☆オフィスの特化した顕微鏡診療のお約束と証☆
【滅菌バリデーション】清潔でキレイな歯科医療
患者毎に管理された滅菌システム
物理的インジケータ
化学的インジケータ / CI Bowie & Dick test Helix test
生物学的インジケータ / BI
************************
皆様、こんばんは。気がつけば10月も今日で29日目。すでに今年の予約も残り少なくなりました...
さて、当院では、現在感染制御に力を入れており(と言っても開業当初からやっている事は同じで、滅菌できるものは全て滅菌、できないものはディスポーザブルです。)以前から全て滅菌はしているものの、更に滅菌バリデーション(滅菌の証明)まで進化させている段階です。
患者様の診療を行う前には、患者様事にパッキングした器具を目の前で開封し、中に入っているインジケータ(滅菌を確認する試験紙)の色の変化を見て頂いてから診療を行っております。

診療前のテーブルの上。向かって右が歯を削るハンドピースと呼ばれている、つまり簡単に言えば歯を削るドリル。患者様事にパッキングしており、中にヘリックステストと呼ばれるPCDの一種である化学的インジケータを同封。向かって左ミラーやピンセットなど基本セットと呼ばれる器具も患者様ごとにパッキング。包装内部にケミカルインジケータClass6を同封。もう少し台の上を拡大します。

それぞれの試験紙の滅菌前、滅菌後のサンプルが一番上に置いてあります。これを開封前に患者様に説明し、実際に入っている試験紙の色の変化を見て頂きます。中央には滅菌器のプリンターの印字があり、滅菌日時、時間、温度、圧力が全て記載されています。これを物理的インジケータと言います。ヨーロッパではこの記録を必ずし、数年間保管するように義務付けられています。
この結果は、毎日ブログ上に公開されており、当院の患者様は患者IDにより自分に使用された器具が、いつ、どの滅菌器で滅菌されたか、また滅菌に要した時間、温度、圧力、そして滅菌工程がきちんと終了したのか、滅菌が保証されたものなのかをネット上でいつでもどこからでも確認する事ができます。
滅菌状況はこちらです☆イリタニオフィス滅菌管理研究会
滅菌バリデーションに関して詳しいことが知りたいという方はこちらのブログをご覧下さい。各タイトルで滅菌バリデーションの基本をちょこちょこトピックスとして書いています
さて、今日はプリオンは滅菌できるのか?というお話でしたね
そう、これ実は患者様に上記の器具の説明をした時に言われたのです。
「プリオンは滅菌できないんですよ。」
プリオンは滅菌できない
本当でしょうか?今日はエビデンスベースで検証していきたいと思います。
まずはプリオン病が何かわからないと話が始まりませんね。
皆様はプリオン病ってご存知ですか?皆様には狂牛病の方が馴染みが深いでしょうか?狂牛病はプリオン病の一種です。プリオン病は、正常なプリオン蛋白が“感染性”を有する異常プリオン蛋白に変化し主に中枢神経系に蓄積して神経機能を障害する疾患です。
狂牛病が話題になった時には、牛が足元がふらついてヨロヨロする映像や、よだれを垂らして倒れる姿など衝撃的な映像が流れましたね
さてプリオンは滅菌できるのでしょうか?
答えは「できます
」(ス◯◯細胞はあります
風に読んで下さい^^*) です。でもプリオンは細菌やウイルスではなく蛋白なので、死滅と言うよりは不活化するというのが正しいですかね。
日本では2008年にプリオン病の感染予防ガイドラインが出ています。
私がこの夏週末女子大生でお世話になった、東京医療保健大学の小林寛伊先生と大久保憲先生が第4章、「CJDか否か不明の患者のハイリスク手技に用いられた手術器械などに対する処理方法」を執筆されています
こんなすごい先生の講義を受けられて私ってばとっても幸せものー
*表は小林寛伊先生が監修されています吉田製薬さんのものを拝借いたしました
でもよく読んで頂きたいのですが、その前に十二分に洗浄する事を小林先生らは推奨しています。この辺りは何を使えばという物の話ではなく、滅菌とは何か?に始まり、無菌性保証水準や、それを得るための原理原則が全て理解していないと、本当の意味で理解できない所であります。
つまり、滅菌前に、器具に付着しているバイオバーデンをいかに少なくするかが重要で、汚染が少なければ滅菌の効果が高まるという事です。
奥深しです
さて、当院の滅菌の話になりますが、当医院の高圧蒸気滅菌器は滅菌剤の蒸気を吹き込む前に内部の空気を脱気する真空脱気式プリバキューム方式です。日本の多くの歯科医院で使用されている滅菌器は空気を残したまま滅菌剤である蒸気を注入する重力置換型です。
プリオンの滅菌にはプリバキュームと書いてあります。
そして当医院の高圧蒸気滅菌器(あ、しつこい?(笑))にはプリオンモードがあります。これはWHO(世界保健機関)の伝播性海綿状脳症に関する汚染除去法(WHO Infection control Guideline for transmissible Spongiform Encephalopathies Peport of a WHO consultaion Geneva,Switzerland,
23-26 March 1999)に基づいたプログラムです。
6に134℃18分とあります
イリタニオフィスでは、全ての器具をこのプリオンモードで滅菌しています。滅菌時間が18分でも、実際には乾燥時間もありますので平均60分かかります。お昼休みを入れて10時間診療室に滞在する時間があっても、多くて9回しかかけられないという事になります。
しかも、当院では毎朝滅菌器がきちんと稼働するか試運転のモードで検査していますので、その時間に30分。つまり1日8回がMAXという事になります。
1日数人の患者様しか拝見しないのに...滅菌消毒には時間もマンパワーもめいいっぱいかかりますね
1日数十人も来院する歯科院はどうしてるんだろう。
ある業者さんの話によると、当医院と同じ滅菌器を持っていても、プリオンモードは時間がかかるとか、器具が痛むという事で、通常のモードで(係留時間4分)で滅菌している所が多いそうです
結局何事も何を使うかが大切なのではなく、それを扱う人の心意気が大切ですね
というわけで、プリオンは滅菌できます。ただし滅菌というよりは、不活化するという意味でね☆
当院ではきちんとガイドラインに準じて滅菌操作を行っております。
最後に懐かしいので週末女子大生卒業式の修了証書授与式の写真をひっそりと。
尊敬申し上げる小林寛伊先生や大久保憲先生と一緒の写真です
さて、長くなりました。明日もガンバッペ
この結果は、毎日ブログ上に公開されており、当院の患者様は患者IDにより自分に使用された器具が、いつ、どの滅菌器で滅菌されたか、また滅菌に要した時間、温度、圧力、そして滅菌工程がきちんと終了したのか、滅菌が保証されたものなのかをネット上でいつでもどこからでも確認する事ができます。
滅菌状況はこちらです☆イリタニオフィス滅菌管理研究会
滅菌バリデーションに関して詳しいことが知りたいという方はこちらのブログをご覧下さい。各タイトルで滅菌バリデーションの基本をちょこちょこトピックスとして書いています
さて、今日はプリオンは滅菌できるのか?というお話でしたね
そう、これ実は患者様に上記の器具の説明をした時に言われたのです。
「プリオンは滅菌できないんですよ。」
プリオンは滅菌できない
まずはプリオン病が何かわからないと話が始まりませんね。
皆様はプリオン病ってご存知ですか?皆様には狂牛病の方が馴染みが深いでしょうか?狂牛病はプリオン病の一種です。プリオン病は、正常なプリオン蛋白が“感染性”を有する異常プリオン蛋白に変化し主に中枢神経系に蓄積して神経機能を障害する疾患です。
狂牛病が話題になった時には、牛が足元がふらついてヨロヨロする映像や、よだれを垂らして倒れる姿など衝撃的な映像が流れましたね
さてプリオンは滅菌できるのでしょうか?
答えは「できます
日本では2008年にプリオン病の感染予防ガイドラインが出ています。
私がこの夏週末女子大生でお世話になった、東京医療保健大学の小林寛伊先生と大久保憲先生が第4章、「CJDか否か不明の患者のハイリスク手技に用いられた手術器械などに対する処理方法」を執筆されています

でもよく読んで頂きたいのですが、その前に十二分に洗浄する事を小林先生らは推奨しています。この辺りは何を使えばという物の話ではなく、滅菌とは何か?に始まり、無菌性保証水準や、それを得るための原理原則が全て理解していないと、本当の意味で理解できない所であります。
つまり、滅菌前に、器具に付着しているバイオバーデンをいかに少なくするかが重要で、汚染が少なければ滅菌の効果が高まるという事です。
奥深しです
さて、当院の滅菌の話になりますが、当医院の高圧蒸気滅菌器は滅菌剤の蒸気を吹き込む前に内部の空気を脱気する真空脱気式プリバキューム方式です。日本の多くの歯科医院で使用されている滅菌器は空気を残したまま滅菌剤である蒸気を注入する重力置換型です。
プリオンの滅菌にはプリバキュームと書いてあります。
そして当医院の高圧蒸気滅菌器(あ、しつこい?(笑))にはプリオンモードがあります。これはWHO(世界保健機関)の伝播性海綿状脳症に関する汚染除去法(WHO Infection control Guideline for transmissible Spongiform Encephalopathies Peport of a WHO consultaion Geneva,Switzerland,
23-26 March 1999)に基づいたプログラムです。
6に134℃18分とあります
イリタニオフィスでは、全ての器具をこのプリオンモードで滅菌しています。滅菌時間が18分でも、実際には乾燥時間もありますので平均60分かかります。お昼休みを入れて10時間診療室に滞在する時間があっても、多くて9回しかかけられないという事になります。
しかも、当院では毎朝滅菌器がきちんと稼働するか試運転のモードで検査していますので、その時間に30分。つまり1日8回がMAXという事になります。
1日数人の患者様しか拝見しないのに...滅菌消毒には時間もマンパワーもめいいっぱいかかりますね
ある業者さんの話によると、当医院と同じ滅菌器を持っていても、プリオンモードは時間がかかるとか、器具が痛むという事で、通常のモードで(係留時間4分)で滅菌している所が多いそうです
結局何事も何を使うかが大切なのではなく、それを扱う人の心意気が大切ですね
というわけで、プリオンは滅菌できます。ただし滅菌というよりは、不活化するという意味でね☆
当院ではきちんとガイドラインに準じて滅菌操作を行っております。
最後に懐かしいので週末女子大生卒業式の修了証書授与式の写真をひっそりと。
尊敬申し上げる小林寛伊先生や大久保憲先生と一緒の写真です
さて、長くなりました。明日もガンバッペ
清潔でキレイな歯科医療

