naomiブログをご覧の皆様、こんばんは☆
歯科用顕微鏡@歯科衛生士naomiです

歯科用顕微鏡を使い初めてはや半年。
当初はうちには歯石がついている患者さんが少ないと言っていたのに、最近は歯石除去の患者様ばかり

どういうことかって?

つまり、歯石が見えていなかっただけ。歯科用顕微鏡を使うことに慣れてきたから。歯科用顕微鏡を使って「真に見える」のです

真に見えるということがどういうことかを説明するのはとても難しい。。。

簡単に言えば、歯科用顕微鏡を使っているということと、歯科用顕微鏡を使えているというのは違うということ

先日、某カリスマ歯科衛生士さんのスケーリングのDVDを見ました。拡大鏡を使ってのスケーリング 。拡大鏡です、拡大鏡。ところがよく見ると、歯肉がザクザク切れているのです拡大鏡を使っているのにです。

つまり使っているのと使えているのは違うということ。

さて。今日もせっせと歯石除去です。

メインテナンス中の患者様です。 歯科用顕微鏡の導入は確実に歯科衛生士の業務範囲を拡大しました。今までの限界を越えた処置を行うことができます。

右下2番、3番の隣接面に注目ですやや歯が重なった叢生の患者様です。歯肉形態はこんな感じ。

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拡大してみます。エクスプローリングすると歯肉から出血してきます。うむむっ何かある

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更に拡大してみます。隣接面に歯石が確認できます

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皆様にはこの状態、どのように見えますか?
隣接面にがっちり大きいのがついている。そう見えますか?

実はこれ、超音波スケーラーのチップはもちろん、鎌形スケーラーの先も入りません
探針の先がかろうじて歯石に届く程度です

歯石の底部にひっかけられるほどコンタクトポイント直下まで探針を入れることはできません。
入らない 器具が入らないのです。どうやって除去するの?

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取ります歯科衛生士のはしくれだもの見えたら取ります
 
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取れた取れてよかった〜

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毎回言っちゃうんですけど、こんな歯石見えたからって取れません。ううん、取ってるけど、取れる自信は全くない毎回挑戦してみてなんぼです。

こんな思いまでして、時間をかけて、こんな小さな歯石とる必要があるのだろうか?とふと思います。

でも、こんな小さな歯石がやがて歯肉炎を引き起こし、引いては歯槽骨を溶かす歯槽膿漏(最近は全部ひっくるめて歯周病と呼びますが)に進行していくわけですから、やはり除去した方がよいですよね 

それにしても、細かい歯石の除去は時間がかかります下手でごめんなさい。。。

最後にふと今日思ったことを書きます。

世の中歯周病専門の先生はたくさんいます。歯肉を切って貼ってなんぼの先生。
でもね、歯周病の原因になるプラークの除去や歯石の除去に命をかける先生って、そういえばいない。
みんな、その後の切る貼る再生するに命かけてる。

歯石の除去って。。。どうでもいいのかな(勿論、歯石の除去を真剣に考えている先生もいますが少ないですね。。。)

歯科衛生士には歯石をとることしかない。

こんな数ミリの歯石をとるのに命かけてるのって、歯科衛生士だけか歯科医師の先生、現実、こんなことやってる暇ないもんね。

はーい、頑張ります先生達の手足となって歯石除去しまーす

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