naomiブログをご覧の皆様、こんばんは☆歯科衛生士naomiです

先日の講演会の収穫。臨床のデーター収集に注意を払うようになった。

plob

今までは、自分が見えてればいっかな〜と思っていたのだけれど、見せることを意識して記録するようになりました。

診療しながら、ピントを合わせて画像をとるのって難しい。。。あ、私にとってはってことですけど。

患者様の訴え。左上5番と6番の歯肉が痛い。

In cement

どれどれ歯肉の状態はどうかな。
特に問題なさそうだけど、5番の 遠心が歯間ブラシの丸い形状と同じになってきているな

「歯肉が痛いのはどんな時ですか?」と聞くと

「歯間ブラシを入れた時だけです。」とのこと。

空隙が歯間ブラシの形になっているような気がしたので、

「歯間ブラシのサイズは一番細いヤツですよね?」と、聞くと
(私達専門家には当然のことでも、やはり患者様は素人。思いがけないところに えと驚くような落とし穴があります。そういうことを、聞き出し、発見するのも歯科衛生士の大切な役割ですね )

「違う。」とのこと 

そう、患者さんは、太い歯間ブラシを無理矢理入れていたのです。。。

(隙間の大きさに合わない歯間ブラシは、歯や歯肉を痛めます。

という話をすると、ゴムの歯間ブラシがの話が出ます。ゴムの歯間ブラシはプラークをとるという意味においては無意味です。最近すごく流行っていて、歯科衛生士も勧めるからびっくりです。

物は何を目的に処方するか?というのがとても大切です。歯周病の原因はプラークですから。プラークが除去できなければ意味がありません。ゴムではプラークは除去できない。

歯肉のマッサージによる血流UPにならいいのかもしれませんが、エビデンスはありません。どなかたご存知でしたら教えてください。)

危ない、危ない。隣接面が歯間ブラシ状に形成されるところであった 

さて。そこは解決したのだけれど、おや?5番のインレーの表面がおかしい。

BlogPaint

セメントはみ出てるよ〜超音波スケーラーで除去。↓は除去後の写真です。6番近心にもついてますね
(5番も6番も当医院の治療ではありません。当医院では金属を使用した修復はしていません。)

In cement2
 
左下7番インプラント部。

implant cement

遠心は付着粘膜が少なく、歯肉が柔らかい。その粘膜に隠れて、セメントが。

このセメントって曲者です。だって、歯石と同じだから。人工的に歯石を付けちゃったようなものです

クラウンの豊隆の下なので、超音波だとクラウンに傷がつきそう。探針で注意深く除去します。
柔らかい粘膜、そして歯石による炎症。出血してきますね

implant cement2

とれましたよ〜

こういうセメントがインプラント周りに残っていると、インプラント周囲炎の原因になりかねないよね危ない、危ない。

 歯科用顕微鏡ってすごい。

もう3年ぐらいメインテナンスしているけど、見えてなかった。この患者様は体調が悪くて、当医院の歯科衛生士ルームにマイクロスコープが入ってから初の来院です。

正直、今まで見ていた患者様でも、リセット!という感じだから大変です。いろんなことが見える。見える。

肉眼の限界を越えられるのが歯科用顕微鏡☆マイクロスコープですね

昨日は、歯科衛生士の顕微鏡普及のための協力を仰せつかったので、肝に命じて更に精進いたします

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