拡大鏡と歯科用顕微鏡 パート2医療安全研修会に参加

January 10, 2010

拡大鏡と歯科用顕微鏡 パート3

拡大3日目

せっせと拡大しながらメインテナンスしています☆

今日は歯の着色を観察。

うーむ・・・

何から説明しましょう

歯のクリーニングと一口に言いますが、歯のクリーニングって何でしょうか?

患者様に、

「今までに歯のクリーニングを受けたことがありますか?」

とお尋ねすると、

「歯石はとったことがあります。」

という声は返ってきます

実は、歯のクリーニングとは、虫歯や歯周病の予防のために、歯の表面や歯周ポケットに蓄積した歯垢(細菌)を取り除くことを言います。

口腔衛生プログラムの1つです。

そして、プロフェッショナルクリーング(専門家によるクリーニング)には、tooth scaling(歯石をとること)、tooth polishing(歯の研磨)、debridement(このデブライトメントというのを訳すのが難しいのですが、“歯の付着物、沈着物を除去すること“と訳すのが近いかな・・・)があります

つまりまとめますと、虫歯や歯周病を予防するために、細菌を除去するのがクリーニングです。

この細菌を除去するということがとても大切な行為となります。

お口の中の細菌は0にすることはできないので、悪さをしない程度に定期的に細菌を除去して、お口の中をリセットする。これが予防には非常に重要なのです。

ところが、日本では“歯科疾患の予防”という概念がありません。

歯科医院に行くと、歯周病の“治療“のための歯石とりが、多くは歯科衛生士の手によって行われます。

あくまでも“治療のため”の、歯石とりです。

最近はPMTCという保険点数も点数もできたのかな。これを使って歯のクリーングをしているところもあるかもしれませんね・・・

歯石とりにしても、PMTCを受けているにしても、問題なのは、“歯のクリーニングの意味をきちんと理解しているか”です。

「歯医者さんで定期的に来いって言われたから」

全て歯医者さんにお任せ。なんだかよくわからないけど、歯の健康のために来いって言われたからという方非常に多いです。

本質をご理解頂いていない。

虫歯と歯周病の予防のために定期的に歯科医院しているのに、

「虫歯とは何か?どうやってできるのか?」

「歯周病とは何か?」

を全く知らない。

この部分をすっ飛ばして来院しているから、結局のところ予防につながっていない。

虫歯は細菌が砂糖を分解した時にできる酸で歯が溶けることですが、定期的に来院していても、食生活がはちゃめちゃだったら、365日の内の1日クリーニングしても意味がない。

口腔の病気は生活習慣と関わりがあることが多い。定期的な来院は確かに必要だけど、正しい知識を持つことの方がよっぽど大切。

でも、歯科医院できちんと説明されることは少ない。

歯科衛生士が行うクリーニングとは、プラーク(歯垢)をリスク部位(危険部位)から取り除くこと。歯石は細菌の温床だから合わせて取り除く。それがクリーニング。

そして、保険では着色の除去というのは、保険点数にない。だからこぞって、“着色とり”と“ヤニとり”と呼んで、保険外で着色をとるように勧めます。

そうじゃないのです着色だってとった方が絶対にいいです

歯の着色を患者さんに説明すると、よく、“着色は見た目の問題ですよね、見た目の問題だけならとらなくていいです”とおっしゃいます。

でも・・・

着色する人の多くは歯磨きが悪いことが多い。

歯磨きが悪いので歯の表面がざらつき、その上が着色していることがすごく多いのです。

でも、毎回歯磨きが悪い!と言われたらなんかお金を払って叱られに来るみたいで嫌じゃないですか。だから、あなたは歯磨きが悪いから着色しやすいとは言いませんけど・・・

だから、さりげなく、着色とりませんか?と言うんだけど、見た目の問題でしょ、いいですと言われます・・・

先日拝見した患者様。いつも着色してきます。

着色を拡大鏡で確認してみました。

すると、この患者様の着色はプラーク(歯垢)。プラーク(歯垢)なら、歯ブラシでとれそうだなと思って、電動歯ブラシで除去にチャレンジ。

とれない

じゃあ、ラバーカップと言われるゴム(シリコン)のカップにペーストを付けてポリッシング(研磨)。このラバーカップにペーストで研磨というのが俗に言うPMTCと呼ばれているものです

とれない

そう、とれないんです!プラークって。

だから、naomiはいつも不思議に思います。

みんなどうやってプラーク(細菌)とってるの?って。

おそらく、世の中の歯科衛生士さんの多くはプラークがとれている気になっているだけ。実際にはとれていないのだと思います。

まあ、10分とか15分しか時間が与えられない場合には、それはすでに時間がないわけで、それは歯科衛生士のせいではなく、医院の方針の問題になりますけど。

でも歯科衛生士の間でも、プラークのとり方の話になったことがない。

どなたかわかる方がいたら、教えてほしいぐらいです。

毎回超音波でキーキーやるしかないのでしょうかね・・・超音波はいいけど・・・naomiは嫌いです。だから最低限に使うように他の方法を模索したい。

毎回歯をキーキーと、自分がやられたくない。水をぼちゃぼちゃ出されて、喉に水がたまるのは苦しい。そういうのが嫌なんです。だって自分がされたくない。

大切なのは、気持ちよく、いかに長く来院していただくか。患者様とどれだけ長く人生をともにできるか。それが何より大切。

来院して頂ければいくらでもチャンスがある。そのチャンスを自分で消したくない。

自分がされたくないことはしない。

話がそれましたが、この患者様の着色はプラークで、プラークが黒い。

いずれにしても除去してしまうので・・・なのですが、拡大したら見えましたよ。着色がプラークだって。はっきり。

調べたら黒いコロニー(集落)を作る細菌というのがいて、その細菌が多いのじゃないかと思っているところです。

だとすると、この細菌は歯周病の原因菌なので、将来歯周病が進行する可能性がある。

そんな風に予想しています

この患者様は先日お話した歯面清掃器を使用してプラークと着色を合わせて除去しました

もちろん、処置も拡大しながら、そして、確認ももちろん拡大したまま☆

表面がつるつるになりました

器具、機材は使いこなしてなんぼ。そして日々研究してなんぼ。

顕微鏡もそうですが使っていればいいってもんじゃなくて、いかに研究して使いこなしているかが大切。

さて、明日は4日目。また研究です!

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