参りましょう