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naomiブログをご覧の皆様、こんばんは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです
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歯科医師の先生向けの歯のクリーニング及び一般の方向けクリーニングのみの診察を始めました。詳しくは電話で問い合わせ下さい。
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今日はあいにくの雨の週末。今日はまた冬の寒さでしたね〜皆様はいかがお過ごしでしたか?
私は、昨日、今日とセミナーに参加。一昨日の夜もセミナーに参加しておりまして。大忙しな週末。
さて。今日は久しぶりに症例写真をご報告。日々処置を記録しているのですがデーターの処理が面倒でなかなかUPできなくて(;´Д`) サボっております(笑)
さて。今日は歯科用顕微鏡を用いて歯石を直視で除去する意味を考えてみたいと思います。
メインテナンス中の患者様。といっても初診時の知覚過敏がひどく歯石除去を試みたものの全ての歯石を除去する事ができず、可能なだけ除去してあとはメインテナンスで様子を見て考えましょうとお話しました。
叢生でプラークコントロールが悪く、歯肉縁下の歯石が多量に付着、歯肉の炎症も強い、歯石は硬く板状についており、知覚過敏がすごい。
歯石の形状と知覚過敏の感じから判断するに、以前の歯石除去が原因で歯石が表面だけ滑沢化されて硬くなり、知覚過敏も不必要な根面の損傷によるものと判断。根面もむき出しになっており、予後不良と判断。
麻酔をしての歯石除去も可能なのかもしれませんが、私の判断では麻酔が切れた後に知覚過敏が増す事も予想され無理な処置はしたくない、できる事ならメインテナンスに通ってもらって、無理なく精神的にも肉体的にも時間をかけて処置して行きたいという判断。
でもこれは一発懸け的な所があります。もしこのまま来院が途切れれば歯石を残したまま患者様を手放す事となり、再び患者を不幸にする事は必須。ここはなんとしてでも、来院が途切れてもなんとか現状を維持できるまでの処置が済むまでは来院していただかねば。
歯科衛生士の仕事の難しさは患者様の導き方。
とすれば無理矢理な処置はせず、メインテナンスに通って頂くようにモチベーションを高める事、そしてそれなりの結果を出してメインテナンスの重要性を実感して頂く事が大切。
今回2回目のメインテナンス。3ヶ月後の1回目のメインテナンスで知覚過敏がかなり減少。ただし歯石の付着がある所はまだ痛みあり。この結果からプラークの付着による知覚過敏がコントロールが良くなった事によっておさまってきたと判断。
その後もポケット内のプラークを除去することおよび辺縁の歯石の除去を繰り返し行う事によって徐々に知覚過敏の軽減をはかる事に。
今回2回目のメインテナンスでは更に歯肉が引き締まり、隣接面に黒い物が見えてきたとご本人。
下顎前歯部隣接面に歯石を認めました。やった〜歯石がある事は喜べませんが、これだけ見えてきたのは歯肉の状態が変化した証拠。今日こそ全て除去するぞ と。
今日は「歯科用顕微鏡を使って直視で歯石の除去を行う意味」がテーマです。
まず歯科用顕微鏡を使用する意味その1。 歯石の底部を確認する事ができる。肉眼では縁から見える歯石が見えても歯肉の中の歯石がどこまでついているかを確認する事はできません。つまり予想で除去する事になります。
更に直視で歯科用顕微鏡を使用する意味は 写真でもご覧頂けますように両手が使用できるという事。
上記の写真では片手で歯肉を開いています。この状態でもう片方で器具を用いて歯石を除去できます。もしこれがミラーテクニックを用いるとしたら?ミラーの把持で手を1本取られますから、歯石の底部を確認しながらの歯石除去は無理という事になります。
つまり処置の制度が落ちる。
除去後です。
書きたい事がまだまだあるのですが...長くなりましたので、次のブログでまたご紹介します
最期に一言だけ。この患者様の歯肉からは出血もしませんし、深い歯周ポケットもありません、もちろん何の症状もありませんし、ご本人の訴えもありません(見た目が黒いという訴えだけ)。
つまり、このケースの場合病名はつかない。
ではこの歯石、誰が本気で取ってくれるのでしょうね?
これこそまさに予防的歯石除去。こういう歯石を含めて歯を綺麗にするのが歯科衛生士の役目では?
ポケットは浅いですが歯肉縁下の歯石。きっと誰も見つけてくれないし除去してくれないと思います。
そう。誰も真剣に考えてくれないけど、必ず未来の危険分子になるお口の異常を発見して対処するのが私なのです
では。今日はタイポドントを使用してブラケットの装着をさせて頂きました。歯科医師って本当に大変ですね...衛生士でよかったです