naomiブログをご覧の皆さま、こんにちは☆歯科衛生士naoimです


今日はお休みながら昨日のセミナーのことが頭から離れず、なんでシーラントがフィンランドで行われなくなったのかなって。。。考えています。

ふと思いついたのは、ヨーロッパでは高濃度のフッ化バーニッシュがあるから。。。かな。

シーラントのこともよく患お子さんをお持ちのお母さんに聞かれるけど、乳歯がいいけど、6歳臼歯にはいかがなものかと思うとお話しています。

だって、臨床で見ていると、いつの日かシーラントの辺縁がかけて中で虫歯が進行っていうのを見るし、萌えたての6歳臼歯は溝が深いから、フッ素や唾液の力を使って再石灰化を促した方がよいって意見も聞くし、シーラントしたら再石灰化は無理だし

でも、歯科用顕微鏡マイクロスコープを使用して、更に接着技術が向上した今ならもしかしたらいいのかもしれない。。。でもやらないけど

それから、昨日ピーター先生がおっしゃっていたことも気になっていて。

ピーター先生は、日本は世界一の長寿国で、高齢者がたくさんいるのに、どうして高齢者の口腔ケアが進んでいないのか驚きだって言ったのです

まあ、日本の歯科治療はお粗末様ですからね、高齢者に限らず、小児の予防も成人の治療も、高齢者のケアもぜーんぶいい加減ってこと。国の指針ですから現場の私にはどうにもできませんけど

たとえば80歳で20本の歯を残すとしたら、大人の臼歯の抜歯を防ぐことが大切で、そのためにはこの臼歯を虫歯にしないことが大切で、だとすると、つまりは6歳臼歯を守ることが大切で、6歳臼歯を守るためには、乳歯のときからのカリエスのコントロールが必要で、つまり、乳歯列が完成するおよそ3歳からの予防が必要ってわけ。

更に第2歳臼歯は萌出してから完全に歯列が揃うまで数年を要するし、つまり、どのステージでも気が抜けないっていうのが予防なのです

でも、日本にはメインテナンスという習慣がない。

患者さんも痛い時だけ受診すればいいと思っているし、よろしかったらメインテナンスに来てくださいと言っても来ない。。。

本当は「よろしかったら来てください」じゃなくて、患者さんが自ら足を運んでくださるのが本当で、それは私たち歯科職が患者さんの歯を守るんじゃなくって、「患者さんが自分で自分の歯を守りたい!」と思って来院し、そのお手伝いを私たちがするのが本当の予防なわけで。。。

今までの日本の「おまかせ医療」の弊害か、はたまた人任せにする民族性か。。。確かに虫歯になったことを歯科医師、歯科衛生士の責任にする方が、精神的によっぽど楽。自己責任を問われないし、自分を責める必要もない。

しかしながら、歯科疾患は生活習慣病で、日ごろのお手入れなくして予防は不可能。つまり主役はあくまで患者さんで、患者さんが動かなければ予防は不可能

その教育が足りないから、いつまでたっても日本人は歯を守れない。

その部分をなんとかお伝えしようと思うのだけど、これがなかなか難しいまあそこは私の力不足。

初回のモチベーションの失敗は、その人の一生を左右するのですごく慎重になるけど、でもすべての人を導けない自分が悔しく、本当に患者さんには申し訳ないと思う。

予防って本当に難しい。

歯石をとって、ほなさいなら!の方がよっぽど楽です。
メインテナンスなんて手間暇かけて、更に勉強しないといけないし、心理学的要素も入ってくるし、コミュニケーション能力も問われるし、本当やっかいです。

でも、それでも歯科衛生士がメインテナンスを望むのは、患者さんの歯を守りたいからです。私たちが持つ最大限の技術を使って、患者さんの歯を守りたいと思うからです

だからメインテナンスをする衛生士さんはすごいと思います。患者さんに来院拒否されようが、歯のクリーニングなんか受けたくないと言われようが、毎日凹みながらも、次の患者さんにまた「歯のケアが大切ですよ」「メインテナンスが大切ですよ」って言い続けるのですから

この仕事、タフじゃないとできません

日本の歯科衛生士だって頑張っているんだけどね。。。なにせ環境が悪いね。。。

まあそんなぼやきを言っても仕方ないけど

でもそんな歯科衛生士さん達の気持を、naomiブログをご覧頂いている皆さまには少しでも知って頂けたらな〜と思うのです。そして、もし、少しでもお口のケアに興味が湧いたなら、ぜひ歯科医院のドアを叩いて頂きたいのです

日本の予防が世界に誇れる時がいつか来るといいのにね

あれ。なんだか話が脱線したような感があるけど^^;さておでかけしなくっちゃ☆

また悶々と1日すごしながら予防について考えるnaomiなのでした。また思いついたら書きます(笑)

あ、そういえばミルクフロリデーションなんつーのもあったよね(笑)またその話は後で。

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