☆オフィスの特化した顕微鏡診療のお約束と証☆
【滅菌バリデーション】
清潔でキレイな歯科医療

患者毎に管理された滅菌システム

物理的インジケータ
化学的インジケータ / CI   Bowie & Dick test  Helix test
生物学的インジケータ  / BI 
歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´)

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さて今週も始まりました。

イリタニオフィスファンの皆様はすでにご存知の事とと思いますが、当医院が最近力を入れているのが、「滅菌工程管理」すなわち滅菌バリデーションです。

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毎日患者様に安心して治療を受けて頂くために、データーを原則即日アップしています。

あ、ちなみに写真は1日に終了したデーターの処理中。以外とアップするのに時間がかかって、アップアップしている私です

よく「歯科」と言うと、器具を使い回すとか、手袋を使いまわすとか...
未だに素手で治療されたとかいろいろささやかれます。

一番血圧が高くなったのが、某医科のセミナーで、講師が「歯科は消毒、滅菌をしていない。」と御丁寧にスライド付きで発表されまして。歯科を批判したところで、講師自身歯科を受診するわけですし、歯科を批判するなら率先して歯科に働きかけるべきじゃないかと思いましたけどまあ、いいです

当院は開業当初から(開業の前からその前の医院でもずっとそうでしたけど)器具は個別に包装し、ヨーロッパ規格の滅菌器を導入し、滅菌できないものは全てディスポーザブル(使い捨て)にして参りました。

毎年スタッフ全員で滅菌管理の研究会に参加していますし、マンパワーの面、スタッフの教育の面でも力を注いで参りました。

このたび、更に滅菌工程に至まで徹底しようという事になり(以前からそういう方向にしようとしておりましたが機が熟して参りましたので)今年に入ってから管理を徹底しております。

患者様ごとに使用する基本セットは個別に包装しておりますが、包装布はClass1の滅菌テープで止めて滅菌工程がきちんと行われているかを確認しております。(外部コントロール

以下青い布で包んであるのが基本セットです。白いテープが滅菌前、隣縞模様が浮き出ているのが滅菌後です。きちんと縞模様がくっきりと出ていればきちんと滅菌工程を通過したという事になります。

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長いロール状の紙の上に小さいものがありますが、これが基本セット内に同封してある最高レベルClass6の科学的インジケーターです。(パックコントロール

さて、今までは滅菌物に焦点を当てておりましたが、滅菌している器械、つまり滅菌器がきちんと稼働しているかの評価にも昨今は焦点が当てられておりまして、滅菌器がきちんと定められた温度、圧力、時間で稼働しているか、またきちんと滅菌工程を終了しているかという事を管理するようになりました。

長いロール状の紙が滅菌器の工程を事細かに印字したものです。温度、圧力、時間など、全てが印字されてきます。ヨーロッパではこの印字を必ず行っていて、数年間の保管義務があります。

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そして更に当医院では患者様に使用する器具を滅菌する前に、きちんと今日も滅菌器が稼働する試運転しています。この時にも、ボウィ・ディックテストおよびヘリックステストを行って滅菌がきちんとできる状態で滅菌器が稼働するかどうかを確認しております。

写真の蛇のようい長いチューブはヘリックステストを分解して中身を写した写真です。

歯科ではタービンヘッドを始め、細い中空の器具を使用するため、その内腔まで滅菌されていなければ意味がありません。

そのため、ヘリックステストを行います。こんなに中のチューブが長いんですね〜
このチューブの先にインジケーターをつけるようになっておりまして、チューブの中を蒸気が通ってこないと色が変化しないようになっています。
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上が滅菌前(黄色)下が滅菌後(紺)です。きちんと色が変わっています

歯科でよく使用されている、滅菌器は重力置換型と言って、そのまま蒸気をかけて滅菌をかけるので空気が残っているような中空の器具の内部は滅菌されません。

ヨーロッパ規格のClassBの滅菌器はプレバキューム方式と言いまして、最初に内部の空気を全て吸引に真空状態にしてから蒸気を注入しますので、中空器具の内部や細部まで蒸気が行き渡り全てを滅菌する事が可能です。

ClassBで試運転としてヘリックステストを行ってチューブの内部まで蒸気が届いて滅菌されているかどうかを確認してから皆様の器具を滅菌しておりますのでご安心して診療を受けて頂けるかと思います

またボウィ・ディックテストは、紙が1センチぐらい何重にも重なっておりまして、その中心にインジケーターが入っています。蒸気がきちんと浸透するかどうか確認しております。

更に余談ですが、当医院ではClassBの滅菌器のプリオンモードで全て滅菌しております。狂牛病などで問題になりましたプリオンも全て除去できるモードでのみ滅菌をしております。その他のモードは使用しておりません。

つまり、全ての器具がプリオンレベルでの滅菌を完了している安全な器具という事になります。

ふうっ。説明するのも大変だな...

全てを書くのは大変なので、皆様当医院のブログをちょこちょこご覧下さい

毎日の滅菌工程管理はイリタニオフォス医療安全滅菌管理研究会のブログで報告しております。

さて〜今日はお休み頂いております

さて洗濯干すぞ