naomiブログをご覧の皆様、こんばんは歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです
顕微鏡学会の歯科衛生士シンポジウムは、お陰さまで参加者100名を超えたようです。当初は30名も集まるかどうか。。。という話だったのですが、蓋を開けてみたら、歯科医師の先生も参加してくださり、初の試みでしたが、大成功したようですよかった〜
さて。学会が終わったので、その報告を参加できなかった皆様に少しづつでもお伝えできたらと思い、今日はブログを書いています。
私が発表した内容を今日は一部ご紹介したいと思います。
古い論文を紐解いてみます。1978年Waerhaug先生は歯肉縁下プラークに関して歯周ポケットが3mm以内の時は除去できる可能性はかなり良く、3-5mmは成功する可能性より失敗する可能性が高く、5mmを超えるとほぼ失敗すると報告しています。
(この論文を読むと、ポケットが3mm以内なら歯石がとれると思いがちですが、「結果がかなり良い」と言っているだけで取れるとは言っていません。実際にはポケットが3mm以内でも歯石がある場合(残っている場合)があります。こちらは以前アップロードしたポケット2-3mmの歯石除去の動画です。歯石の除去とはそう簡単な物ではないのだと教えられます。
軟組織に囲まれた環境下(つまり歯周ポケット内)の歯石の除去は、盲目的・感覚的な処置であり、器具の到達性や確実性に問題があると考えられます。
では、歯科用顕微鏡を用いて歯周ポケット内が見えたらどうでしょうか?
右側上顎第一大臼歯の症例をご報告いたします。術前の口腔内写真とX線写真、プロービングチャートです。ポケット6mm。実際には歯石が付着しておりますのでもう少し深いです。
第一大臼歯の遠心面に垂直性の骨吸収と歯石が確認できます。
顕微鏡を用いた歯石の除去をご紹介します。
術前のX線写真とプロービングチャートです。
術後3ヶ月のプロービングチャートです。
X線状では歯石が除去されているように思われ、プロービング値の減少が見られます。
ポケットが4mmを超えると歯石の除去が困難だと言われてきたエビデンスが、歯科用顕微鏡の登場により、変わろうとしています。
これは歯科医療におけるものすごい歴史的変化です
きっと誰もが経験したことがあると思いますが、歯石の除去をしてもポケットが浅くならない、出血する、排膿する、腫れてくる。重度の歯周病の患者さんのメインテナンスを歯科衛生士を長く続けている方なら経験されていると思います。
何もできない無力感を持ちながらも、患者さんを見守らなければならない。
私は神様じゃないから、それは仕方がないこと。そうわかっていても自分の力のなさ、無力感は拭えません。歯科衛生士を続ければ続けるほどその無力感はつのり、歯科衛生士を辞めたくなる。。。目の前の良く出来ない患者様から逃げたくなる
私はずっとそういう悶々とした中で歯科衛生士を続けてきたのです。この10年。そこに一筋の光が差し込んだのは、歯科用顕微鏡との出会いでした。まだ私にできることがある。そう思えるだけで歯科衛生士の未来は少しだけど明るいものとなりました。
たとえそれが茨の道だとしても、悶々とした閉鎖した日々よりはましだと思いました。
でも、本当にそれは茨の道だったのですけどね
顕微鏡を使いこなすのはそう簡単なことじゃないですからね
人生には2つの道しかありません。やるかやらないか。やらなければ歯科衛生士を辞するしか私にはない。辞めるのはいつでもできる。よしやろう。いつも人生の岐路でそう自分に言い聞かせ進んで来ました。
そして今日があります。まだまだ私の未熟な技術や知識では患者さんの満足には至らないかもしれないけど、私には前に進むことしかできないから。頑張ります
さて。最後に必ず言いますが、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)は歴史を変えるとnaomiは言いますが、でもそれは一面であり、歯科衛生士にとっては歯科用顕微鏡は必須ではない。
なぜなら、スウェーデンでは、歯科用顕微鏡を使わなくても80歳で20本以上の歯を残しており、歯科疾患の予防に成功しているからです。
歯科衛生士の本質は歯科用顕微鏡を使うことではない。歯科用顕微鏡を使用することは、歯科衛生士の最も重要な仕事、患者教育と健康管理の1部でしか過ぎない。
歯科衛生士道を極めることが大切なのです。
歯科衛生士道が何なのか?それはここで一言では言えませんが
それでは伝わらないので。。。うーむ。
一言で言うなれば、1つの目標として自分が担当している患者さんが80歳になった時、出会った時と変わらず歯を1本も失うことなく、人生を楽しんでいればそれは己の歯科衛生士道が進むべき道、つまり正しい道だったということでしょう。
結果は患者さんがいつの日が教えてくれるでしょう。
私にはその未来の結果はわからないけど、日々そうなるように精進する。ただそれだけでしょうね
長くなりました
また明日から精進しまーす
顕微鏡歯科アシスタントYUちゃんのブログ
顕微鏡学会の歯科衛生士シンポジウムは、お陰さまで参加者100名を超えたようです。当初は30名も集まるかどうか。。。という話だったのですが、蓋を開けてみたら、歯科医師の先生も参加してくださり、初の試みでしたが、大成功したようですよかった〜
さて。学会が終わったので、その報告を参加できなかった皆様に少しづつでもお伝えできたらと思い、今日はブログを書いています。
私が発表した内容を今日は一部ご紹介したいと思います。
古い論文を紐解いてみます。1978年Waerhaug先生は歯肉縁下プラークに関して歯周ポケットが3mm以内の時は除去できる可能性はかなり良く、3-5mmは成功する可能性より失敗する可能性が高く、5mmを超えるとほぼ失敗すると報告しています。
(この論文を読むと、ポケットが3mm以内なら歯石がとれると思いがちですが、「結果がかなり良い」と言っているだけで取れるとは言っていません。実際にはポケットが3mm以内でも歯石がある場合(残っている場合)があります。こちらは以前アップロードしたポケット2-3mmの歯石除去の動画です。歯石の除去とはそう簡単な物ではないのだと教えられます。
軟組織に囲まれた環境下(つまり歯周ポケット内)の歯石の除去は、盲目的・感覚的な処置であり、器具の到達性や確実性に問題があると考えられます。
では、歯科用顕微鏡を用いて歯周ポケット内が見えたらどうでしょうか?
右側上顎第一大臼歯の症例をご報告いたします。術前の口腔内写真とX線写真、プロービングチャートです。ポケット6mm。実際には歯石が付着しておりますのでもう少し深いです。
第一大臼歯の遠心面に垂直性の骨吸収と歯石が確認できます。
顕微鏡を用いた歯石の除去をご紹介します。
術前のX線写真とプロービングチャートです。
術後3ヶ月のプロービングチャートです。
X線状では歯石が除去されているように思われ、プロービング値の減少が見られます。
ポケットが4mmを超えると歯石の除去が困難だと言われてきたエビデンスが、歯科用顕微鏡の登場により、変わろうとしています。
これは歯科医療におけるものすごい歴史的変化です
きっと誰もが経験したことがあると思いますが、歯石の除去をしてもポケットが浅くならない、出血する、排膿する、腫れてくる。重度の歯周病の患者さんのメインテナンスを歯科衛生士を長く続けている方なら経験されていると思います。
何もできない無力感を持ちながらも、患者さんを見守らなければならない。
私は神様じゃないから、それは仕方がないこと。そうわかっていても自分の力のなさ、無力感は拭えません。歯科衛生士を続ければ続けるほどその無力感はつのり、歯科衛生士を辞めたくなる。。。目の前の良く出来ない患者様から逃げたくなる
私はずっとそういう悶々とした中で歯科衛生士を続けてきたのです。この10年。そこに一筋の光が差し込んだのは、歯科用顕微鏡との出会いでした。まだ私にできることがある。そう思えるだけで歯科衛生士の未来は少しだけど明るいものとなりました。
たとえそれが茨の道だとしても、悶々とした閉鎖した日々よりはましだと思いました。
でも、本当にそれは茨の道だったのですけどね
顕微鏡を使いこなすのはそう簡単なことじゃないですからね
人生には2つの道しかありません。やるかやらないか。やらなければ歯科衛生士を辞するしか私にはない。辞めるのはいつでもできる。よしやろう。いつも人生の岐路でそう自分に言い聞かせ進んで来ました。
そして今日があります。まだまだ私の未熟な技術や知識では患者さんの満足には至らないかもしれないけど、私には前に進むことしかできないから。頑張ります
さて。最後に必ず言いますが、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)は歴史を変えるとnaomiは言いますが、でもそれは一面であり、歯科衛生士にとっては歯科用顕微鏡は必須ではない。
なぜなら、スウェーデンでは、歯科用顕微鏡を使わなくても80歳で20本以上の歯を残しており、歯科疾患の予防に成功しているからです。
歯科衛生士の本質は歯科用顕微鏡を使うことではない。歯科用顕微鏡を使用することは、歯科衛生士の最も重要な仕事、患者教育と健康管理の1部でしか過ぎない。
歯科衛生士道を極めることが大切なのです。
歯科衛生士道が何なのか?それはここで一言では言えませんが
それでは伝わらないので。。。うーむ。
一言で言うなれば、1つの目標として自分が担当している患者さんが80歳になった時、出会った時と変わらず歯を1本も失うことなく、人生を楽しんでいればそれは己の歯科衛生士道が進むべき道、つまり正しい道だったということでしょう。
結果は患者さんがいつの日が教えてくれるでしょう。
私にはその未来の結果はわからないけど、日々そうなるように精進する。ただそれだけでしょうね
長くなりました
また明日から精進しまーす
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