【歯科衛生士顕微鏡診療専用個室 】
マイクロスコープホワイトニングスケーリング

完全予約制、個室診療
世界最高のCarzeiss OPMI pico with MORA interface
顕微鏡診療専門歯科衛生士専任アシスタント
画像診断(口腔内超高画質画像世界最高機種マイクロCTハイグレードX-ray) 
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ガスクロマトグラフィーRCR検査位相差顕微鏡

naomiブログをご覧の皆様、こんにちは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです 初めてブログにお越しの方はこちらをご覧下さい。→歯科疾患の予防の重要性(ブログはおちゃめ(*゚∀゚)ですがHPは真面目です(`・д・´))

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歯科医師の先生向けの歯のクリーニング及び一般の方向けクリーニングのみの診察を始めました。詳しくは電話で問い合わせ下さい。

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先日は小学生のHちゃんのメインテナンスの事を書きました。
そして翌日。今度は御年88歳のKさんのメインテナンスでした。

子供からご老人まで。歯科衛生士の仕事は患者様の一生に寄り添う仕事。まさに人生とともに歩むパートナー

 Kさんも他の医院でずっとメインテナンスを行っていましたが、ご縁があって当院へ転院していらっしゃいました。

前回半年前に初めていらした時は、メインテナンスに通っていたとはとても思えない状態。多量の縁下歯石、プラークも多量に付着。歯肉は炎症を起こして赤く腫れて、歯石を取ると出血がドバドバ...

お歳もお歳です。このままでは肺炎で死んでしまう... 
全身的な既往もあり、バファリンを服用中。。。処置中も息が切れてハァハァしてしまうほど洒落になりません。

お年だからと言ってほっとくわけにもいきません。顕微鏡の画像をお見せして、歯の裏側を良く磨いて頂くようにお話しました。

そして半年後が今日。

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多少の歯石の付着は認められる物の、歯肉はしっかり締まってきており、健康的なピンク色に。出血もありません。

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除去後。

隣接面に茶色く薄い付着物の存在は見て取れますが、今日はここまでに致しました。

歯科衛生士の仕事の難しい所は、処置すりゃいいってもんじゃないって所です。相手に合わせてその時必要な処置をどれだけできるか、もしくはするかが肝心。

私が行った処置はハンドスケーラーで歯肉縁上の歯石の除去を行っただけ。

さて。皆さんだったらどうしますか?

超音波スケーラーでキーンですか?隣接面のステイン下の歯石もしっかり時間をかけて除去ですか?

例えば、私が歯石取り屋だったら、時間をかけて、もしくは時間の短縮のために超音波スケーラーを使用してキーン、お水ジャボジャボで除去します。

しかしながら、私は歯石取り屋ではありません。人生に寄り添う歯科衛生士です。

御年88歳で息もハァハァしているご老人を前にして、わざわざ水を出しながらお水で苦しい思いをさせてまで、今日、この時点で完璧に歯石を取る意味があるのか?という事です。そりゃあ綺麗にする事には意味がありますけど、私にはそれが今日のベストだとは思えません。

歯肉に接する部分は歯肉炎を引き起こしますからしっかり除去しなければならない。でも、炎症を引き起こすのは歯石じゃない。プラークです。プラークをしっかり除去すればそれでいいのでは?

歯石をいくら除去したって目に見えない細菌がコントロールできていなければ意味がない。

患者様がおっしゃいました。昨日友達が死んじゃってさぁ。。。

そうですよね...88歳と言えば、それは不思議じゃない。

私は歯石を取りながら思いました。「出血が命取りになるかもしれない。」

88歳バファリンを服用している患者様に出血は禁忌。それが引き金になって血栓ができて塞栓を起こすかもしれない。歯石を取る痛みでショック死するかもしれない。とにかくリスクが高い。今日歯石と取って、明日お亡くなりになっては洒落にならない。

でも、そういう事ありますよ現実に。歯石除去は外科処置ですから。世の中軽視し過ぎです。完璧な処置よりも考えなければならない大切な事がある。歯科医師も歯科衛生士も、歯石除去時に出血を軽視していると私は思う。

出血しない処置を心がけるべきだ。出血しない口作りを心がけるべきだ。除石に出血はつきものというのは嘘である。気をつければ出血しないスケーリングが可能である。(もちろん歯肉の状況による。けれど世の中不用意に出血させすぎだと思う。組織を不用意に損傷させ過ぎている。)

88歳にして歯のメインテナンスに通おうと思う患者様の心に私は敬意を払いたい。そして88歳とは思えない綺麗なピンク色の歯肉。これぐらいなら肺炎の危険性は回避できるレベルだ。(あくまで私の判断基準)

私はずっと訪問歯科診療をして来て、80際は90歳の患者様は寝たきりで自宅や施設に入っていらっしゃって...を長く診てきたので、外来に1人でメインテナンスにいらっしゃったK様を見てすごく感激しました。失礼ながら 

80代、90代の方々のお口の中ってすごい^^;プラークが雪のようにてんこ盛り。K様のお口は美しい!歯肉のピンクが美しい。

やっぱり歯科衛生士の仕事ってすばらしい。様々な事を患者様が教えて下さる。生きるとは何かを。

さて。今日もクリーニングの患者様で満員御礼。ここ数日は当院で初めてクリーニングされる方が多くでややヘビーな毎日でした。あ、明日もだ...

ほとんどの患者様は他医院で歯のクリーニングをした事があります。しかし、顕微鏡を使用して行う当医院のクリーニングでは、今までのクリーニングが全く意味をなしていない事実しか映し出しません。それを患者様自身が目の当たりにします。

当医院でメインテナンスしている方の歯肉はとても綺麗です。プラークが着いている事は問題じゃない。炎症のコントロールが出来ている事が大切なのです。出血しない歯肉が作る。そして顕微鏡を使った当院のクリーニングではそれが可能になる。

きっとほとんどの方にはこの意味が通じないと思います。きっと理解できるのはうちのアシスタントだけでしょうねそれは毎日見ているからです。

ぜひ皆様もnaomiの歯のクリーニングにご来院下さい。クリーニングだけのご予約も承っております。

さて。明日も満員御礼です。ガンバッペ〜