☆オフィスの特化した顕微鏡診療のお約束と証☆ 歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´)
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【滅菌バリデーション】
清潔でキレイな歯科医療
患者毎に管理された滅菌システム
物理的インジケータ
化学的インジケータ / CI Bowie & Dick test Helix test
生物学的インジケータ / BI
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皆様こんにちは、歯科衛生士naomiです
2日。世間様はゴールデンでウィークでお休みのところも多いようですが、私はせっせとお仕事です。
ふむ。今日も中程度の歯周病の患者様を拝見しながら、歯科衛生士による歯石や付着物及び沈着物の機械的除去と口腔ケアは奥が深いなぁとシミジミ…
さて。もし皆さんが歯周病の治療で何が1番大切かと問われたら、何と答えますか?歯石や付着物及び沈着物を機械的操作で確実に取ることでしょうか?それとも歯科医師が行う歯周外科で歯槽骨を再生することでしょうか?どちらも大切なことですが私はそれよりも大切なことがあると思います
それは長期にわたるメインテナンスです
たとえ完璧に歯石や付着物及び沈着物を機械的操作で除去したとしても、また歯石や付着物及び沈着物がつかないとは限りませんし、いくら完璧な手術をしてもその状態がずっと続くとは限りません。必ず現状を維持、もしくは健康増進のためにメインテナンスが必要です。歯周病を勉強している人なら必ず知っています。
メインテナンスがなければ歯石の状況や手術の効果も半減…どころか、意味がないものになります。
では日本で定期的にメインテナンスに通っている方はどれくらいいるでしょうか?
データにもよりますが2〜20%と言われています。つまりほとんどの人が歯石を取ったり、手術をしてもメインテナンスに来院していないということです。
私たち歯科衛生士の力のさなを思い知らされます。歯科衛生士の一番重要な仕事は患者様のモチベーションを高める事。
裏を返せば歯石や付着物及び沈着物の除去ができなくても良いってことですねモチベーションを高められる話術だけあればいい。
私はあまり話術が得意ではないので、話術で患者様を来院させられる衛生士さんがとっても羨ましいです
先日来院の患者様です。右下2番。遠心〜遠心隅角。深さ2〜5mm。無麻酔下。
ポケット根面に歯石や付着物及び沈着物があります。この場所の深さは2mm。実は問題なのは舌側にかけて。遠心舌側隅角は深さが5mmあります。
この歯はやや捻転しており、遠心から舌側にかけて歯石があるのですが、舌側からは直視ができず、またエアーも届かないため歯石の確認ができず、唇側からのアプローチを試みました。超音波スケーラーを用いてまずは直視で可能なところを除去。
舌側に回り込んだところは直視では見えません。直視の視野から歯石が消えたらからと言って歯石や付着物及び沈着物が除去できたわけではありません。何事も見たのかです。だから見ます。マイクロミラーを使って歯肉を避けて根面を確認します。やっぱりあるよ
これは非常に難しいテクニックです。できれば直視が理想的ですが、臨床は理想的なケースばかりではありません。この場合はマイクロミラーテクニックで歯石や付着物及び沈着物の除去を行うしかありません。だって隣接面直下は見えないもの...あ、私が下手なのかもしれませんね
ポケット底部には歯石がなく、宙に浮いた状態で歯石が付着していて、5mm。因みにポケットの幅は1.5mm程度です。器具が入らない、入らない
でもどんなに困難であっても、私が担当するとなったからには全力を傾けます。責任を持って処置を行います。そこに歯科衛生士だからという甘えはありません。だって、この患者さんは来院してくださる限り私が担当するのですもの。患者さんの一生の健口を背負う...責任を感じているからこそ本気です。いつも私を信頼し患者様を担当させてくださる院長にはいつも感謝しています
それはさておき、毎回処置中に思います。今回はもう無理、こんな歯石や付着物及び沈着物の除去できないよってね。でも、私には担当になった責任があるから。もし万が一1回で歯石が取れなくても、いつか除去できればいいし、重要なのはメインテナンスに通って頂くこと。
だいたい、顕微鏡がない歯石除去って必ず歯石が残ってますし、顕微鏡があってもとれないものはとれないよ。でも、ヨーロッパでは顕微鏡なんかなくても80歳で20本以上の歯を残していますよ。日本は10本以下ですけど。だから歯石や付着物及び沈着物が完璧に除去できるかどうかなんて問題じゃないんです。本当は。そういう事も全て私は患者様に説明します。
もちろん全力を尽くせばなんとかなるケースがほとんどですけどねていうか、その前に判断してますから。いけるかどうかって。そういう事も含めて歯科衛生士の総合力が試されます。
さて。明日は久しぶりに実家の母に会いに行きます。親子孝行もたまにはしないとね
皆様もよい休日をお過ごしください。
2日。世間様はゴールデンでウィークでお休みのところも多いようですが、私はせっせとお仕事です。
ふむ。今日も中程度の歯周病の患者様を拝見しながら、歯科衛生士による歯石や付着物及び沈着物の機械的除去と口腔ケアは奥が深いなぁとシミジミ…
さて。もし皆さんが歯周病の治療で何が1番大切かと問われたら、何と答えますか?歯石や付着物及び沈着物を機械的操作で確実に取ることでしょうか?それとも歯科医師が行う歯周外科で歯槽骨を再生することでしょうか?どちらも大切なことですが私はそれよりも大切なことがあると思います
それは長期にわたるメインテナンスです
たとえ完璧に歯石や付着物及び沈着物を機械的操作で除去したとしても、また歯石や付着物及び沈着物がつかないとは限りませんし、いくら完璧な手術をしてもその状態がずっと続くとは限りません。必ず現状を維持、もしくは健康増進のためにメインテナンスが必要です。歯周病を勉強している人なら必ず知っています。
メインテナンスがなければ歯石の状況や手術の効果も半減…どころか、意味がないものになります。
では日本で定期的にメインテナンスに通っている方はどれくらいいるでしょうか?
データにもよりますが2〜20%と言われています。つまりほとんどの人が歯石を取ったり、手術をしてもメインテナンスに来院していないということです。
私たち歯科衛生士の力のさなを思い知らされます。歯科衛生士の一番重要な仕事は患者様のモチベーションを高める事。
裏を返せば歯石や付着物及び沈着物の除去ができなくても良いってことですねモチベーションを高められる話術だけあればいい。
私はあまり話術が得意ではないので、話術で患者様を来院させられる衛生士さんがとっても羨ましいです
先日来院の患者様です。右下2番。遠心〜遠心隅角。深さ2〜5mm。無麻酔下。
ポケット根面に歯石や付着物及び沈着物があります。この場所の深さは2mm。実は問題なのは舌側にかけて。遠心舌側隅角は深さが5mmあります。
この歯はやや捻転しており、遠心から舌側にかけて歯石があるのですが、舌側からは直視ができず、またエアーも届かないため歯石の確認ができず、唇側からのアプローチを試みました。超音波スケーラーを用いてまずは直視で可能なところを除去。
舌側に回り込んだところは直視では見えません。直視の視野から歯石が消えたらからと言って歯石や付着物及び沈着物が除去できたわけではありません。何事も見たのかです。だから見ます。マイクロミラーを使って歯肉を避けて根面を確認します。やっぱりあるよ
これは非常に難しいテクニックです。できれば直視が理想的ですが、臨床は理想的なケースばかりではありません。この場合はマイクロミラーテクニックで歯石や付着物及び沈着物の除去を行うしかありません。だって隣接面直下は見えないもの...あ、私が下手なのかもしれませんね
ポケット底部には歯石がなく、宙に浮いた状態で歯石が付着していて、5mm。因みにポケットの幅は1.5mm程度です。器具が入らない、入らない
でもどんなに困難であっても、私が担当するとなったからには全力を傾けます。責任を持って処置を行います。そこに歯科衛生士だからという甘えはありません。だって、この患者さんは来院してくださる限り私が担当するのですもの。患者さんの一生の健口を背負う...責任を感じているからこそ本気です。いつも私を信頼し患者様を担当させてくださる院長にはいつも感謝しています
それはさておき、毎回処置中に思います。今回はもう無理、こんな歯石や付着物及び沈着物の除去できないよってね。でも、私には担当になった責任があるから。もし万が一1回で歯石が取れなくても、いつか除去できればいいし、重要なのはメインテナンスに通って頂くこと。
だいたい、顕微鏡がない歯石除去って必ず歯石が残ってますし、顕微鏡があってもとれないものはとれないよ。でも、ヨーロッパでは顕微鏡なんかなくても80歳で20本以上の歯を残していますよ。日本は10本以下ですけど。だから歯石や付着物及び沈着物が完璧に除去できるかどうかなんて問題じゃないんです。本当は。そういう事も全て私は患者様に説明します。
もちろん全力を尽くせばなんとかなるケースがほとんどですけどねていうか、その前に判断してますから。いけるかどうかって。そういう事も含めて歯科衛生士の総合力が試されます。
さて。明日は久しぶりに実家の母に会いに行きます。親子孝行もたまにはしないとね
皆様もよい休日をお過ごしください。