naomiブログをご覧の皆様、こんにちは
チームマイクロハイジニストチームリーダー☆歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです

今年も既に9日が経過しました。
今年はお仕事にどん欲に。今年のnaomiを漢字一文字で現すとしたら「挑」いどむ。挑戦の年です。

さて。

歯科用顕微鏡を用いたスケーリング(歯石の除去)は大きな可能性を秘めていると私は考えています

従来の歯周病の治療では歯石の除去は盲目的作業。手探りで歯石を探り、手探りで歯石を除去する、つまり感覚で行う作業でした

4mm以上のポケットでは歯石の取り残しがあるというのが定説。
再評価で4mm以上のポケットがある場合には、次の外科のステップへ。歯肉を開いて歯石を直接確認し除去していました。

このフラップオペレーション。手術直後は確かにポケットは浅くなり、歯肉もしまりますが、歯科衛生士として数ヶ月、数年経過を追って行くと、手術の後の歯肉の退縮で根面が露出したために今まで以上にプラークコントロールが難しくなり、再発したり

プラークコントロールが難しいので根面齲蝕になったり

決して手術をしたからと行って完治というわけにはいきません。

でも、歯科用顕微鏡を用いた歯石の除去では4mmなんて朝飯前。余裕で歯石を確認する事ができます

見えるそう。見えるのです。4mmなんて余裕です

クリーニング希望の患者様です。違和感があるという事で歯石除去を希望されておりました。

まずは確認。プローブでポケット内の確認。

SRP4

歯周ポケットに器具(プローブ)を挿入。歯肉の縁の黒い目盛り。これが4mmです。
根面に補綴物(被せ物)を装着した際のセメント(のり)が付着している事を確認しました

処置を成功させるポイントは、必ず全体像をその目で確認する事。そしてどのように攻めるか頭の中で計画を立てる事。無計画な処置は必ずと言ってよい程失敗します。

SRP5

まずは超音波スケーラーで除去して行きますこの時にも、何気なくスケーラーを当てているように思われるかもしれませんが、実はすごく考えて処置をしています。このケースで一番重要な事は歯肉の縁は勿論、歯肉の内面を傷つけない事歯肉を下げない事。

歯肉を切らない圧排する器具の形態、圧排の力加減、ポケット幅2mmに対応できるスケーラーのチップの太さ、根面の形にピッタリ合う器具の先端形状の選択。根面を傷つけない振動数等、最善の処置をするための計画を練った上での処置です

SRP8

時には根面をハンドスケーラーを使用してスケーリングする事もあります
ゴソッと歯石が出て参りました器具の選択もすごく重要

SRP6

ルートプレーニングキュレットスケーラーを使用する場合にも歯肉内面に刃をかけては絶対にいけない。しかしながら、根面にカンナをかけるには、根面に水平に器具を引かなければならない

圧排する力を少しでも入れ過ぎようものなら、器具の圧がかかった歯肉の縁が切れる...全神経を集中するとてもシビアな処置です。

SRP7

フィニッシュ手前のやや白い物が残っていますが、ここはもう浅い場所すぐ除去できます。
ポケット底部を必ず確認。この際には不必要に力を加えない。剥がしすぎて歯肉が切れる場合があるからです...

SRP9

スケーリング&ルートプレーニング直後です
すごく開いているように見えたポケットですが傷をつけなければこのように綺麗なまま維持できます

何度も申し上げますが、歯肉をコンマ1mmたりとも傷つけない事が重要なのですっできる事なら圧排痕もつけない。徹底的に傷をつけない事にこだわる。

これは上顎前歯部です。前歯という事は審美性を考慮した処置が求められます。

歯周病の場合通常は炎症が起きて歯肉が腫れていますから、治癒に向かえば当然歯肉の腫れが引きます。つまり歯肉位置が下がるという事です。つまり、必ず処置をすれば少なからず歯肉が下がるという事です。

更に歯肉が下がる原因の1つに不用意な組織の損傷があると私は考えています。
歯肉の縁を歯石除去の際に器具で傷つけようものなら。あっという間に歯肉が下がって行く

顕微鏡での深いポケットの歯石除去は従来の外科処置とは違い、歯肉を切って開きません。
開けるポケット幅はせいぜい2mm〜3mm。その狭い中で、歯肉の縁を傷つけず、歯肉の内面の損傷にも気をつけながら処置を行うのは並大抵の事ではありません。

1mm足らずの探針の先が自分の指先のように思う通りに動かなければならない。至難の極意。

その集中力と言ったら...毎回が私にとっては手術です。

疲れる...

よく患者様に一度にたくさんお願いしますと言われますが...無理です

さて。次回来院の際に症状の確認をしなくては。大切なのは顕微鏡で処置する事でも、歯石を取る事でもありません。患者様の訴える症状の緩和です。歯石やセメントが原因ではない場合もあります。

違和感に繋がる1つ1つの要素を取り除いて犯人を特定していく。刑事なお仕事歯科衛生士

歯科衛生士の真に大切な物は診断力(実際には歯科衛生士は診断できませんが)です

さて明日もどん欲に。お仕事頑張ります

それにしても接着性レジンセメントはやっかいだ...

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