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歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´)

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本日2回目のブログです

さて今回は「バイオバーデンを減らす」について綴っていきます。

バイオバーデンとは「最初にそのものに付着している生存している菌の数」と説明しました。この数を減らし、感染を予防するのが消毒、滅菌です。

まずバイオバーデンを減らすには2つの方法があります。

1つは機械的方法により微生物を除去する方法。
初期洗浄(フラッシング)やブラッシング、ブローイングによりほこりやゴミと一緒に減らします。

2つ目は不活化する(死滅させる)事。

いつも言うけど、相手を闘うためには相手を知る事が大切。微生物を不活化するためには微生物の特徴を知らなければなりません。

不活化つまり死滅させるのですから、まずは微生物が「生きるための絶対条件」を考える...

ふむふむ、この発想がすごいですね死の条件じゃなくて生きるための絶対条件を考えるとは

生きるための最低限必要な物は人間と同じように

栄養
水分
温度
空気

だって。ただ微生物の場合には空気に関しては例外もある。空気を必要とする好気性微生物や空気との接触を好まない嫌気性微生物もいる。さらに空気の有無に関わらず生存する種もいるそうな

この4つの生きるために必要な条件のうち1つでも取り除けば生物は死に至る。

微生物に栄養を与えずに餓死させる事は現実的ではないし、水分を与えない事も現実的ではありません。現実的には、熱を加えて「酸化」「凝固」させる、「毒物処理」する、放射線照射で破壊するの組み合わせになる。

やっぱり言葉が難しくなりがちだなぁ...

つまり、酸化というのは高温(乾熱を加えて)で焼く事で、ついには黒こげにしちゃう事
凝固はゆで卵と同じ。タンパク質は52℃で固まる(凝固する)性質があるので熱を加えて(湿熱を加えて)これを利用して硬く固めちゃう事

乾熱とか湿熱とか...ちょっと難しいですよね

実はすごく簡単
皆さんよくご存知の「サウナ」温度がすごく高くても湿気がなければ意外に我慢できませんか?でもスウェーデン式みたいに、中で熱くなった石に水をかけて蒸気が立つと、同じ温度なのにすっごく息苦しくなりませんか?

これが乾熱と湿熱の違いです。夏でも湿度が高い方が不快感が強いですよね?湿度は私達生物にすごく影響を与えます。

ただし、私達の一番の敵「芽胞」。芽胞というのは簡単に言えば、植物の球根とか種と同じで、冬眠とか休眠とかしている種みたいなものなんだけど、湿度が高いと発芽してしまうので、例えば皮膚を切って体の中の手術をする器具についていたら大変発芽してどんど増殖しちゃうっ!だから高リスク部位に触れる器具にはいちゃいけないのです。

しかもこやつらは熱に非常に強い
なぜ芽胞が熱に強いかというと、それは乾燥していて水分がほとんどないから
だから滅菌が困難なんですよね。

更に、どんなに今までに説明した方法で微生物を減らしても、限りなくゼロに近くはなっても、全くのゼロにはならない。それは実験研究で証明されています。

そこで、世界の多くの機関が協議した結果、NASA(アメリカ航空宇宙局)とWHO(世界保健機関)の研究結果をもとに、「滅菌できたとは、滅菌した100万個の滅菌物の中で、菌が1つのみ確認できるレベル」と定義しました。これが無菌性保証水準SAL)の基準です。

つまり滅菌がされているとは、生きた微生物が付着している可能性が100万分の1以下の時なのです。

ですから私達が日々行う滅菌工程は、バイオバーデンを無菌性保証水準10の-6乗まで減少させるものでなければいけないわけです。

バイオバーデン中にいかなる種類の微生物がいる場合でも滅菌を達成するには、最も耐性の高い微生物が死滅していることを確認しなければなりません。

熱耐性がもっとも高い芽胞を持つのは、「バチルス・アトロファエウス」または「ジオバチルス・ステアロサーモフィラス」の芽胞です。これらの微生物が死滅すれば他の微生物も死滅していると確証できます。

滅菌工程が安全であったかをチェックする方法として、あらかじめ「バチルス・アトロファエウス」や「ジオバチルス・ステアロサーモフィラス」の芽胞規定数滅菌工程にかけ、生存菌がいるかを確認する方法があります。

これを生物学的インジケーターBI:バイオロジカルインジケーター)と言います。

ちなみに、滅菌工程の性能を試験するための器具をPCDProcess Challenge Device)と呼びます。

ふうっやっとここまできたか。

当医院では無菌性保証水準SAL)を得るための滅菌工程をバイオロジカルインジケーターを始め、加熱滅菌工程の試験用具であるボウィー・ディックテスト空気除去試験)やヘリックステストホロー〈管腔〉型チューブ内に蒸気が浸透する工程の性能を確認する試験)などの化学的インジケーターCI:ケミカルインジケーター)を毎日使用して毎日の滅菌工程を保証しています。(滅菌保証

毎日の滅菌保証は「イリタニオフィス医療安全滅菌管理研究会のブログ」で報告しています

皆様に安心して診療して頂くためにイリタニオフィスのスタッフは日々精しています